マインクラフト、日本版2B2Tの日記です。
話は昨晩に遡ります。ワタクシは、村の中でログアウトしてしまいました。自分がログアウトしてから殺された経験があるので、最強装備の安全のため別の場所に移動しようとしたのです。
鯖に入ると、そこにはzqrcastiqさん含め、たくさんの人がいました。村の用水路に向かって、鎧を着たプレイヤー3人が横並びになって黙々と魚釣りしているのでした。その後ろ姿がなんとも言えず可笑しいのです。
最も荒れているアナーキーサーバーのリス地付近。どこの国から集まったかも分からない、闇鍋とも蠱毒とも例えられそうな、カオスの極地でですよ。
この珍妙な光景をスクショに収めようと、ワタクシはショートカットキーを探しました。そもそも画像はどこに保存されるのだろう?こういうシャッターチャンスに限って、どうしたら写真が撮れるのか分からず、あたふたしていました。
次の瞬間でした。ワタクシたちのど真ん中に、エンドクリスタルが置かれました。そのまま大爆発を起こして、私たちは吹っ飛ばされました。不死のトーテムで復活したものの、瀕死の状態でした。そこへすかさず襲撃犯が襲いかかってきて、キルされました。
その後も、爆発音は止まないようでした。荒らしがやってきたのです。いえ、紛れていたのです。村を行き交うのプレイヤーの名前の中に、少し引っかかるものがあったというか、言い知れぬ不安を感じていました。完全に覚えて認識していた訳ではないのですが、過去に殺された記憶の断片から、その名前に対して私の脳が警告を発していたのでした。
村はおそらく全滅したでしょう。ワタクシはリスポーン地点から何とか苦労して再び村に戻りました。破壊された建物の跡地に何やら木材で書かれた文字。そして、装備を失った村の人々が、荒らされた土地を歩き回って畑を植え直したりしていました。
ふとダメージ音が鳴り、誰かが殺されました。私が最後に見た光景は、ダイヤ装備に身を包んだ、あの名前のプレイヤーが他の人を殺して、そのまま私をキルするところでした。
こうしてワタクシは最強装備を失い、村も破壊されたのでした。その日はそれで終わりました。
今日、鯖に入るまでに色々と考えました。荒らしがあの村を襲い続ける理由について。あの場所は人が多く集まり、村人、襲撃犯含め、キルが多く発生している場所でした。一時的な平和の裏で、何度も破壊と殺し合いがあり、特定のプレイヤー同士で敵対関係が生まれているのは明らかでした。あの場所が憎しみの磁場となっているのでした。
今日、見に行くと、村は本当の意味で完全に無くなっていました。それはウィザーによる破壊と溶岩による徹底的なものでした。木は無くなり、地形はぐちゃぐちゃに削られ、全て無くなっていました。
ワタクシの秘密農場も破壊の煽りを受けていました。装備も村もなくなって、また原始時代の生活が始まりました。もう誰もいません。
喪失感はありましたが、それと同時に、装備を失ったことで私の気持ちは何だか軽くなったのでした。武器が抑止力だとは分かっているのですが、ダイヤを持った瞬間、ダイヤ装備を身につけた瞬間から、それが大切なものとなり、失うことへの不安が付きまとい始めます。
失わないためにはエンダーチェストに詰め込まなければ、でももうスペースがない。シュルカーボックスしかない。でもシュルカーボックスを出したところで襲われてしまったら・・・安全な場所で開けるには・・・どういう入れ方がベストなんだろう・・・
無法地帯の2B2Tでは、何かを得て蓄えるほどソワソワした気分にさせられます。それに、武力で脅し合うという構図から生まれる、あのピリピリした緊張感と、相手を殺すかもしれないという潜在意識が、何か居心地の悪さを感じさせるのでした。ワタクシはダイヤ装備と相性が悪いのかもしれません。
また前のやり方でコソコソと農民をやれる。この鯖に入って以来、それがワタクシにとって一番楽しいことなのでした。
とはいえ、種も木材も無いところからの再開ですので、なかなか逆境でした。
