ART BASE PROJECT / ル セコメロン -103ページ目

ART BASE PROJECT / ル セコメロン

ART BASE PROJECT 代表
ル セコメロン 主宰
マサコ日記☺︎
美術展企画1991年〜500回以上開催
画家夫 石上誠展の企画から始め、以後私自身に響く作家の作品展を企画し情報発信
時々日常を呟く
旅カフェ居酒屋サウナ好き♡


昨日から始まりました真冬の宴 Winter Exhibition at アートベイス ルセコメロンの様子です♪

石上誠FBより写真を拝借してup致します^^

★誠は連日午後2時~6時迄会場におります。12月15日(火)迄です。ぜひ!!

 

 ▲iPhoneケースの種類が増えました♪


  

真冬の宴 Winter Exhibition

石上 誠(絵)×ノグチミエコ(ガラス)×飯田尚央(ガラス)×小林輝三(鉄)

■会期  12月9日(水)~12月15日(火) 午後12時~午後6時まで 会期中無休

■会場 Art Base LE SECOMELON

名古屋市千種区東山通4-10-5 早瀬東山ビル3階

※お気軽にお問い合わせください。

■お問い合わせ先

 Tel: 090-9909-0863(ケータイ)

又はTel: 090-4263-6703(ケータイ)

 Mail: m.secomelon@gmail.com

■アクセス 地下鉄東山線「東山公園」駅4番出口より徒歩1分

※1階の居酒屋「よりみち」さんの入口は大通りに面していますが、アートベイス ルセコメロンの入口は裏通りにあり、らせん階段を上った1番上の3階です。

※お車でお越しの際は申し訳ございませんが、近隣のコインパーキングをご利用くださいませ。

 

NY(ニューヨーク)初上陸。。。感想を一言で表すとカルチャーショック!!

アメリカは日本とつながりが深く子供のころから映像や雑誌で目に触れる機会が多かったし、NYによく行かれる方からは「東京に似てるよ」とも聞いていたし、私もすでに半世紀も生きてるし(53才です^^)。。。そんなに驚くようなことはあるまいと正直思ってた。

9日間の旅、NY滞在は実質たったの7日間。アートに絞り込んだスケジュールを立てた。

夫石上誠は26年間イタリアを中心に欧州を取材し続け、2013年にヴェネチアでの個展を開催した。彼が次に取材したいのはNYとずっと言っていた。私も二人の息子たちも現在のアートの最先端はNYと思っているので、とても興味を持っていた。行かねばと。肉眼で観て体感するべきと。

日本でも現代美術がかなり浸透してきているけど、私は苦手とずっと思ってた。極端なことを言うと巨額な投資の対象物を目指すマネーゲームとすら思ってた。NYに行くことが決まってから知識として必要だと思ったので現代美術に関する本をたくさん読んだ。飛行機の中でも読み続けた。

ドラえもんのどこでもドアのようだった。NYに降り立った瞬間別次元だった。マンハッタンを歩くと人種の坩堝。とてつもない貧富の格差。機関銃を持ったポリスに遠巻きに取り囲まれてのタイムズスクエアに世界中の観光客。考えて食事をしないと体を壊すなと感じた食材しかも物価高。

その他もろもろの初体験ずくしの鋭敏になった心で観た美術館やギャラリーのアートシーン。私の中の何かがガラガラと音を立てて崩れ落ちた気がした。現代美術を理解した瞬間だったかも。(※納得出来ない部分もたくさんありますが、作家の心意気に触れられたという意味です。)

一方で、今までずっと芸術家は生き様、思想、コンセプトが必須だと思い続けてきたことは、より強く再認識できた。っていうか、NYでは思想・コンセプトのない作品はアートではないというくらいの強い自己主張が厳然と存在した。単一民族の日本人の曖昧さとの大きな隔たりだと思った。

やはり日本は私にとってはオアシス。欧米と比べるとまだまだ安全で、和食食べてたら長生きするなぁ。そして誠実で親切な人が圧倒的に多い素晴らしい国。

でもアメリカの自由な大らかさとイタリアの突き抜けた明るさは本当に魅力的! 可能であるなら毎年仕事で行きたい! ベースは日本において出張は海外で・・・と英会話もままならないのに大きな夢を描くクレイジーなオバサンです。

今だ時差ぼけなのか・・・興奮が続いているのか・・・眠れず深夜につらつらと書きました。

最後まで読んで下さった方、誠にありがとうございます!



