今年は暖冬ということで、12月に入っても東京とあまり変わらない気温で、たまに雪が舞うことはあっても積もることはなかったのだが、今日のシンシナティはうっすら雪化粧。
雪の降り始めはいつも地面に落ちた雪はスッと消えてしまって、いつになったら積もるのかとやきもきしてしまうものだと思ってたが、今日は一日中マイナスの気温だったので、自分の知っている雪の積もり方とは違っていた。雪の一かけらは地面に落ちると砕けて、細かい氷のつぶになるのであった。考えてみると当たり前かもしれないが、寒い地方に住んだことのない自分には新発見! 砕けた細かな氷のつぶは風にのって飛んでゆく。つぶが舞うので風の形が見えるのだ。風が見えるっていうのも新鮮だな~。
雪が積もるとなんだか嬉しくなってしまう。無駄に積もった雪を踏んでみたり。ん~、ふわふわ。東京の雪とは違うね。すくって投げてみたり。サラサラだね~。ちょっと幸せ気分。やー、でも寒い。今日は風も強いしで。
アメリカ人は寒さに強い。相当強い。12月に入ったってのに、半袖の人も結構いる。そんなアメリカ人もやっと寒いって顔をする今日の寒さ。でも半袖や半ズボンの人もいるんだけど。そんな寒そうな顔するなら、暖かい服着て!
生活の向上により、お酒のレベルを上げてみた。Eagle Rare…、シングルバレルのバーボンなのだ!シングルバレルっていうのは、厳選された単一の樽の原酒から瓶に詰めたお酒なんだそうで、Eagle Rareは37樽のうち1樽という厳しさで選ばれたってどこかのサイトに載っていた。というわけでとても楽しみに、このクリスマスホリデーまで飲まずに取っておいたのだった。
アメリカの国鳥のハクトウワシが描かれていて瓶も綺麗。開ける前からワクワク。んー、甘い香り、甘い舌触り。濃い後味、舌の上を駆け登っていくのだ。後味続くな~。うむうむ、期待通り美味しいのであった。BENCHMARKと同じ蒸溜所で作られていて、同じ原料から作られているそうで、基本同じ味がするのだけど、それがとっても濃縮された味なのだ。BENCHMARK=水準・基準っていう名前はそういうことなのかしら? 値段も300mlで15ドルと高くないし。
アメリカに来る前はスコッチウイスキーが好きーだったので、バーボンて飲んだことなかったのだが、これはいいですね。とっても幸せになったとさ♥
新しい生活を立ち上げながら、前のラボの仕事も論文にしつつ、新しいラボでの仕事の立ち上げと、なかなか忙しい日々を過ごしていたら、早いものであっという間に冬ですね。12月になると夕方も5時には暗くなる。今年の冬は例年に比べると暖かいらしいが、東京に比べるとだいぶ寒いしで、外出しても早めに帰宅。ということで休日の夜はとっても長い。そんな夜は、セントラルヒーティングと電気ストーブで暖いお部屋でバーボンをストレートでちびちび飲みながらインターネット。
アメリカでの最良の出会いはバーボン。夜長を楽しむためだけでなく、良き日をより良き日にするために、辛い日を乗り越え良き思い出にするために。
妻のワークパーミットも通り、9月から働き始めてくれたので、予定よりほんの少しだけ早く車のローンも返済することができ、少し生活にゆとりができてきた。前ラボの仕事はなかなかかたがつかないが、新しい仕事はようやく結果が出始め、心のゆとりも出始めてきた。少しずつ安定してきたアメリカでの生活。
McAFEE’S BENCHMARK OLD NO.8は初めてバーボンを買うときに、店員さんにすすめられた。甘い香り、甘い口当たり、たなびく甘さ。透明な飲み口で、最初に飲むバーボンとしては飲みやすくてとてもオススメ。値段も8-9ドルと安いので、ビールよりも安くて、愛飲している。
7/4は独立記念日で、土・日・月と3連休。この機会を利用してナイアガラの滝に行ってきた! シンシナティから高速道路のI75をひたすら北上して、オハイオ州クリーブランド、ミシガン州デトロイト。デトロイトから国境を超えてカナダのトロントへ。ここまで9時間。トロントでは僕と同じタイミングで留学した元同僚の二人と再会して、旧交を温めた。次の日、トロントからナイアガラの滝(カナダ側)、国境を超えてニューヨーク州、ペンシルバニア州、そしてオハイオ州コロンバス(州都)、シンシナティ。走行距離1100マイルちょっと、およそ1800Kmの旅行。一泊しかしなかったので、ほんとに運転してばっかり。すっごい疲れた~~。
でもでも、ナイアガラはすごい。でかい。ド迫力。
アメリカらしさって、こういう景観からも影響受けてるんじゃないかな~、と感じた。日本の詫び寂びの文化も、日本の景観ととってもマッチしているし。住む場所によって人間はかなり影響を受ける気がする。という訳で、僕もナイアガラから豪快さを身につけよう!
