皇居の庭園に行ったことはありますか?


東京に住んでいる人でも、皇居の一部。。。

旧の江戸城の跡に入れることを知っている人は

少ないかもしれません。


大手町や、竹橋付近の入り口から、

二の丸、三の丸、天守閣跡などを散策が出来ます。


元の大奥のあたりは広い芝生で

家族連れがお弁当を食べています。



***

その江戸幕府が黒船の到来で右往左往した様子は

いろいろな本やドラマで描れていますが。


「日本は鎖国を続けるべきだった」


貿易を長崎に限定して、諸外国との交易や

技術の交流を避けて

独自の文化を守るべきだった。。。


と考えている人はおそらく日本人でも

あまりいないでしょう。


江戸時代の250年間は、人力に頼った農耕や手工業

移動手段も実質的に徒歩のみ。

技術的な進歩や、経済、経営的な進歩も

ほとんどなかったといっていいでしょう。


世界に一つぐらい、そういう閉鎖された文化があっても良いのかもしれないですが、


今の我々には、その時代に戻って暮らすことは

想像すら出来ません。



***

TPP(環太平洋経済連携協定)に参加すべきでない

と主張する人達は、


それは、「鎖国を維持すべきだ」

と主張していていることに等しいことに気が付いているでしょうか?



「農業を守れ」と言う主張が、


(競争に勝つために著しい効率化を達成した製造業に対して)


経営の効率化を阻んだために、経営規模の拡大を阻止してきたことを。



結果的に「ガラパゴス」的な、小型のトラクター・コンバインなどへの

過剰(非効率)投資で、金利(と設備償却)が重くのしかかる

高コストの農業を造りだし


儲からないから、副業で勤めをせざるを得ず


土日しか農作業が出来ないから、トラクターなどで

効率化せざるを得ず


それが、さらに高コスト体質の悪循環を作り出す。


そして、日本の農業を補助金漬けの未来のない産業にしてしまったことを。



儲からずに、土日も休めない農業に見切りをつけて、

若い人(40代50代ですら)が、農業を継がずに

休耕田が、10年も放置されれば山野に戻り

クマ・イノシシが里まで降りてくる。



***

それでなくても失われた20年の間に、

守りに入り、保守化した企業経営者が、


製造業ですら戦略投資を怠り、世界的な経営規模から脱落しはじめ

コスト競争に負け始めている原状。


鎖国 = ガラパゴス = TPP反対


と考えれば、日本の未来のためには

そして日本の 「未来の農業」 のためにも



農作物の輸出入の自由化推進も含め、

TPP参加は、


歴史の必然であることは

疑いのないことだと思います。



皆さんはどうお考えですか。


金曜日の外国為替市場では、

円高への動きとなったようですが



要因は、


イタリアでの財政問題への取り組みに、悲観論を打ち消す

若干楽観的な展開があったこと。


→ ユーロ高 & 株高


これが対ユーロでドル安につながり、

円も若干買われた

ということだと思います。



さらに、野田首相のTPPへの参加(玉虫色)表明で

日本が米国を初めとする主要国への配慮を

明確にせざるを得ない、と連想されて


為替の介入に対する警戒感が低下したのではないでしょうか。



これらの、短期要因が、

大きな方向性を転換するものになるのかどうか。


戌渡には、そうはならないように思うのですが。

残念な形ですが。。。


と言うべきでしょう。


円売りの流れが始まったのかもしれません。


☆☆ 断定するにはまだ早すぎます。 ☆☆

☆☆ 十分に注意してご判断ください。 ☆☆


***


背景は、世界景気低迷という長期要因、

そして、地震の後遺症、タイの洪水という

中期の日本の輸出のに関するマイナス要因


いずれも輸出縮小傾向です。


そして、為替の介入がいつあるかもしれないという心理要因。


さらに、オリンパスのとばし問題による

日本経済・日本企業に対するマイナス心理の

短期要因が加わった様に思います。


円売りの流れが、少しずつ、そして大きな流れの序章が、

足元で始まったのかもしれません。



****


戌渡のこれまでの為替のコメントは、

日本経済や、日本企業に対する見方が

大きくマイナスになることを想定していませんでした。


つまり、主要国の景気が好転しにくいと言う背景ではあるものの、

相対的には日本の景気などは、

悪い中でも底這い=横這い=更なる悪化はあまりない


と言う前提でした。



しかし、オリンパス(という日本の主要ブランド)の問題で少なくとも目先は、

海外からおよび国内投資家の心理が冷え

株価の下落による資産効果(俗に言う「逆資産効果」)が


逃避通貨としての円の位置づけを弱める。。。


少なくとも短期的に、円売りの連想になる可能性が出てきました。

(☆☆ 注意。どの程度の規模の要因になるかはまだ分かりません。☆☆)