今日はニューヨークで感じたターナーとモネの関係性について書こうと思います( ´ ▽ ` )ノ

先週メトロポリタン美術館に訪れた際、イギリス最大の風景画家の一人であり、ロマン主義の巨匠、ウィリアム・ターナーの三枚の作品を目にしました。三枚の作品が上の一枚と下の二枚の絵です!!これらの絵を見たときに、衝撃を受け、ニューヨークレポート3日目の記事に感想を書いたのですが、その際、印象派の光の使いかたと非常に似ているなと直感的に感じていました。






私は今まで、コローやミレーなどの自然の風景を写実的に描くバルビゾン派やクールベなどの写実主義が印象派の流れを築いたと考えていました。しかし、今回メトロポリタン美術館のターナーの作品(特に一番上の作品「古代 イタリア」)を観た時に、印象派はもっと遡ればターナーに源流があるのではないかと考え始めました。この考えを持つに至ったきっかけとして、ターナーの作品以外に、ニューヨークに行く前に東京都美術館で現在も開催されているモネ展に足を運び、そこで観たモネの数々の傑作が脳内に残像として残っていたからだと思います。特に感動した作品が印象派の始まりになった絵として言われている「印象 日の出」です。下の絵がその絵です。



一番上のターナーの作品とこのモネの「印象 日の出」を観て、みなさんは何か共通するものを感じないでしょうか?( ´ ▽ ` )ノ

一番上のターナーの「古代イタリア」は1838年に描かれた作品で、モネの「印象 日の出」は1873年に制作されました。つまり、印象派の絵が誕生する35年も前にターナーの絵は描かれました。両巨匠の傑作を観て、絶対に何かつながりがあったはずだと思い、モネの生涯を少し調べてみました。
モネは1840年にフランスのパリで生まれ、1926年に亡くなります。フランス・ジヴェルニーの自宅の庭にある睡蓮の池をモチーフに、1899年から亡くなるまでの間に描いた「睡蓮」は全部で200点以上制作されています。このモネの代表作「睡蓮」はアート好きでなくても日本人なら誰でも知っている作品だと思います。さて、モネの生涯の中で、ターナーの故郷であるイギリスに訪れていた記録は残っているのでしょうか。残っていたんです!!( ´ ▽ ` )ノ!!笑

フランスでは1870年7月、普仏戦争が勃発しました。この戦争での兵役を避けるために、モネは同年9月頃ロンドンへ赴き、1871年の5月頃までの1年弱の間滞在したという記録が残っているんです。この期間に、モネはターナーの作品に出会い、研究していたと言われています。このロンドンの地で、モネはターナーの作品の特徴である太陽光とそれに反射する空気や水を描き切っている風景表現を直接観たときに、インスピレーションを得たのではないかと私は推察します。なぜなら、両者の描写対象の共通点もさることながら、1871年にロンドンを後にした2年後の1873年にモネは「印象 日の出」を発表しているからです。睡蓮の池の水や霧を媒介に、そこに映し出される時間とともに刻々と揺れ動く光を捉え続け、生涯にわたり追求した「光の画家」クロード・モネの源流はやはりターナーにあると言えるのではないでしょうか。


上の絵はニューヨーク近代美術館で撮影したモネの「睡蓮」の連作です。

両者の風景画を鑑賞する度に、ただの写実的な風景を超えて、その瞬間の景色に、永遠を感じます。光の反射が絵の構図全てを支配しているかのような存在感があり、光に誘われて、自分も一瞬この世界を離れたような気さえします。瞬間=永遠、永遠=瞬間の時間感覚を両巨匠は刻々と変化する光に託したと考えざるを得ません!

