同じ量を食べても太る人と太らない人がいるのはナゼ?
痩せの大食いを見るたび、不思議に思いますよね。
早稲田大学教授・生物学者の池田先生(ホンマでっかでお馴染みの)が
食肉と肥満の因果関係についての怖い「仮説」を紹介しています。
肥満は腸内細菌のせいだった
近年、腸内細菌の重要性が叫ばれている。
ヒトの体の表面(皮膚や腸壁)には沢山の細菌が棲んでいる。コリンの本によれば、腸内細菌だけで、4000種100兆個の細菌が生息しているという
痩せた人の腸内ではある細菌が、腸内細菌全体の4%を占めているが、太った人ではほとんどゼロだという。
其の名は…
アッカーマンシアムシニフィラ細菌
痩せた人がエネルギーを貯蔵するときは、新しい脂肪細胞を多数作って、それぞれに少量の脂肪を入れるが、太った人は新しい脂肪細胞を作れず、数少ない細胞に無理やり多量の脂肪を蓄えて、炎症を起こさせているのだという。
その犯人がリポ多糖らしいのだ。実際、太ったマウスにアッカーマンシア・ムシニフィラ菌🦠を加えた食事を与えてみると、マウスの体重が減ったのである。
さらに、マウスに高脂肪な餌を与えて太らせると、アッカーマンシアが減少することが分かったという。
現在、メタボリック症候群(メタボ)を防ぐ腸内細菌として、アッカーマンシア・ムシニフィラ菌が注目されています。
別名がいわゆる
「痩せ菌🦠」と
言われています!
アッカーマンシア・ムシニフィラ菌(ヤクルト中央研究所から)
また、痩せるためには、食べる量を減らして運動すれば良い、と金科玉条のように言われ続けてきたが、どうやら話はそんな単純なものではないようだ。
腸内細菌の組成によって、肥満か痩せかが決まるのであれば、肥満予防のためには、腸内細菌叢をどう整えるかが喫緊の課題となります。
アッカーマンシア菌を増やしてメタボリック症候群や糖尿病を予防するには、高脂肪食を控えて、水溶性食物繊維(こんにゃく・山芋などに含まれる)、オリゴ糖(玉ねぎ・ごぼうなどに含まれる)、ポリフェノール(ブルーベリー・大豆などに含まれる)などを摂ることが有効であると思われます。
他にも、肥満の原因として抗生物質の問題も考えられます。
1940年代の後半、ニワトリに抗生物質を与えると、成長が50%近く促進されることが分かって以来、ニワトリばかりでなく、ブタにもウシにも抗生物質入りの餌を与えることが常識になった。
おそらく、抗生物質が腸内細菌叢を変えて、太りやすい体質に変えたのだろう。農家にとって太りやすい家畜はコストパフォーマンスがいいので大歓迎である。
もちろん抗生物質を投与された食肉を食べた人も抗生物質の影響を受ける。
1950年代からアメリカの人々の肥満率が上昇を始めたのは、このことと関係があると指摘されています。
そのうち「抗生物質無投与」という「高級肉」?が売り出されても、金持ちは買えるが、貧乏人は肉が買えず糖質中心の食事になる。
よって、上流階層は痩身に、下流階層は肥満になるの。
日本でもではすでにそうなっているよね。