流石山登頂を断念し、13:50下山開始です。明るいうちに帰れるか? 標高差920m、距離10.5kmなので、アイゼン・スノーシューでジョッギングペースなら可能ですが,普通に考えたら無理。でも、本人は6時に着くだろうと写真を撮りまくり! 相変わらず、ノーテンキ。
<那須 冬山登山レポ NO11
かんのんぬま ながれいしやま
観音沼~大峠~流石山 下山編>
(890m) (1468m) (1813m)
日時 平成24年2月16日(木)
天気 曇りのち晴れ、夕方から快晴
気温ー8℃(福島県・観音沼公園)
風…無風~微風
自分予報は 「曇りのち晴れ、夜になり曇りか雪」 風は弱い
夕方が良い方に外れたが、まあまあ的中してるかな?
雪質 下部…重めのパウダー、上部…締まったパウダー&凍結
積雪 林道…20~100cm、山間部…40~200cm
行程
6:15発 7:50 10:35 11:55
観音沼公園 → 日暮滝 → 林道終点 → 大峠 13:40 14:35 15:30 17:45 19:45
→流石山(手前) →大峠 →林道終点 →日暮滝 →観音沼公園
13:50 流石山手前から下山開始です。

自分が入れたクラックを避け、安全第一で稜線を歩きます。
こうやってみると,ギガ・デンジャラスな状況だったんですねェ
。


雪面は締まっていて歩きやすい。甲子旭岳が相変わらず美しい。

三本槍って、こんなにどっしりしていたんですね。

いやいや、それより足下注意!

14:35 大峠着 荷物が待ちぼうけ。「おーい、帰り大丈夫かぁ」と言っているよう。

青空と霧氷! 宝石にように輝いていましたョ。

こんな景色の下山なら、10,5kmも苦になりません! この時は…。

流石山に沈む太陽がまぶしい。ピークは太陽のすぐ右デス。

林道はまだ明るく、遠くの山が茜色に染まり始める。

白銀に輝く無名山が美しい!

そして、三本槍岳が夕日に染まり始めた。

アップで三本槍岳 見る角度によって印象が違いますネ。

ここは、小雪崩が起きる可能性があるかも。
夕暮れが迫る。急ごう! でも、足がつったらおしまいだぁ。自制して歩く。

大峠(凹部)と流石山 あんな所から戻って来たのかと自分で驚く。

そして、振り返ると、「オオー」 甲子旭岳が8000m級のように聳え立つ!?
この山、本当に1800m級なの?

再び進行方向に目をやると、「おおっと」 ミニ鹿島槍(三倉山)に日が沈んだゾ。マズイ。

17:45 日暮滝(ひぐらしのたき)着 いよいよ暗くなってきた。
この滝は、会津藩主、加藤明成(あきなり)があまりの美しさに日が暮れるまで眺めていたことから
名付けられたそうですが、私にとっては「ひぐれのたき」になってしまったようです。(笑)…えない。
ここからまだ4kmあるが、この時は、まだ余力があった。

いよいよ、先週買ったブラックダイヤモンド社製のヘッドランプの出番です。

75ルーメンは明るい!! 自分のトレースをたどります。
でも、この頃から急激に疲労が…。 50m歩いては30秒休憩のペースになる。
でも、足がつったらおしまいなので、ゆっくり歩きます。

しかし、歩けど歩けど先が見えず、
ふと気がつくと同じ所をグルグル回っているような感覚に。コワー!
この頃は、20m歩いては30秒休憩の超スローペース。

19:45 観音沼公園着 「イヤー 最後の2時間つらかったぁ!」
車の窓にはいつもの登山計画書。もちろん携帯の番号も書いてある。
実は、暗闇での下山中に
警察 「もしもし、福島県警ですが、○○さんですか?」
自分 「はいそうです。」
警察 「登山計画書を見て、あまりに帰りが遅く、心配なので連絡しました。」
自分 「今駐車場に向かっていて、あと20分ほどで到着できそうです。元気なので大丈夫で す。ご心配かけて申し訳ありません。」
と、妄想&イメトレをしていたのですが、電話どころかここに来た形跡すら無し。 そうですよねェ、観音沼公園は閉鎖中で、この先には人家が2軒あるだけですからねえ~。
というわけで、無事に帰ってきてホットする。でも、まだ2kmくらいは歩ける余力があった。
<記録>
行程 21km 13時間30分
含む 休憩 50分
装備転換 30分
写真撮影50分(467枚) こんなに撮って、バカですよねえ。
装備 大峠までは スノーシューとストック
流石山へはアイゼンとピッケル
そして、ビバーク用品一式
懲りずに,鍛え直しと装備見直しで来年?再チャレンジだぁ!
長くしつこいレポを見ていただき、ありがとうございました。