今日はニューヨークと東京で観たモネとターナーの作品から感じた両者の関係性について書いてみました。ではまた~( ´ ▽ ` )ノ by Ken




 ニューヨークのメトロポリタン美術館で観たモディリアーニの作品がずっと頭にこびり付いて離れないくらい強烈に脳内を刺激してくるので、今日は20世紀のエコール・ド・パリを代表する画家、モディリアーニについて書こうと思いま~す( ´ ▽ ` )ノ 上の作品が私の脳内に残り続けている作品です!みなさんは何を感じるでしょうか?

 私の稚拙な感想の前にまず、簡単なモディリアーニの紹介から。モディリアーニは1884年にイタリアのリヴォルノで生まれ、1920年に肺結核で亡くなりなります。たった36年間の生涯であった為、残されている作品は非常に少ないにも関わらず、モディリアーニの特徴的な人体表現である縦にひょろりと伸びた面長の顔と瞳がない楕円形の目から、鑑賞者を引きつけアート好きなら誰でも知っている巨匠です。私は美術館で彼の作品に出会う度に、胸がきゅ~っと締め付けられてしまいます!作品の色彩や人物の形状それ自体は単純だと思うのですが、なぜだか一度でも彼の作品を目にすると絶対忘れられなくなってしまうのです。なぜなんだろ~と今日ずっと考えていたので、少し私の感想を書きたいと思います。

 上の作品の裸婦はひざ下とひじから上の手が描かれずにキャンバスの真ん中全体に、体の中心部が描かれています。クリーム色をしたなめらかな体は背景の暗い赤と黒と対照的に存在しています。ただ官能的なわけでなく、画面全体から哀愁や孤独感をこの絵と対峙した時に感じました。特に、モディリアーニの作品の代名詞である面長の顔と瞳のない黒い目はなんとも言えない存在感が漂っています。黒で塗りつぶされた瞳は何を暗示しているのでしょうか。最愛の妻であったこの裸婦画のモデルであるジャンヌ・エビュテルヌの目にモディリアーニの孤独や哀愁等の感情が映り込んで溶け合っているように私には感じられます。彼の創造のミューズであるジャンヌの目を通して、貧困と幼い頃からの病気による苦しみ、作品が思うように認められない憤りを表現したのではないかと私は推察します。だからこそ、モディリアーニの描く顔を見るたびに、胸が締め付けられるのかな~と思いました。下の画像は先月ひろしま美術館を訪れた際に見かけたモディリアーニの作品です。この作品からも上記と同じようなことを感じました~!!



これからもモディリアーニについてもっと調べていきたいです!では今日はこのへんで失礼します( ´ ▽ ` )ノ by Ken

 

ニューヨーク6日目は、グッゲンハイム美術館を訪れました。グッゲンハイムと名がつく美術館は世界各地にあり、私はヴェネチアのペギー・グッゲンハイム美術館に何度か足を運んだことがあったので、2ヶ所目のグッゲンハイム美術館でした。セントラルパークの目の前、メトロポリタン美術館の目と鼻の先に美術館はあります。まず、グッゲンハイム美術館は建物そのものに驚かされます。なぜなら、建物がカタツムリみたいな形をしており、内装も渦巻き型だからです。一階のロビーから最上階まで階段を使わずに渦巻き型のゆるやかな坂のスロープで館内を歩くことが出来ます。上の写真が美術館の外観で、下の写真が館内の様子です。本当にカタツムリみたいですよね??( ´ ▽ ` )ノ




グッゲンハイム美術館の最大の特徴は、「抽象画の父」と呼ばれるロシアの巨匠、カンディンスキーの作品を世界一所蔵している点です。これまでカンディンスキーの作品を何枚か観てきましたが、正直ピンとこず、あまり好きになれませんでした。しかし、今回グッゲンハイム美術館とメトロポリタン美術館に展示されているカンディンスキーの作品を観た際、直感的に惹かれるものがありました。そこで、なぜ惹かれたのかを直感だけでなく、できる限り言葉で解明したいと思い、グッゲンハイム美術館のカンディンスキーのコーナーに1時間ぐらいこもり、作品たちとの真剣勝負を開始しました。この戦い(笑)の結果、自分なりにカンディンスキーに惹かれた理由を見つけ出しました。


