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5月29日(日)に十方山林道ウォークに参加しました。
大勢で歩くというのはあまり好きではなく、これまでに何回かあったイベントには参加せず、個人で入峡していました。
今回参加を決めたのは、大規模林道(緑資源幹線林道)事業の対象となっている区間を端から端まで歩いたことがないということと、5年間の闘病生活を送りながら精力的に活動され、4月に亡くなったH・Tさんがいなくなり、中心となる人を失った大規模林道反対運動に少しでも貢献したいと思ったからです。

国道488号を車で走り、十方山林道の西端に到着。
当初は40名定員だったが、申し込みが多く、結局57名という人数になった。私は56番目の申し込みで、断れられそうになったのだが、よくホームページ(http://ohtariver.s140.xrea.com/bokubuna/)に顔を出しているので、特別(ほどでもなかな?)に枠に入れていただいた。

十方山林道はバイクのコースとして有名で、自然度の高いこのルートはライダーの間でも人気があるようです。
林道沿いには、ガマズミ、ヤブデマリ、ツリバナ、ハナイカダ、オトコヨウゾメ、ラショウモンカズラ、コケイラン、ハスノハイチゴ、ヤグルマソウ、ヒロハテンナンショウ、オモゴウテンナンショウなどいろいろな花を見つけることが出来ました。トチノキの花は満開でした。
この中ではオモゴウテンナンショウが希少種で、普通の図鑑では名前すら載っていません。オモゴウテンナンショウは仏炎苞が長く垂れ、斑点があるのが特徴です。

巨樹巨木でいえば、トチノキやカツラに大きなものがあり、幹周り3m以上という巨木の定義からは外れますが、幹周り80cmほどのツルウメモドキの巨樹がありました。十方山林道がある細見谷には、こうした蔓性の植物に太いものが多いようです。

細見谷には他にも(動植物の)希少種があり、大規模林道化して舗装すると、直接的にそうしたものが壊滅に追いやられ、細見谷の特徴である渓畔林にダメージを与えます。
また、ツキノワグマの生息地でもあり、立派な舗装道路が出来ることにより、里に下りる必要のなかった熊たちが追いやられ、里に下りてくる可能性があります。そうなれば捕獲や射殺され絶滅する危険性があります。


休憩時間を除けば5時間かけて約15キロの道程を歩き、東端の二軒小屋に到着。
いつも行程の短い山を歩いているので、久しぶりに長距離を歩いたので筋肉痛になりました(^^;
また別の季節にも歩くことにしましょう。

貼付の写真はこのときのものではないのですが、渓畔林の様子をあらわした写真です。
トチノキが足を川に浸しているように見えませんか?