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提供する方法③
・一般病棟の医師・看護師による通常の診療・
ケアで患者さんの苦痛を緩和することが
困難な場合、緩和ケアの専門家が対応する
場合があります。
・これを専門的緩和ケアまたは、専門的緩和
ケアサービスと呼びます。
・日本の専門的緩和ケアサービスの提供形態と
しては、緩和ケア病棟、緩和ケアチーム、
緩和ケア外来、在宅ホスピスが主なものと
してあげられます。
❶緩和ケア病棟
・緩和ケア病棟は、狭義には診療報酬で
緩和ケア病棟入院料を算定する病棟であり
施設基準が設けられています。
・名称としては緩和ケア病棟、ホスピス、
ビハーラなどが用いられています。
・緩和ケア病棟は、それ自体が一つの病院で
ある完全独立型、一般病棟とは別に建てられ
た院内独立型、一般病棟の一部を緩和ケア
病棟として運用する院内病棟型に分類され
ます。
・また、緩和ケア病棟入院料を算定していない
緩和ケア専門の病棟や、一般病棟の一部を
緩和ケアの専門病床とし(緩和ケア病床など
の名称が用いられる)、専門的な緩和ケアを
提供する施設もあります。
・緩和ケア病棟は、一般病棟や在宅ケアでは
対応困難な心身の苦痛がある患者さんへの
対応や、人生の最期のときを穏やかに迎える
ことを目的とした入院施設です。
・緩和ケアの専門的な知識・技術をもった医師
が配置され、看護師数も一般病棟より多い
傾向にあります。
・病棟によっては専属の薬剤師、メディカル
ソーシャルワーカー、宗教家(チャプレン)
などがおり、院内の管理栄養士、理学療法士
作業療法士などと協議して多職種による
チームケアがなされます。
・ボランティアをケアの提供者として導入して
いる施設が多いことも特徴の一つです。
・抗がん薬などの積極的治療を行わない場合が
多いため、医師や看護師などが患者さんの
ベッドサイドに行く時間も比較的とりやすく
なります。
・病室は多くが個室で、病室の中にご家族が
くつろげるスペースがあるなど、プライバシ
ーに配慮された構造になっています。
・ご家族が宿泊できる家族室や家族風呂、
ご家族が調理できるキッチン、談話室などが
あります。
・また、病棟では七夕やクリスマスなど季節
ごとの行事や、音楽会などのレクレーション
を行っていることも多くあります。
・患者さんにとって、緩和ケア病棟に入院する
メリットには、次のような点が挙げられ
ます。
・苦痛症状を緩和するための専門的な
トレーニングを受けた医師・看護師が
主治医・受け持ち看護師となり、24
時間ケアを受けられる
・個室の割合が高く、プライバシーが
守られた環境でご家族や友人と穏やか
な時間を過ごせる
・面会や持ち込み物の制限がなく、
自分の家のようにその人らしい生活を
送れる
❷緩和ケアチーム
・一般病棟の医師・看護師による基本的な
緩和ケアの提供で苦痛が十分に緩和され
ない場合は、専門家に依頼することになり
ます。
・一般的に緩和ケアチームは、病院内において
特定の病棟をもたず、病棟横断的に活動する
コンサルテーション型のチームです。
・通常は、一般病棟の医師や看護師から依頼を
受けて病棟訪問し、医師・看護師からの
情報収集の後に患者さんを直接診察し、
一般病棟の医師・看護師に治療やケアの
アドバイスをします。
・一般的な医療用麻薬の使用方法などの軽微な
相談では、直接の診療を必要としないことも
あります。