それは、具体的な物質を超えた先にある精神性を一枚の画面にぶつけようと試み、さらにその精神性はあくまでも幸福や喜びといったポジティブな面に向けられているという点です。ピカソにしろ、セザンヌにしろ、これまでのルネサンス以降の西洋美術のセオリーを無視もしくは否定はしたものの、対象の原型は残っているため、鑑賞者は何が描かれているかを一応は識別することが出来ます。しかし、下のカンディンスキーの絵画を見てわかるように、カンディンスキーの表現方法は、線と色と形が画面の中で、不安定に存在しているだけで、具体的に何が描かれているのかは全く分かりません。では、なぜカンディンスキーはこのような抽象画と呼ばれる表現を追求したのでしょうか。この疑問に対して、目に見えないもの(具体的な形はないもの)にこそ普遍的な美があるとカンディンスキーは考えたのではないかと私は思いました。




例えば、上の絵を観てみると、カラフルな色彩、様々な形状をしたもの、そして多種多様に引かれた線が画面全体を構成しています。私にはこの画面全体があたかも素晴らしい音楽を聴いた時の高揚感や好きな人が出来た時のなんとも言えない気持ち、美しい景色を見たときの感動等々、目には見えないが確実に存在する心の動きや精神を画面に表しているように感じられます。具体的な対象をそのまま描写してしまうと、どうしてもその形状にとらわれ、山なら山、花なら花、人物なら人物といったように美が外的なものによって制限されてしまいます。しかし、カンディンスキーはこのような具体的な形状ではなく、抽象的な表現を追求することにより、外的な制約を超えて、より直接的なアプローチで精神的なものを描き出そうとしたのではないでしょうか。その精神の中に普遍的な美を見出したと私には感じられました。さらに、カンディンスキーの色の使い方は暗い色を使うのではなく、赤、黄、オレンジ等の暖色を多く軽やかに用いていることから、ネガティブな精神性というよりもポジティブな精神性を表現しているように思われました。具体的に言うと、生きる楽しさや喜び、幸福感を表そうとしているように感じられます。



だからこそ、私は直感的にカンディンスキーの作品に惹かれたのかな~と思います!!私の考察が専門的に正しいかどうかは分かりませんが、カンディンスキーの作品との一時間の戦い(笑)から、自分なりに作品たちの魅力の解明をしてみました~( ´ ▽ ` )ノ今回のレポートはカンディンスキーばかりになってしまいましたが、これで6日目のレポートを終わろうと思いま~す(^ ^) ではまた!!
by Ken




近年、ブルックリンは工場や倉庫跡地のロフトをアトリエにする若いアーティストやギャラリーが増えていて、新しい文化発信地とのことで観に行って来ました。私達が訪ねたのは「ブッシュウィック」という無骨さが漂うエリア。この日はあいにくお休みの所が多くて残念でしたが、少しだけでも空気感が伝わるでしょうか。。。





偶然、とても親切なブルックリンのギャラリー関係者の方に出会い、、いろいろとニューヨークのアート事情をお聞きすることができました。

「ニューヨークのアートシーンは刻々と変化している。チェルシーやソーホーも倉庫跡地を改装して始まったが、今では高級エリアとなり地代が高騰してしまった為、若いアーティストやギャラリーがこちらに集まっている。」と言われていたことが印象的でした。

