ギターのFコード

 

「Fの壁」で困っていませんか?

 

Fコードがうまく鳴らないというものですね。

 

ギターを弾く誰もが経験しますが、長く弾いていると自然と解決します。ですが秘訣もありますので、ご紹介します。

 

Fの和音を押さえるには、セーハという技術が必要です。

 

セーハとは人差指で複数の弦をまとめて押さえることです。聞きなれない言葉ですが、この指の形が眉に似ていることから、そう呼ばれています。スペイン語です。

 

ポピュラー系ではバレー(バー)といいますが、意味は同じです。

 

セーハを始める前に、ある実験をしてみましょう。ギターを寝かせて1弦の1フレットに人差指をのせてみます。

 

弦を押さえる実験

 

フレットの超ギリギリに指を置くと、手の重みだけで音が出るはずです。

 

このマジックポイントを覚えておきましょう。この後、セーハで押さえるときもココに指を合わせます。わりと楽に音が出せるはずです。

 

フレットに指がのると音が曇ってしまうので、それだけは注意してください。

 

それではセーハに挑戦です。

 

Fコードの準備

 

まずは1弦の1フレットだけを人差指の根元で押さえてみましょう。指先から第一関節とすると第二関節より下で押さえます。

 

できたら次は、指を倒して1弦と2弦をまとめて押さえます。少し難しいですが、なんとかできませんか?

 

セーハのコードでは、この根元で押さえるという感覚が大切です。最後に人差指の頭で、6弦をチョコンと押さえます。

 

人差指でのセーハ

 

1弦と2弦、あとは6弦の音が出れば成功です。指をアーチ状にして、真ん中より親指側の側面を使うのもコツです。

 

5、4、3弦は後で残った指で押さえるので、音は出なくて構いません。

 

ポイントは他の指を重ねたりせず人差指だけでセーハをすることです。力まかせではなく、さきほどのマジックポイントを意識してみましょう。

 

次回は、いよいよ Fコードの完成です。教本には、あまり載っていないコツをご紹介します♪

 

 

古典が大事だと聞いたことはありませんか?

 

では、なぜでしょう。

 

ギターには弦が6本あります。あたりまえに思うかもしれませんが、こうなったのは200年前です。

 

ちょうど古典の時代です。

 

古典期のクラシックギター

 

この時代のギターは、ボディが細身で小ぶりでした。19世紀ギターと呼ぶこともありますが、機能は現代のクラシックギターと同じです。

 

楽器が定まったことで始まったのが、いかにギターを弾くかの追求です。

 

多くの練習曲がつくられ教本にまとめられます。中でも有名なのが、上のカルカッシです。うれしいことに当時の楽譜は今のクラシックギターで、そのまま弾けます。

 

古典の作品が素晴らしいのは、ギターのツボや定石にあふれていることです。

 

シンプルなので弾きやすいのも良いですね。

 

古典の時代の音楽は、メロディーが主役でそこに伴奏がつくようになります。これって今の音楽と似てますよね。実は現在の音楽の元となっているのが古典の音楽です。

 

音楽の基本が学べて、ギターの技術も高められる。古典の曲、弾きたくなりませんか?

メロディーを弾くだけじゃ物足りないと感じたら、いよいよコードに挑戦ですね。

 

クラシックギターの教本で真っ先に出てくる和音でありながら、意外と押さえにくいのがCのコードではないでしょうか?

 

今回は初心者にはちょっと難しいCのコードをうまく押さえるコツをご紹介します。

 

ドミソの和音をCのコードと呼びますが、難しいことは考えずにコードフォームで覚えてしまえば大丈夫です。

 

Cコードを押さえる

 

押さえる場所は、5弦の3フレットのドと2弦の1フレットのドの二か所です。このときに大切なのは、3弦のソと1弦のミの音も使うため触れてはいけないということです。

 

うまく押さえられない場合、次の二つのパターンが考えられます。

 

  1. 指が届かない
  2. 1弦に触れてしまう

 

1番の指が届かないケースですが、指の開き方を変えてみましょう。

 

