2020年1月の再販を機に手に入れた旧キット「1/48 ビルバイン」を、レビューを兼ねて製作していきます。今回はパッケージ、説明書、ランナーの紹介です。

1983年に聖戦士ダンバインが放映されたとき、まだ小学生でした。物語後半に登場したビルバインは、ショットガンのようなライフルや背中に背負った2門のオーラキャノン、またウイングキャリバーに変形するといった、ダンバインの世界観を覆すようなメカメカしいデザインが子供心に響いて、ひと目で気に入りました。

 

 

 

パッケージイラストはガンダムシリーズや機甲界ガリアンなどでも知られる開田裕治氏によるもので、恐らく地上編でのワンシーンをイメージしているのでしょうか、荒れ狂う海原をバックにアクションポーズを取る勇ましいビルバインの姿が描かれています。このイラストに惹かれて購入したファンは多かったと思われます。

 

 

 

パッケージの大きさは、実測でおよそ縦297mm×横180mm×高さ70mmと、縦長かつ高さのある独特の形をしています。サイズの大きめな1/48スケールでありながら、今のガンプラと比較するととてもコンパクトなパッケージとなっています。

 

 

 

説明書は一部改訂されているものの、内容は当時のままで懐かしさがこみ上げてきます。サイズは実測でおよそ縦250mm×横176mmのB5変形判、巻三つ折による全6ページ構成となっており、表はフルカラー、裏はモノクロで印刷されています。



ここからランナー紹介です。旧キットということもあり、ランナー数はわずか5枚と非常に少ない枚数で構成されています。しかし、成形色がクリアーも入れると5色で成形されており、そのまま組み立てるだけでおおよそ設定通りに仕上がるのは、当時としては珍しい試みです。

ちなみに色プラと呼ばれるバンダイ独自の多色成形技術は、1983年に誕生したということで、もしかしたらその技術が用いられた初期のプラモデルと言えるかもしれません。

 

 

 

ホワイトグリーンの成形色が印象的なAランナーは2枚あり、ボディ・脚部・オーラキャノンや腕部の一部といったパーツで構成されています。

 

 

 

レッドで成形されたBランナーは、頭部・腕部と脚部の一部・バックパックなどに使われます。ちなみに部品数が少ないこともあって、説明書ではパーツ番号のみ指示されており、ランナーのアルファベットは特に記載されていません。

 

 

 

鮮やかなイエローの成形色はCランナーで、オーラソードやオーラソードライフルといった武器や、腕部・脚部の一部などで構成されています。ほぼすべてのパーツがモナカ合わせのため合わせ目が出ますが、オーラソードは一体成形となっています。

 

 

 

クリアーパーツの2色成形となるDランナーは、ボディのコクピットハッチと、リアのウイングで使用します。またウイングキャリバーに変形した際、機種の位置にある目のような意匠のスライドマークが付属していますが、ホイルシールではなく水転写デカールのため、貼り方に少しコツがいります。

次回は仮組みして全体のフォルムを確認してみます。

 

 

1/48 ビルバイン バックナンバー