コブダイの幼魚と成魚では見た目が違うことを以前紹介しました。
今回は幼魚の中でも特に可愛いコブダイを見つけたので改めて紹介します。
コブダイはベラ科の一種で、雌から雄に性転換します。体長40cmを越えると雄の個体が見られますが、成熟個体の性比は雌に大きく偏っているそうです。
大きくなるとこぶが膨らみいかついコブダイになります。これまで頭部のこぶは雄の特徴だと言われてきました。
しかし、体長が大きくなるとこぶが発達する特性があり、そこには雌雄差はないことが近年の研究で明らかになっています。
大型のコブダイ成魚
小型のコブダイ成魚
コブダイの幼魚は白い縦縞があり、頭部の膨らみが全くない体型をしています。
これが更に小さい全長数cmの幼魚では、白い縦縞が鮮明なだけではなく、オレンジ色の体色に白い縁取りのひれが美しい可愛いコブダイです。
成長につれて可愛いからいかついへ変わるのは不思議ではありませんが、これほど激変する魚はあまりいないのではないでしょうか。とは言っても、人の目から見た話ですけど・・・・。
コブダイ幼魚
コブダイ幼魚(全長数cm)