前回は、自分の資産から株に幾ら投資するのかを決める考え方を説明しました。


今回は、投資初心者が、株式投資を

始める上で、大切な情報収集のやり方

についてお伝えします。


情報収集は、株式投資の命♥、

生命線なのです。




(カプチーノにも、命♥のマーク)


  株価のチェック


どなたでも、自分が株を持っている会社

(あるいは買う予定の会社)の株価は、

熱心に調べるのではないかと思います。


日々株価が変動すれば、日々あなたの資産額

も変わります。


気になって当然でしょう。


しかし、自分が持っている株の株価だけを

チェックするのでは、十分ではありません。


上がった場合も、下がった場合も、

それぞれ理由があるはずです。


その会社の経営の問題なのか?

株式市場や経済全体の問題なのか?


何かと比較する必要があります。



できれば、最低限、同業他社(ライバル)

の株価と比較すると良いでしょう。


例えば、私がウォッチしている半導体業界

の場合、ここ数年、次の2社の株価の推移

には注目しています。


米国の会社になりますが、

次の2社です。


AI半導体の雄、

エヌビディア社


そのライバル

アメリカンマイクロデバイセズ(AMD)社


といった具合です。


この2つを見るだけでも、半導体業界の動向が伝わってきます。


直近1年をみると、エヌビディアは伸び続け、

AMDは伸び悩んでいます。


(エヌビディア社とAMD社の、過去1年のチャート、2024年6月現在)









半導体は技術トレンドが株価の推移に

大きな影響を及ぼします。AIのような

技術トレンドは、先頭を走る会社が、

先行投資して作ります。


ですから、先頭の2社をみてみます。

株価でみると、AI半導体の先頭は、

エヌビディアの一強に絞られたと

言えそうです。



  基本的な株式指数の確認



投資した会社とその業界の動向を見たら、

今度は株式市場全体を見ると良いでしょう。


そのためには、株式売買のためのアプリやニュースサイトをみます。


よく知られた情報源には、例えば

・Yahooファイナンス

・みんかぶ

・bloomberg

・ロイター

などがあります。


私の場合は、TradingView社という会社の

アプリを使用しています。


もし、まだ初心者でお気に入りのサイト

やアプリがなければ、

まずは、日経新聞電子版の「指数」欄 

を見ると良いでしょう。


毎日チェックすべき指標は、だいたいここにあります。



自分が持つ国の株価指数をみます。


日本の場合は、


・日経平均


・東証プライム


・東証スタンダード


・東証グロース


・日経400



アメリカ市場ならば、


・ダウ指数


・SP500


・NASDAQ


などです。


株価と平行して、10年国債利回り

みます。株価と国債価格(国債利回り)は、

まるであわせ鏡のようです。


株価が売られたときに、国債が買われる傾向があります。国債の動きは、株の人気のバロメーターでもあるのです。


為替もみます。

為替変動の確認も大切ですが、国の金利差でマネーがどう流れるかを体感することが大切だと思います。



  週末にチェックしたい指数



週末など時間的な余裕があるときに、 

下記を随時チェックします。

(関心がある方は、お手数ですが、各URLをコピーしてアクセスしてみてください。)


失業率

総務省統計局

https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/index.html



有効求人倍率

厚労省

報道欄

https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/index.html


消費者物価指数

総務省

https://www.stat.go.jp/data/cpi/1.html


機械受注

内閣府

https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/juchu/2024/2404juchu.html


GDP速報(四半期)

内閣府

https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/sokuhou/files/files_sokuhou.html


日銀の政策決定会合

日本銀行

https://www.boj.or.jp/mopo/mpmdeci/mpr_2024/index.htm


貿易収支

財務省

https://www.customs.go.jp/toukei/info/


  そんなに見きれないと言う方は、



そんなに頭に入らないという方は、

自分の投資した会社に関係する指数を

中心に見ると良いでしょう。


例えば、

・銀行株に投資するなら、政策金利


・日常生活品とか外食産業に投資するなら、

消費者物価指数


・投資先が製造業なら機械受注


・投資先が輸出産業なら貿易収支


といった具合です。


どれか1つ自分の投資と関係ある統計を見て

いるうちに、自然と他のデータも気になってくると思います。


上の例では、政策金利を確認すると、

今度は、物価(消費者物価指数)への影響

が気になるといった具合です。


人はどうしても先入観があります。

指数を眺めることでこれを是正します。



  私の場合



私の専門は、半導体業界です。併せてIT業界と日本の福祉業界も見ています。


半導体業界の場合は、

フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数).


SIAの半導体売上統計

(SIAは、半導体企業が加入する業界団体。)


をみます。


過去5年間のフィラデルフィア半導体株指数
の動きを表すチャートは、コチラ↓です。



SIAの半導体業界売上の推移はコチラ↓です。



福祉業界の分析は、コチラにまとめましたので、ご覧下さい。



  まとめ



投資信託に投資するなら、こうした作業は、

ファンドマネジャーアナリストが、

投資家のためにやってくれます。


株式投資の場合、投資家自身が主体的にデータを集めなければなりません。


売買のサイクルにもよりますが、毎日基本データを見つつ、週に一度は、指数と、株価を見比べ、売買あるいは保持の判断をすべきです。


貴方にあったデータ収集の方法をコチラ

で、一緒に考えます。


サムネイル

ご連絡お待ちしております!



(ファイナンシャルプランナー、日本FP協会CFP認定者、介護職員向け実務者研修を修了)