今回は胸郭出口症候群についてご紹介します。
◆胸郭出口症候群とは?
そもそも症候群とは何か?というと
”これ!”と決まった症状があるわけではなく、
AとかBとかCとかの複数の症状のうち、
何個かが症状として出てくる
曖昧な状態のことをいいます。
例えば風邪は正式には「風邪症候群」と
呼ばれていて、鼻水・せき・くしゃみ・発熱・
喉の痛みなどのいくつもの症状がありますが、
人によって・シーズンによって
「鼻水だけ」とか「のどの痛みだけ」という
症状でも”風邪”といわれます。
胸郭出口症候群とは、鎖骨の上の凹みの部分の
ことをいいますが、ここでは
斜角筋・肋鎖・小胸筋(図を参照)の
3つの部分に出る症状をまとめて
【胸郭出口症候群】と呼んでいます。
◆胸郭出口症候群の症状
基本的にはこの部分を通る神経が、
この3ヵ所のどこかで圧迫されることで、
腕や手に痛み・だるさ・しびれが出る症状です。
発症しやすい人の特徴として、
なで肩の女性、重いものを運ぶ労働者が
あげられます。
◆胸郭出口症候群の治療法
病院では基本的に体操の指導と薬が多い
と思います。
また、リハビリの充実している院では、
理学療法士の施術や指導をうけられる
こともあります。
もしも、これらの治療で効果がない方は
改善させるべきポイントが違うかもしれません。
改善ポイントは圧迫されている事実よりも
「なぜ圧迫されるようになったのか?」
を見つけることです。
例えば、
強いストレスを受け続ける
↓
胃が痛むことで前かがみの姿勢になる
↓
首に負担がかかる
実際に胸郭出口症候群の方の多くの例で
内臓の疲労からくるバランスの悪さが
みうけられます。
これらのストレスを改善すると
手の違和感が軽減されることは珍しい
ことではありません。
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