途中立ち寄ったトロントは、とても綺麗な街。カナダは隣国だし、アメリカと仲良しなので、アメリカと同じなんじゃないかと思っていたのだが、少し違う印象。アメリカよりも雰囲気がいいというか、品がいいというか。道もとても綺麗に舗装されているし、何より人々の表情がなんとなくアメリカより幸せそう。元同僚たちもそんなカナダでとても幸せそうでした。
旅の帰りにエリー湖に寄ってきた。これもまたでかい。湖なんだけど対岸が全く見えないくらい。波も砂浜もあって本当に海みたい。
どうでもいいんですが、エリー湖なんで、サザン好きなんで、エリー湖でエリーマイラブを口ずさんでみた…。サザンファンに知られたら怒られそう…。
この間ホタルを見つけてからというもの、ほぼ毎日ホタルを見に夜に出歩いている。アパートの中、近くのMilfordの自然公園、そして今日は以前にスカンクを見たEast Fork State Parkへ。
夜の森は…めっちゃ怖い。暗いだけならまだしも、アメリカの森はすっごい生き物の気配が濃厚! ガサガサ、ゴソゴソ音がするし、何か鳴いてるし。
怖さを押し殺して、進んでいくとなんと…ホタルが集まってクリスマスツリーのようになっている光景が目の前に!
この光景、昔から一度見てみたいとずっと憧れていた。幻想的でなんと美しいことか。
めっちゃ怖かったのだけど、なけなしの勇気を振り絞って車の外に出て写真を撮る。最近聞いた話ではコヨーテとかいるらしいし、本気で怖い。それでも30枚くらいとって、ダッシュで車に戻る。あー怖かった。本当ドキドキした。
家に帰って写真を見直してみると…、設定が間違ってる。感度最低(iso 64)で撮ってしまった。当然何も写ってない。なけなしの勇気、不発…。
いやでも、このまぶたに焼き付いてるので。いいことにしよう。と、こんなに騒いでいるのですが、こっちの人はホタルにはほとんど興味がないらしい。Milfordでは自然公園の管理人に「こんなところで何してんだ!」って言われたので、「ホタルを見てるんだ」って説明したら、「Fire flies? Ha!」って。誰も見ていないし、誰も気にしない。
誰も感じていない幸せを感じられるのって、少し得した気分かな。
今日は写真不発だったので、昨日アパートメントの敷地でとったホタルの写真。
この間6月いっぱいで帰国される日本人の研究者からいろいろな物をただで譲ってもらった。テーブルや電子レンジなど大物も頂いたのだが、何よりも食料品がとっても嬉しい。やっぱ食費が一番かかるんで、素直に嬉しい。そして無料(ただ)、嬉しい。とってもいい人だ。いや、物をくれたからではなく、本当にいい人でした。
さてその帰り道にホタルを発見! アメリカにもいた! どうやらこの辺には結構いるらしい。ネットで調べて、早速近くの自然公園に行ってみると、いや飛んでる飛んでる。いっぱいいる。本当にきれい。ホタルの見頃は6月の下旬だそうなので、来週あたりがピークかも。もう一回見に行こう。
ホタルはほんとに綺麗だったのだが、夜の自然公園って結構不気味な雰囲気を醸し出している。なんかガサガサしてるし、鳴き声も聞こえるし、って思ってたら、でた! シカ! 生きてる生きてる!