その後ソーホーにも行きました。かつては新しいアートの発信地だったようですが、現在はギャラリーはまばらで高級ブティックが建ち並ぶファッションの街になっていました。

2日目レポートのチェルシー地区ギャラリー群から凄まじくカルチャーショックを受けたので、ブルックリンとソーホーからはあまり刺激されませんでした。。。

先に6日目と7日目のレポートを書き、5日目は後になりましたが…

★近年、ブルックリンは工場や倉庫跡地のロフトをアトリエにする若いアーティストやギャラリーが増えていて、新しい文化発信地とのことで観に行って来ました。私達が訪ねたのは「ブッシュウィック」という無骨さが漂うエリア。この日はあいにくお休みの所が多くて残念でしたが、少しだけでも空気感が伝わるでしょうか。。。

 

 

偶然、とても親切なブルックリンのギャラリー関係者の方に出会い、いろいろとニューヨークのアート事情をお聞きすることができました。

「ニューヨークのアートシーンは刻々と変化している。チェルシーやソーホーも倉庫跡地を改装して始まったが、今では高級エリアとなり地代が高騰してしまった為、若いアーティストやギャラリーがこちらに集まっている。」と言われていたことが印象的でした。  

その後ソーホーにも行きました。かつては新しいアートの発信地だったようですが、現在はギャラリーはまばらで高級ブティックが建ち並ぶファッションの街になっていました。

 2日目レポートのチェルシー地区ギャラリー群から凄まじくカルチャーショックを受けたので、ブルックリンとソーホーからはあまり刺激されませんでした。。。

 ★3日目メトロポリタン美術館と4日目ニューヨーク近代美術館(MOMA)のレポートはKENがアメーバブログの方でかなり詳しく書いています。興味のある方はぜひ‼

→ http://ameblo.jp/ipteam/


★ニューヨーク7日目は「サンクスギビング」の為、公共の施設や画廊を含む多くの会社が休みとのこと...知らずに来たのです。。。

(※サンクスギビング・・・アメリカは11月の第4木曜日が感謝祭。感謝祭は17世紀、イギリスからの移住者が先住民と共に秋の収穫を祝ったことが始まりといわれている。)

真夜中からパレードの音楽が鳴り響いていたのは、滞在しているホテルのすぐそばにパレードを主催しているメイシーズデパートがあったからだとわかりました。なのでホテル周辺はお昼までずっと歩行者天国で人で溢れスゴイことになっていました‼ 珍しいのでバッチリ写真に収めて来ましたよ(^o^)/  誠は午前中ホテルにこもって絵を描いていました。

★午後からはマンハッタン南端にある「自由の女神」を観に出掛けました。ここでも誠はひたすら絵を描いていました。画家なので当たり前ですけど。。。

 

私は今年の8月位からKENと共にずっと準備計画していたニューヨークでのミッションほぼ完了!(笑) 来年の仕事につながりホッとしています(^ ^)  

 今朝早くホテルを出発して帰国しますが目まぐるしかった夢のような一週間を振り返り眠れそうにありません。
いつも支えてくださる皆様のおかげでニューヨークに来れました。この感謝の思いはこれから日本に帰ってモリモリ良い仕事をして、させて? お返しするしかないと考えています。誠は隣で爆睡しております(笑)
ではまた。いつもこのブログを読んでいただきありがとうございます‼
 


  ニューヨーク4日目はニューヨーク近代美術館に行ってきました~!!この美術館は私がずっと行きたいと思っていた憧れの美術館でやっと行くことが出来ました。タイムズスクエアからほど近くの大都会のど真ん中に突如、近代的な建物の美術館が現れます。先日訪れたメトロポリタン美術館よりも外観はかなり小さいですが、立地が最高なので、現代アートに興味がない人でも観光のついでに訪れることができます!19世紀から現代までの絵画をはじめ、彫刻、建築、デザイン、写真など幅広いコレクションがあります。さらに、ただ幅広いコレクションだけでなく、とにかく所蔵されている作品はまさに国宝を超えた世界宝と呼べるものばかりで、度肝を抜かれます。館内の構造は1階から6階まであり、特に4階と5階の展示が素晴らしかったです。
  4階は1940年代~1970年代の絵画・彫刻が中心に展示されており、ポップアートの巨匠、アンディ・ウォホールと、ロイ・リキテンシュタインの作品が見どころです。私が訪れた時は、ピカソ彫刻の企画展が開催されており、ピカソの美(芸術)に対する凄まじいまでの探究心に驚かされました。この企画展では、1902~64年までの約60年間にピカソが制作した作品約140点が展示されており、キュビズム時代、戦前・戦後のフランス滞在時代、第2次世界大戦中と各時期に制作された作品があります。これらの作品を鑑賞していると、本当にピカソ一人で全ての作品を作ったのかと疑いたくなるぐらいの多彩な作品群に思わず、静かな館内で「マジか~!!」と声が出てしまいます。下の写真がピカソの彫刻で~す!!声が思わず出ませんか??笑








