以前、チェロの椅子として折り畳み式のキーボードチェア手に入れて使ってました。
このキーボードチェア、この手の椅子全てに言えると思いますが、足のキャップが外れます。
理由は、楽譜に書き込みをする場合に、前に体重を掛けて、その後楽器を弾くと言う具合に前後に体重が掛かる状態の頻度が高い為、その方向に向いているキャップが外れる様で、先に書いたキーボードチェアは何れもそうなりました。
まあ、自宅ではともかく、外で弾いている時に足が外れるのは嬉しくありませんし、キーボードチェアって折り畳んでも結構な長さになって扱い難くく、これを持って行くのが大変なので、会場にあるパイプ椅子の上にチェロケースに収納するクッションを三枚重ねてしばらく使ってました。
ただ、その辺の会場にあるパイプ椅子等は本当に低くて、クッションを三枚重ねてもイマイチの高さの上、ケースから出し入れするのも面倒で、ケースにチェロを入れた後に「あ!クッション」と言う事が良くあります。
勿論、3枚も重ねてるので座り心地が良い筈もありません。
3度程、アンサンブルの本番で使ってウンザリして止めました笑
↑こう言う報告はちゃんとやらないとね。
で、椅子に拘る自分、チェロ用に買ったのはこれで何脚目だろうと思いますが、ついに?これだ!と言う椅子に出会いました。
高さは48センチで、調整は出来ませんが、自分はこの高さがジャスト・フィットでした。
通常のパイプ椅子は45センチ前後が多く、場所によってヘタっている椅子はもっと低くなっているのでクッション3枚でも全然足りませんが、これなら安定の高さですし、何より安い!!黒の背なしで2,200円!
椅子のクッションもかなり厚いですが、この手の椅子のクッションがすぐにヘタるのは経験済みですから、自分はこれに蓋側に取りつけているクッションを1枚乗せて使ってますが、座り心地も良いです。
この手の折り畳み椅子は丸形の物が多いのに、これは珍しくスクエアで、スクエアならオケの練習場や本番会場で使っても違和感が無さそうです。
脚部のキャップも構造からして、書き込み等で、前後に体重を繰り返し掛けても外れる事はありません。
但し、残念なのは脚が真っ直ぐなので、キャップの角が床に当たります。
床面にキャップの底が水平に当たる様にやや曲げてくれればよかったのですが、この価格ですから仕方ないですね。
使っていると、このキャップの角が摩耗しそうな気がしますので、そのうち適当な脚キャップに交換しようかと思ってます。

高さ調整が出来ない分、構造はシンプルで、折り畳みは単に脚を倒すだけです。

安全装置も付いていて、スプリング式のロックがあります。
立てる時は脚を起こせばカチッと音がして自動的にロックされ、折り畳む時はこのピンのリングを手で引かないと倒せない構造になっています。
さすがパール金属製。パール金属は「CAPTAIN STAG」のブランド名でアウトドア製品も製造しています。
製品重量は2キロちょっとで、耐荷重は80kgだそうですが、その辺は御自身とご相談ください笑
ちなみに座面の裏側は全面金属製で固定部分は溶接されているので、早々壊れないとは思いますが、構造的には今の所脚部の先端以外は難は無さそうです。
これで2,200円って安すぎですよ。

追記)
脚の幅が広い方と狭い方がありますが、どうやら広い方を前にした方がしっかりしている様です。
理由は写真で見るとわかりますが、幅の狹い方に座ると稼働部分がある為、この上下のクリアランス分だけ座面が動く様です。
追記終わり)
気に入っているのは持ち運びが簡単と言う事です。
最近、チェロを外で弾く時はiPadを使う事が多かったのですが、それに付随してデジタル機器が多くなり、これで手に入れたキャリーケースを使っていました。
勿論、宿泊にも使ってますので、このキャリーケースは大活躍しているのですが、縦長なので、キャリーの上に荷物を載せるとやや高くなります。
この軽量キャリーのお陰でお蔵入りした古い横長タイプのキャリーケースを使うとこの様に丁度良い高さで椅子が載ります。
この古いキャリーは重たい分、しっかりしているのでその点でも良いですね。

キャリーのハンドル部分に脚を通して載せているので、近距離なら落ちる事も無いのですが、念の為、マジックテープのベルトで縛れば(右側参照)完璧です。
お蔵入りしていた古いキャリーも再登板となり椅子も安くて一石二鳥でした。