こんなところで、初めてYoutuberおにやさんの名前を出します。言わずと知れたゲーム実況者です。彼の実況動画が、2B2Tの存在を日本に広く知れ渡らせたのでした。ワタクシは彼を羨ましいと思っています。ファイナルソードのような苦痛に満ちた無理ゲーを続けられる、あの天性の遊び感覚。
2B2Tにバニラで挑むところ。逆境になればなるほど頭をひねって、彼はそれを楽しんでいるのです。
さらに話は逸れますが、チートについて。アナーキーサーバではチートを使うことが前提となっているので、それは自由です。ですがワタクシはこう思っているのです。チートは、楽して満足を得られる代わりに、苦労して何かを得る楽しみも同時に奪っている、と。
地下で鉄を見つける喜び、少しずつ作物や木を増やしていく喜び、グチャグチャのリス地の滝を泳いで、ようやく地上に出たときの安心感、更にあてもなく歩き続けて、初めて木や畑を見つけた時の喜び。
空を飛べるのは爽快だと思います。ワタクシは地上からしかリス地を見上げたことはありませんので、飛び回っている人の動画を見て、同じ鯖でも、こんなにも見える景色が違うのかと思いました。
それでも、ワタクシはこの地面を歩き回るのが好きです。目の前の深い谷をどうやって渡ろうか、落ちたら戻れないあの緊張感。死なず、空飛ぶPvPに殺されずに目的地にたどり着く難しさ。過酷な環境下で、したたかにサバイバルし、何度も失いながら少しずつ何かを積み上げていくという、地味なんですけど、その一つ一つの過程が楽しいんです。
なので、チートを使う人も、あの鯖は確かに自由なんですけど、敢えて使う機能を制限すると、意外とそれはそれで面白いですよと、脱線はこのくらいにしておいて。
今日ワタクシが感じたこと。まず、リス地のウィザーが減ってました。誰かがかなりの数を討伐したようです。カオスを極める地獄の中心地ですが、人知れず戦った誰かのお陰で、ワタクシは楽しめているんだなと、改めて守られていることを実感しました。
そういう無名の気配りは、リス地のちょっとした足場ひとつにも発見できます。この鯖では、チーターがバニラを狩る一方で、バニラを支援するチーターも確実に存在します。きっとなんですが、最初の森も、里山も、村も、見えないところで色々と守られていたのです。
でなければ、どの場所もあんなに長くもつはずがなかったのです。
今日も木を切っていると、どこからともなく降ってきたスイカ。
じゃがいもをくれた人。
お辞儀をして、ワタクシに危害を加えなかったプレイヤー。
どうしても試したいことがあったので、ワタクシは村の跡地に立札を立てました。
「なぜ殺し、破壊するのですか?私たちは友達になれないですか?」
この鯖に来てからワタクシは、荒らしの中にも、配慮とは言わないまでも、人の心があるのを感じていました。まぁ人なので当然なのですが。
武器で立ち向かうのでなく、荒らしと向き合う別の方法は無いのか。破壊と殺し合いの連鎖を止めることは出来ないのか。日本版2B2Tには、本家とは違ったストーリーが、歴史が作れる可能性があるのではないか。
FitMCさんの動画を見て2B2T.JPに興味を持った海外勢はまず、アナーキーサーバーinジャパンというパワーワードに笑ったのでした。アナーキーとは程遠いイメージの日本。日本版2B2Tってどんな感じなんだ!?景色、ルール、待ち時間も違うのですが、彼らの一番の興味はまずそこでした。
もしかしてオモテナシされる?なんて冗談半分で入って、実際は2B2Tでそんな事ないのを再確認するのですが。
この鯖では基本的に破壊もPKも続くでしょうし、チャットは相変わらず荒れ放題です。
今日から原則チャット非表示にしたので、鯖主の大事なお知らせ以外は目に触れる機会も減り、多少は不快度も抑えられることでしょう。
無法地帯2B2T。リス地は様々なプレイヤーの行き交う場所です。今日、一つの村が消えました。
あの立て札はどうなるのか、落ち着きを取り戻した里山はいつまで存続するのか、ウィザーが再び大量発生する日はいつか。
今後の展開が色々と気になりますが、この鯖で一人また一人と新しいプレイヤーに出会い、一度きりかもしれない時間を一緒に過ごし、ワタクシは何かを学ぶような気がします。