◆顎関節症とは?
顎関節症とは
①顎に痛みがある
②顎を動かすと音がする
③口を大きく開けられない
(正常な場合、指が縦に3本入ります)
といった3つの特徴のうち、
1つ以上の症状があることです。
本人は気づかないことも多いですが、
左右どちらかの顎が動いていない・
顎自体がゆがんでいるなどの症状もあります。
また、状態の強弱もありますが、
フェイスラインの左右差があることも特徴です。
◆顎関節症が悪化すると
【首や肩のこり】
顎を動かす筋肉の多くは首にあります。
そのため、筋肉の緊張が起こり、首や肩のこりを
誘発することになります。
始めのうちは軽い肩こり程度ですが、
だんだんと症状は強くなります。
【頭痛】
噛みしめる筋肉の代表筋が
「咬筋(こうきん)」という筋肉ですが、
この筋肉は「側頭筋(そくとうきん)」
という頭の筋肉の場所についています。
そのため、この部分に刺激が入ると
こめかみ付近の頭痛が起きやすく
なります。
【フェイスラインの崩れ】
フェイスラインは顎関節症の進行と共に
左右差がだんだん強く大きく狂ってきます。
症状が悪化すると患者様ご本人がはっきりと
自覚するほど大きく狂うことになります。
◆増え続ける顎関節症
ある調査では、成人の46%に先ほどあげた
3つの特徴のうち1つを持つというデータ
があります。
近年、PCやスマホの利用増加と共に
その数がさらに増加傾向にあるようです。
PCやスマホの操作時の姿勢の悪さが
影響しているのは間違いありません。
特にスマホの操作は、ストレートネック
などで話題になりますが、このような
姿勢の崩れが顎関節症にも影響を及ぼしています。
◆顎関節症の改善すべきポイント
顎関節症の改善すべきポイントは
頚椎(首)と内臓です。
皆さんに試していただきたいのですが、
①まずは背筋をまっすぐ伸ばして、
口を大きく開けてみます。
②普通に開くはずです。
(もしもこの時点で指が縦に3本
入らなければ、顎関節症の疑いが強いです)
・内臓疲労が出ている方は背中が丸く
なります。
さらに顎関節症の方は首がゆがんでいる方
が多いので、
③背中を丸くします。
④首を少し傾けます。
⑤この状態で口を開けてみて下さい。
いかがでしょうか?
ほとんどの方は口が開けにくくなったと
思います。
顎を動かす筋肉は首にあります。
首にひずみがあると顎は開きにくくなり
この状態が長く続いていることで、
顎関節症になっていきます。