ベルリン・フィル首席チェロ奏者クヴァントのバンドの巻き方をオリジナルの巻き方へ変更した | iPhone De Blog

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このブログを読んだことがある人はベルリン・フィルの首席チェロ奏者であるクヴァントがフロッシュにラバーバンドを巻いてる事に関して解説と推測を書いてるのを読まれたことがあるだろう。

ベルリン・フィル 首席チェリスト クヴァントの謎のバンド1

僕はベルリン・フィルのデジタルコンサート・ホールの月契約をしてる為、最新の映像を見ることができるが、やはりクヴァントは今でもバンドを使っているのだが、僕自身は最近バンドの巻き方を変えた。

ちなみに、使ってるのはモビロンと言う素材のバンドで、これに関しても以前投稿した。

チェロの弓にモビロンバンドを付けてみた

元の巻き方は写真の方法で、これはベルリンフィルのクヴァントの巻き方そのまま


しかし、これだと小指の位置が若干後ろに来るのと掛かり方が強いので若干動きにくい。

クバンツは薬指も掛けてるが自分では強過ぎて全くコントロール出来ない。

あらためてクヴァントの状態を検証しようとベルリン・フィルのアーカイブに室内楽が無いか探したら今年の3月にやったシューベルトの八重奏曲があった。

ステージへ出てきた時は、まだ掛けてない状態だが、以前自分がやってる様に(ってか自分がパクった方だけど)☓印に巻いてある。

着席して掛けてるところ。

やはり小指はフロッシュの後部に来ている。
ちなみにクバンツは薬指も掛けるので小指と薬指は弓と一体化してるが、かなり手が大きい為、人差し指は我々手のあまり大きくない日本人が普通に持ってる場所と変わらないところにあるので、全く違和感を感じ無い。


これが自分が新しく考えたオリジナルの巻き方で、クバンツの方法より小指を掛ける場所が前に行き、巻く距離が短くなるので同じバンド経だと若干緩くなる。

小指が前に行くと、殆どフロッシュのパールアイの場所に小指の先が来るので標準的な場所となり、親指の位置もそのまま前に行く。


以前は親指の位置が後ろだった為、指の内側の先がフロッシュの角に当たっていたが、今は弓の棹の革の部分に当たり、親指の外側がフロッシュの角に当たる状態になった。

恐らく、標準的な持ち方だとこの辺りになるんだろうが、親指が当たる場所が変わり、以前の場所より親指の先が痛くなる事が圧倒的に減ったので、この巻き方に変えたと同時に、棹につけていたプニュグリップも外した。

以前の巻き方(持ち方)だと、fffなどが多い曲をやってると親指の先と付け根が痛くなっていたが、恐らく親指の当たる位置が後ろだったのでフロッシュの角に親指が強く当たっていたのだろう。

新しい巻き方だと親指の先がフロッシュの角に当たらないのでそちらも楽になり、本来不要なプニュグリップが無くなったので弓から指先へ伝わる感覚は良くなった。

これはバンドとは関係ないと思うが、親指の先が痛くなると良く聞くが、これは当て方の問題なのではないだろうか。

又、この場所に親指が来ると革や棹が爪で削れると言うのも理解できるし、その為に、巻革と言うのは巻き直す訳で、弓の毛替えをしないと毛が伸びて来てこの場所が徐々に開いて行く為弾きにくくなると言うのも理解できる。

元々、バンドを使うと親指に掛かる負担が大きく低減されるし、クヴァントも特にその手のグリップは使って無い様だし、12人のチェリストのコンサートで、クヴァントの手の中を見た時、親指が浮いているシーンもあった。

実際、自分も少し親指が疲れた時は当てる場所を変えたり力を抜いたりしてるが、バンドのお陰で弾いてる時に少々親指を動かしても安定している。


もちろん、その他のバンドのメリットも従来通りだが、巻き方を変えて、若干バンドが緩くなった為、掛けてる小指の自由度が上がり、これまでA線で弓先に行った時にもう少し小指が上がると嬉しいと思っていたのが無理なく上がる様になって弓先での演奏が一段と楽になった。

薬指がたまに触れる場所に縦方向にバンドが来るが、殆ど気にならないし意外にクッションの様な感じになるのとfffとかでダウンで弓を弾く場合に薬指の滑り止め的に働くので悪くない。

最後に、以前書いたクヴァントのバンドの話をリンクして頂いてるブログを紹介しておきたい。

やはりチェロを弾かれている方のブログで、レッスンの話などを中心に様々な話題を提供されている上、どうやら素敵な女性の様だ。


そうだ、空を見上げよう。