  次に、4階からエスカレーターで一つ上の階の5階に行きました。この階では、世界の美術界のスーパースター達が私を出迎えてくれました。スーパースターたちをざっと並べてみると、ピカソ、クリムト、ダリ、モディリアーニ、モネ、ポロック、マティス、ゴッホ、セザンヌ、ゴーギャン、ルソー、シャガール、ミロ、ブラック、クレーなどなど。このように芸術家たちの名前を聞いただけでもこのフロアの素晴らしさが伝わってきます! 見どころ作品を挙げたら、ゴッホの「月夜星」、ピカソの「アビニヨンの娘たち」、セザンヌの「水浴の男」、ダリの「記憶の固執」、モネの「睡蓮」、クリムトの「Hope Ⅱ」ときりがありませ~ん!!この世界宝の作品たちの中で、1つ、最も衝撃を受けた作品を挙げるとすると、ピカソの「アビニョンの娘たち」です。この作品の前の椅子に腰掛け、20~30分くらいずっと見つめ続けていました。この作品を見れただけで、ニューヨークに来た価値があったと言っても過言ではないくらいの感動で心が震えました。この作品の感想を一言で表現すると、「形式や常識といった固定観念を踏み潰す」です!なぜなら、当時の絵画のセオリーであった、ルネサンスから継承されてきた遠近法や陰影の使い方を完全に無視した代わりに、多角的な視点から描写対象を捉え、分解し、単純化・抽象化を行い、再構成を図るというようにキュビズムという全く新しいジャンルを創始したからです。この絵の描写対象はスペインのアビニョン通りの風俗街にいた五人の娼婦たちです。五人の顔やポーズが全て常識では考えられない形状や色をしています。画面右側の2人の女はまるで原始的なアフリカの彫刻や絵画を想起させます。また画面左側の女は唯一横を向いており、明らかに顔と体のバランスが異常です。この横顔はエジプトの壁画が全て横を向いていることから、エジプトを思わせます。さらに、ピカソのこの絵は古代イベリア彫刻からも影響を受けていると言われています。したがって、古代のエジプト、イベリア、アフリカの表現を活用することにより、アートを原点回帰させる試みがこの絵の中に詰め込まれているのではないでしょうか。だからこそ、ルネサンスからのセオリーを無視し、より原始的な表現にこそ普遍性を見出し、破壊的とも革新的とも言えるキュビズムという新たな表現が誕生したのではないかと思いました。最後に、私が尊敬している岡本太郎が『今日の芸術』という著作の中に、「アビニョンの娘たち」についての説明をしているので、それを紹介して4日目のニューヨークレポートを終わりにします。また長文になってしまいました!!笑

「画面の左右の形式が不均衡にずらしてあり、形態、色彩は猛烈な不協和音を発しています。これが、ものすごい迫力で、会場全体を威圧しているのです。ニューヨークの近代美術館からはこんできたもので、私もはじめてナマにふれたのですが、ズーンと全身にひびいて、骨の髄までくい入ってくるセンセーションは、なまめかしいまでにいやったらしい。その偉大さ、はげしさにおいて、おそらく最高傑作『ゲルニカ』と対比していい作品であり、今世紀前半の絵画の最高峰の一つだと思います」  岡本太郎「今日の芸術」/光文社より