『立花隆の最終講義』

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数年前から読もう読もうと思っていた『立花隆の最終講義』、読了しました。


昨年、NHKのアーカイブで立花隆さんがご存命中のインタビューを見て、思考の広さと深さに唖然としたました。
本書は東大生に対して行った6時間の講義を書き起こしたものなので、臨場感があります。

以下、備忘録メモです。

絵馬p.43〜44
自分の思い描いていたような未来を実現するために必要なリソースが自分に不足していることから生まれてくる欲求不満
こういう場合、自らの置かれた客観的状態に自分を納得させて合わせることができるかできないかで、その後の人生は大きく変わってきます。
結局「しょうがないことはしょうがないよな」と自分に言い聞かせて、諦めるしかありません。


絵馬p.114
本当に重要な問題ほど、何が何だかよく分からない。
第一にやるべきことは、わけの分からなさの整理です。
自分は何を知りたいのか、といったことを整理して書き出し、問題として設定してみる。


絵馬p.217〜218
社会は驚くほどダイナミックに変化してきたし、これからも変化していくのです。
常に長い目で未来を見据えて、その上でいろんなものを考えていってください。
特に人文社会的な歴史、つまり政治とか経済とかが関わる世界というのは、最低でも半世紀のスパンでものを見る目を養っておかないといけません。


絵馬p.266
世の中のことは基本的に自分の機体する方向には動かないものだと思っていたほうが気が楽だと忠告しておきます。
この世界を常にダイナミズムの相の下に捉えることが必要です。

富士山2024年 2冊目

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