10/1、めでたくドトール日レスホールディングス(3087)が設立され、東証1部に上場されましたね。
■「株式会社ドトール・日レスホールディングス」設立のお知らせ及び平成20年2月期業績予想について
http://www.dnh.co.jp/ir/pdf/press_071001.pdf
ドトール・日レスは、ドトールコーヒーと洋麺屋五右衛門を展開する日本レストランシステムが統合した新会社です。
このドトールと日本レストランシステムが経営統合を発表したおりに経営統合に反対したのが、アメリカのハービンジャー・キャピタル・パートナーズです。
■ドトールvsハービンジャー
http://ameblo.jp/ir-man/entry-10036748798.html
ハービンジャーは、一時、最大で約17%のドトール株を保有していたそうです。
経営統合の是非を問う形で、株主総会で委任状争奪戦(プロクシーファイト)になったのは、記憶に新しいところだと思います。
しかし、ハービンジャーの統合反対は否決され、ドトールと日本レストランシステムは経営統合することに。
■ハービンジャー、ドトール株を一部売却
http://ameblo.jp/ir-man/entry-10038921355.html
敗れたハービンジャーはなんと、株主総会後に、するっと一部の株式を売却してしまいました。
現在は約8%を保有しているとか。
10/1の記者会見で、ドトール日レスの鳥羽社長は、ハービンジャーとは今のところ積極的な会話はしていないと語ったそうです。
総会後の売却がわかってから、ハービンジャーが市場で全株売却するのではないかという懸念から、ドトール株が急落してしまいました。
実際に、ハービンジャーは本気で全株手放すつもりで、会社法上の株式買取請求権を行使する予定だったそうです。
しかし、問題は、買い取るときの「公正な価格」がいくらになるのかということ。
ドトール株の低迷により、株価は、ハービンジャーの平均取得単価の2,270円を下回っており、裁判所に価格決定を求めたとしても、市場価格以上の値段が提示されることはないだろうと、買取請求じたいを断念したもよう、と報じられています。
上場初日の10/1終値は2,015円と、まだまだハービンジャーの平均取得単価とは差があります。
コーヒー豆はだいぶ値上がりしているようで、原料高から利益圧迫要因になりますから、株価好転の材料に乏しいといわれています。
結局、音ナシの構えのハービンジャー。
今後のハービンジャーのExit方法が懸念されているようです。
一方で、記者会見では、日本レストランシステム側から統合会社会長となった大林会長は、次の株主総会までに保有株を一部売却する と表明したとされます。
大林会長は、統合会社の筆頭株主となり、約13%の株式を保有。
約120万株を放出し、第2位株主のドトール創業者である鳥羽(博道)名誉会長の11%を下回る予定なのだとか。
売却先は安定株主づくりのため、市場を通じてではないとみられます。
おそらく機関投資家か、取引先へのブロックトレードのような形になるのではないかと思われます。
同じアクティビスト・ファンドでも、スティールはあちこち買い増ししたりしていますが、ハービンジャーは撤退を目論んでいるのでしょうか・・・
だとしたら、何とホネのないことでしょう。
何か次の一手を繰り出してくるかと思ったのですが・・・。
それはそうと、洋麺屋五右衛門、相変わらず出店意欲は旺盛なようです。
10/1にも新規出店してます。
■日本レストランシステムHP
ドトールのコーヒーが五右衛門で飲めるのはいつかなぁ o(^-^)o
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