手を開く

 

指を横に広げようとしても、なかなか開かないものです。

 

横からのCコードの左手

 

前後というか縦にずらすようにすると人差指と薬指の距離をかせげます。

 

Cコードの左手

 

Cコードの左手を正面から見るとこんな感じです。横には指を開いていないことがわかりますね。

 

 

2番目の1弦に触れてしまう場合は、2弦を押さえている人差指を立てて指先で押さえれば解決します。

 

このときにもコツがあります。

 

ネック下に左手をそえる

 

人差指の付け根をネックの下にくっつけます。その状態から握りこんでコードを押さえてみましょう。

 

Cコードを押さえる

 

指を十分に曲げないと押さえられないため。自然と指が立つと思います。

 

コードが押さえられると、ギターライフが楽しくなりますよ!

教本の曲は勉強にはなるのですが、どうしても古い曲が中心になってしまいますね。

 

たまには現代の「カッコいい曲を弾いてみたい!」と思いませんか?

 

そんな、あなたにお勧めなのがアンドリュー・ヨークの「スノーフライト」という曲です。邦題で「舞い落ちる雪」となっていることもあります。

 

ヨークは自身で作った曲を演奏する人気のギタリスト兼作曲家です。村治佳織さんのCMで有名になった「サンバースト」はじめヒット曲が目白押しですが、難点はどの曲もムズカシイことです。

 

「スノーフライト」はギターのアルペジオが幻想的で美しい曲ですが、シンプルに書いてあり弾きやすいです。これは、この曲がギターの学習者に向けて作られているからです。響きもモダンで古典とは違った魅力を感じます。短めなのでトライしやすいのもいいですね!

 

ヨークのものは「8つの認識」という小品集に収録されていますが、オリジナルの楽譜は運指も最小限で輸入版でしか手に入りません。

 

国内楽譜で入手しやすいのは以下の曲集です。

 

◎スコット・テナント編「クラシック・ギター練習曲集~初・中級編~」

 

CD付きで運指も補足してあり取り組みやすいです。テナントの演奏アドバイスも楽しいですよ。最後に収録のプリチャードの「ペイル・ヴュー」も有名ではありませんが良い曲です。

 

クラシックギター練習曲集 初・中級編(模範演奏CD付) 課題別テクニックを習得する新しいアプローチ

 

 

ヨーク本人による演奏

 

 

 

こちらの記事もオススメです!

 

 

毎日、続けて練習することで効果があるもの。

 

それが基礎練習です。

 

短い時間で良いので、練習のはじめにコツコツとやっていく。そうすると曲を弾くための土台づくりができます。

 

でも、クラシックギターの基礎練習に何をすればよいか迷うかもしれませんね。

 

そこでお勧めなのがアルペジオです。

 

アルペジオを練習すると3つの良いことがあります。それを今回はご紹介しますね。

 

コードを覚えられる

 

まずアルペジオとは分散和音のことです。ですので左手は和音を押さえます。

 

クラシックギターのコード

 

アルペジオの練習をすると、基本的な和音の押さえ方とコード進行の両方を学ぶことができます。ちなみにギターでは和音のことをコードということが多いです。

 

アルペジオの元の意味は「ハープを演奏する」ということなので、音が流れていくような感じになります。

 

アルアイレの練習になる

 

アルアイレは右手の使い方で、スペイン語で「空中へ」という意味です。弾いた指が、ほかの弦に当たらないようにします。

 

クラシックギターのアルアイレ

 

実は曲を弾くときは、ほとんどがアルアイレです。アルアイレをマスターすると曲に近づけますよ。

 

演奏フォームを確立できる

 

アルペジオを弾くときの右手が、ソロギターの基本フォームになります。アルペジオの練習を続けると右手が安定してきますので、ギターが弾きやすくなりますね。

 

 

アルペジオを練習することの効果を3つあげてみました。

 

クラシックギターの教本には必ずアルペジオの練習曲がありますので、簡単なものから始めてみるといいですね♪