金融庁&東証、コーポレートガバナンス・コードを発表 | IR担当者のつぶやき

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上場企業に勤務する公認会計士の、IR担当者として、また、一個人投資家としての私的な「つぶやき」です。

ときどきIR担当者的株式投資の視点も。

まだか、まだかと思っていたら、金融庁と東証のHPに出ないうちに、上場会社向けのTargetでコーポレート・ガバナンス報告書の記載に関する「コーポレートガバナンス・コードの策定に伴う上場制度の整備について」という文書と、説明会やるよ~というお知らせが流れてきました。

すぐ埋まってしまうと困るので、ソッコーで説明会、初日AMを抑えました

ガバナンス報告書のほうは、通常、6月総会終わったらすみやかに提出しなければならないところ、12月まで提出を延長してもいいみたい。

つまり、今年の株主総会で社外取締役を選任できなかったとしても、すぐにアウトではなく、半年間、東証的には猶予してくれてると考えてもいいのでは

総会は通過してしまっていますが、実質的に社外取締役を選任しました~、とリリース出しておいて、その旨ガバナンス報告書に記載し、法的な選任は2016年6月の総会ね、というパターンもありということか・・・

まぁ改正会社法の「社外取締役を置くことが相当でない理由」を回避できるわけではないですけどね。

しかし、東証の上記文書では、ガバナンスコード(案)の原則3-1の

・経営陣幹部・取締役報酬の決定方針と手続、
・経営陣幹部の選任と取締役・監査役候補の指名方針と手続
・個々の取締役・監査役候補者の選任、指名に関する説明


はちゃんと説明しろよ という意味で、わざわざ下線を引いているところがイヤらしい(笑)
これじゃ逃げられないじゃないか・・・。

とりあえず、早くHPに出してくれ、金融庁&東証さん。

2/26追記:
・発表、と書きましたが、正確にはパブコメの公表のようで。
 早とちりしてすいません。
・タイミングよく開催された、さる金融機関のセミナーにて効いたのですが、コーポレートガバナンス・コードの確定までは、もう1回、金融庁の有識者会議をやってそこでパブコメへの回答がそれでいいかどうかも含めて決めるようです(うちの監査役も金融庁に電話してました)。
確定時期は3/5(木)と聞いています。
金融庁や東証のHPにコーポレートガバナンス・コードはこちらでござい、と載ってないわけです(恥・・・