FP資格は、持っていても、意味ない?


FPとは、ファイナンシャル・プランナーの略称です。

お金に関する専門知識を元に、家計や資産運用の相談に乗り、料金を頂くお仕事です。

FPの資格には、「意味が無い!」という
厳しいご意見もあります。

最初に結論です。
FP資格そのものに意味が無いというご意見には、私は賛成です。資格以外に専門分野を持つ事が重要。

私の場合は、福祉分野が専門です。

以下、順を追ってご説明しますり

まずは、FPの資格から。
日本の資格ではFP1級〜3級
国際資格ではAFPCFPがあります。

いずれも、それなりの勉強が必要です。


(国際資格、CFP認定者のバッチ)



  独占業務の国家資格との違い


冒頭にお話したFP資格には「意味が無い」というご意見について。

これは、弁護士や税理士、医師のような国家資格における独占業務でないことを指摘しているのだと思います。

独占業務とは、免許を持っている人だけが出来る仕事のことです。

独占業務ではないということは、これらの資格を持っていなくても、FPの仕事は一定の能力があれば、出来てしまうのです。

意味が無いという意見にも、一理あると思います。

  それでも、私がFPとなった理由


そんな意見があっても、私はFPの資格を取りました。

正直あまり試験勉強は強くありませんし、好きでもありません。

そんな私の体験をお話しすることが、
「FP資格って必要性あるの?」
という問いの回答になると考えました。

どうか話に、お付き合いください。

もともと、私は、ITや半導体のセールスマンでした。

(電子機器を支える半導体の販売)


40代のあるとき、私はキャリアアップを狙って、ある外国企業の代理店に転職しましたが、失敗しました。

収入は減り、住宅ローンが払えなくなってしまったのです。

私は、大学は商学部の出身。経済学にはちょっと自信がありました。

亡くなった父親は証券マン。株についても手ほどきを受けた事がありました。

ですから、お金についての知識は一通り持っていたつもりでした。

なのに、なのに、資産形成に失敗したのです!

  FPと金融教育


自分に欠けていたのは、いわゆる金融教育だと気がつきました。
 
最近ようやく高校生の家庭科で金融教育が取り入れられるようになりました。

例えば、こんなことを教えてくれます。

収入から生活費を引いたものが余裕資金。

余裕資金を、将来の支出に充て、その余りを資産運用する。

式にするとこんな感じです。


収入 - 生活費 = 余裕資金



余裕資金 - 将来の支出 

= 投資可能なお金


収入は、税金と社会保険料を引いた手取りです。


ああ、こういうことをもっと早くから分かっていたら、こんな失敗をして、家族に迷惑をかけることはなかったのに。

そう思い、自分自身の反省のために、ファイナンシャルプランナーの勉強を始めました。

(FP向け月刊誌「FPジャーナル」で勉強)



1番簡単な3級も四苦八苦。何とか受かり、そのうえ2級には独学でチャレンジしたら、見事に落ちました。

今となっては、懐かしい思い出です。

勉強しながら、大人向けの金融教育が必要だと強く感じたものでした。

当時これに近いのは、金融機関の販促セミナーしかありませんでした。これは、その金融機関の商売が絡んでおり、必ずしも、その人のためになるとは限らないのです。

金融商品と紐づいていない教育が必要なのです。

金融教育については、コチラの記事もお読み下さい。

  副業のFPだから出来ること


IT業界の傍ら、副業でFPとして何年か活動しました。知人のツテを頼りに営業してお客さんを見つけました。

そんな折、50代中盤にして、本業のITの営業成績が伸び悩むようになりました。

結果、56歳で福祉業界に転職することになったのです。

(福祉業界へ!)


大学生時代からNPOでボランティア活動をしていました。国際交流の通訳のボランティアで日本の障害者福祉施設を、外国人と訪問したりしました。

しかし、ボランティアとヘルパーの仕事は、違います。それまでデスクワークだったこともあり、思うように身体が動きません。

あまりの下手くそさを見かねてか、
施設から介護助手を勧められたのです。

介護助手とは、介護士の仕事の中で対人援助(介護)以外の部分を手伝います。

高齢者施設の入居者(利用者)の身の回りのお手伝いです。
シーツ交換、居室掃除、衣類洗濯などか主な仕事。

(介護助手によるシーツ交換の様子)




これらは何とかできました。

介護助手だとよく現場が見えます。

当初は、仕事に慣れたら介護士に戻る予定でしたが、そのまま介護助手を続け、現在に至ります。


  福祉分野のFPを目指す


最初にお話ししたように、
FPは独占業務ではありません。

ですから、FPはその人にしかできない
専門分野を持つことが大切
なのだと気がつきました。

親の介護をしたことがあるFPの方は、
よくいらっしゃいます。

福祉の事務職のあと、FPになった人は、
ポツポツおられるようです。

でも、高齢者や障害者の介護現場を知っているFPはそうはいないでしょう。

介護施設での現場経験3年超となります。
介護士1年、介護助手2年です。

これまでお世話したことがある障害者や
高齢者は100人を越えました。

(高齢者介護の様子)




30年近く携わった営業職での、
対人スキルも、利用者への語りかけの時、
役立っています。

法人営業も、福祉も大切なのは傾聴と、
適切な語りかけです。

(法人営業の商談風景)



  私にしか出来ない課題、使命


私にしか出来ない課題がきっとあるはず!

高齢者福祉の場合、介護保険ですべてをまかなうことは難しいのです。

例えば、施設に入所すれば、福祉援助以外に、住居費や食費も支払わなければなりません。

いずれも、ここ数年のインフレで価格は上昇しています。

病院に搬送されれば、当然ながら医療費がかかります。

家計が2つになるようなもので、利用者と家族の2つのライフプランが必要です。施設も、地域包括支援センターも、そこまでは、なかなか面倒をみてくれません。

誰かが、地域で福祉相談を受けながら、それに伴うお金の悩みを受け止める必要があります。

福祉に明るいお金の専門家が必要です。

その専門家の価値を分かってもらうには、国民全体がお金について理解を深める必要があります。

地域の福祉を通じて、金融教育の普及したい。

そう、考えています。

そんな思いから、幾つかの講座や個別相談を開始しました。

例えば、

・毎月開催の無料オンライン講座
・江戸川区葛西で毎月行なう市民講座

今は兼業ですが、ゆくゆくは自営で仕事をしたいと思います!


(ファイナンシャルプランナー、日本FP協会CFP認定者、介護福祉士)

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