「赤い」にんじん | 特派員ママ @イラン

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イランで、2人の子育てをするママのブログ。


イランで紫の野菜といえば、



紫キャベツ。







それからやっぱり、冬の風物詩である、ビーツ!

ナスも紫ですね^^





それらが代表的なわけですが、

きょうはもう一つ、紫色のお野菜をご紹介します~。






先月末、タジリッシュ・バザールでふと目についた、これ。

黒っぽい…にんじん!??

なに、これ。
初めて見た。

聞けば、
タブリーズ産の「ハビージェ・ゲルメズ」、赤い人参だそうです!!


…赤??




前に「黄色い人参」はご紹介しましたが、お次は赤ですか。

でも、赤には見えませんけども…?
いやまあ、ビーツも、赤と言えば赤か。
赤紫か。




まあ細かいことはいいとして、

とりあえず、3本だけ買ってみました。
これで5万リアル(約167円)と、高めです。

1キロあたりでは12万リアル(約400円)、
同じお店の普通の人参は、1キロ8万リアル(約267円)だったので、
1.5倍の値段です。

ただ、いつも行くスーパーで普通の人参の価格を尋ねたら
1キロ4万5千リアル(約150円)だったし、
テヘラン南部では、2万リアル(約67円)で売っているんだとか!!

それと比べたら、相当に割高です。


珍しい物は高いですもんね、

でも、味はどうかな??






先っぽが黄色っぽいので、中は薄い色なんだろうと思って全面皮を剥くと、




!!!

鮮やかな紫色です。

ひょー。




ということは、ビーツみたいに全体が紫色をしているのかな?と思ったら、




え!??

二度裏切られました。






中は黄色かったです(・_・)

かじってみると、にっすい味。

はい、これ名古屋弁で、薄いとか弱いとか、なんかそんな意味です。
でも、にっすいというのが一番しっくりくる味なんです(笑)







うーん、これどうしよう、きんぴらにしちゃうか!と思ってもう一つ切ると、

次はオレンジ色(・_・)!







左(↓)が最初にご紹介したもの、右が次に切ったものです。

かじってみると、オレンジのもののほうが、多少濃くて甘いです。






さらにもう一本(↓一番右)は…


なんと、その中間色でした(^^;

熟すと、オレンジになるのかしらん。
外から紫成分がやってきて、色を染めていくのかしらん。






細切りしてみると、なんだか、1種類の野菜を切ったとは思えないカラフルさです^^








これをシンプルに、イランのごま油で炒め始めました。
  (→イランのごま油は、日本のよりも香り控えめです。
    「タジリッシュ再発見-絞りたてのごま油-」)もご参照ください) 

味付けは塩のみ。
醤油は、色が変わっちゃうので使わないことにします。




すると、なんだか、芋けんぴのような香りがしてきます。

そういえば、外側だけ紫色なところも、さつまいもに似ています^^




でもって、気づいたら外側の紫が、少しずつ全体に広がってきています(・_・)!

黒っぽいところ(↑)も、焦げているのではなく、そういう皮の色なんです。







できた!!
なんか、炒める前に比べて、地味ーーーな色になりました。

普通の人参を炒めたんだけど、醤油の量を失敗した、みたいな(笑)


食感は完全に人参ですが、風味が少しだけ、やっぱり、さつまいもに似ています!!
不思議~。


炒めると、生で食べるよりも甘くなりますが、
やはり普通の人参のほうが甘くて味が濃いかも?

青果売り場のお兄さんは、「赤い人参のほうが甘い」と言っていましたが…。
モノによるのか、適当に言ったのか…。




翌日は、写真(↑)の時よりもさらに、全体的に紫色が広がっていました。


紫色、栄養素は豊富そうです^^





ただこれ、味と値段はさることながら、
うーん、もう買うことはないと思います。




というのも、やっぱりこの紫が強烈で、
まな板は紫に、指先も真っ黒になったのは長い間落ちないし、

挙句の果てに、ふと見ると、

白い服に、紫色の汁のシミが、何ヶ所も(>_<)!!!


どうやら、最初に試食でポリポリとかじったときに飛んだようです。
みずみずしいのは素晴らしいのですけれど…。



ただでさえ衣替えで朝から何度も洗濯機を回していたのに、
また少量で回すことになり、気持ちが滅入ってしまったのでした(- -)