元気に跳ね回っているシカは初めて見たな。いつも轢かれてるのしか見たこと無いんで。ここがシカの源か。お願いだからここから出ないでね。命を粗末にしないでね、みんなの迷惑だし。
ところでホタルは本当にどこにでもいるらしく、家にもいた! うちのアパートの敷地内にも飛んでいる。いやいや、本当自然が豊かでいいね。心がホッコリするね。
さてさて、うちのラボはトラブルが多い。特にハイダー氏、彼との間で様々なトラブルが起こっているようである。なんでか? それは彼が王様だから!!
やっぱり、パキスタンからアメリカに留学できるって、かなりの上流階級。特に彼はもう50歳くらいなので、もう何十年もアメリカにいる。それはもう相当でしょう。彼、国に帰るとお出迎えとか来ちゃうくらいらしいので、本当に貴族か王様かって感じだと思う。
アシュアシュも、アメリカで教授やってるパキスタン人ってほとんどいないらしいので、やっぱり国に帰ると政治家とかがお出迎えに来るらしい。いやいや、本当王様です。
やっぱり王様なので、下々の者があんまりストレートにものを言い過ぎては良くないでしょう。
そして意見をするときも、王様に対する敬意を忘れてはいけないでしょう。
そんな意識の差がきっとトラブルを産み、育ててしまうのかもしれない…。
そんなアメリカだけどアメリカっぽくないうちのラボ。
道路にはシカ、森にはスカンク、ラボにはハイダー氏。
危険がいっぱいなアメリカ生活だが、いやしかし! ポジティブに捉えてみよう! 王様ですよ!(正確には違うけど)
そんな人出会えないんじゃないかと、普通に生きてたら。むしろ仲良くなりたい! そしてお家に遊びに行きたい! いつかパキスタンの彼らのお家に遊びに行って、王様の生活を体験したい~。王様の友達、きっと国賓級? 新たな目標を得て、がぜんやる気!!
おととい日本から便りが2通。「年金払え」と。僕の分と妻の分と。っておいおい。こっちでRetirement Plan払って、日本で年金って…、鬼だ。
どうやら市役所の年金課の人が間違って、任意加入の手続きをしてくれたようだ。「年金払わなくていいように手続きしておきますから、任せてください。」的なこと言ってたくせに~。
アメリカの役人は言葉通じないながらも、ちゃんと手続きしてくれたぞ! がんばれ日本の役人!
こっちに来てからお金の心配ばかりだ。しかし節約生活もなかなか楽しいが☆ 学生の時に戻ったみたい。インターネットも通ったので、ホットケーキ、クレープ、ケーキ、お好み焼きにタコスまで、小麦粉があれば何でもできる。
料理と研究って、似ている。レシピ+αで新発見。新発見の楽しさったらない。
…そうか! 手続きも研究しよう!
日本でファストフード大好きで、ファストフードの本場アメリカに行くのはとても楽しみだった。こちらに来たばかりのころはフードコートとかでお楽しみのファストフードを結構食べていた。日本のより美味しい! さすが本場。そしてでかい! サブウェイとか日本の2倍ある! って最初のころはウキウキだったのだが、最近ちょっと食傷気味。なんだか日本で食べるのよりも、飽きやすい。
というわけで、アメリカンフードはちょっと…。でもこっちですごくいいのがインド料理。インド人がやっている店ばかりで本場の味。更にお昼に行くとどこもビュッフェで、一人10ドル以内で何種類ものカレー、ナン、その他もろもろ食べ放題。やっぱり安いって素敵。2食分は食べる。インド料理は日本より断然安くておいしい。
そしてシンシナティには名物料理が! シンシナティ・チリ。これはすごい! のびのびのパスタに、辛くないチリソース! これ…、まだ食べてない。一度食べてみたいと思っているのだが。のびのびのパスタ(給食のソフトメン、もしくは理研の食堂のパスタか?)はまあいいとして、辛くないチリソースはチリソースではないのではないかな?
シンシナティにはGold Star ChilliとSkyline Chilliの二つのチェーン店があって、同僚のお勧めはSkyline Chilli。このあいだお店を見つけたので、今度挑戦してみよう。トライした日本人は誰も美味しいって言わなかったけど。やっぱりその土地の名物は食べておかないと。