つまり、円および日本経済に対する信認が

「残念な形」で弱まるように思います。


そうなると、まずは動きの早い外人投資家(ヘッジファンドなど)

次に、国内の為替投機筋。。。ミセス・ワタナベなども(笑)。。。

が円売りをはじめるでしょう。



そして、


戌渡のこれまでの為替に関するコメントは、

長期と中期の要因で、

短期的には為替の方向転換につながる

要因が見当たらないと言っていたわけですが、

それが出てきた、のかもしれない、というわけです。


短期的な心理効果、そして、その引き起こす変化が

どのように中期長期の要因に影響を及ぼすかを

見極める必要があります。


少なくとも、年内などは、と言っていた

目先について、横ばい&円高というコメントを、

継続するには、リスクが生じたと考えます。

中期長期要因はまだ変化していないと考えますが


(☆☆ オリンパスの問題はあくまで短期の要因です(が) ☆☆)


一度要因が動き出したとすると、

実体経済に、どのような経路で影響を与えるか

それは、予断を許しません。


世界中、市場はリスクを恐れる心理で満たされています。


さらに、介入だけであれば、

円安=ドルの押し上げ効果は

限られていましたが


一般の投資家までが円安方向にかける流れになれば、

(これまでいぬわたりが 対ドルでせいぜい80-90円などと言っていた水準を越えて)

円安方向へのキャリートレードが発生する

動きがあってもおかしくはありません。


ドル売りが止まり、ジリジリと円売りの流れに

そして買い戻されていた、ユーロにも売りが。



***  そして株も?


7月末からの、ドルと米国経済に対する信認が弱まった流れが、

円と日本経済にやってくる。

そんな流れが始まったのでしょうか。


あまり戌渡は、「危険」などと言いたくはないのですが


経済と株については、

もしかすると、スパイラル的に

実態以上に心理が冷え込むリスクもあります。

目先は注意しておいた方がよい様に思います。

戌渡が、久しぶりのブログで


「為替は転換が起きにくい」


。。。「横ばいか、円高方向」





と書いたら、為替の介入で一時79円まで行きました。




さて、これで円安方向への転換はあるのでしょうか?


可能性は10-20%程度ですが、

方向転換する可能性は、無くはないです。


それは、首相が本気で 「徹底介入する」 と決めれば。


あるいは、リスクを避けたがっている市場参加者が。。。

日本政府・財務省・日銀が「本気だ」と思ったら。



今の情勢だと、野田首相はそこまで踏み込めない。

なんと言っても 対外経済策はTPPで足踏み状態。

為替介入で、協調路線を打ち出すための

説得材料に欠けるから。


と言うよりは、そういう意識が全く見当たらない。


「協調介入」 を認めさせるだけの材料は?


当然、米国・欧州での大問題、景気と雇用、財政問題に

全面バックアップを打ち出せば、


それでは日本の為替政策に協力しましょうとなるでしょうが。。。

それがすぐに出てくる可能性は。。。。10%?20%?あるかな~?



***

唯一の望みは、投機筋が円安を本気で信じること。

(。。。年内は無理かな?)


しかし、投機筋もそんなに体力は無いはず。


2006年まで(あるいは2009年に)儲けていた投機筋などは、


これまでの儲けは、

銀行からの融資で投機資金を得て。。。

究極的には株の値上がり、新興国経済連動商品(原油、食料、金属など)

が主要な儲けのネタ。


それが逆転して、株の値下がりと、

銀行が不良債権でリスク資金を出したがらなくなったので、

みんなリスクをとる余裕がなくなっているのです。


だから、当局が介入で円を本格的に売れば、

円安の流れが出来てもおかしくない。



***


もし仮にそれが可能になったら。。。それでも90円ぐらいまでか。

100-110円まで押し上げるには、

ドルやユーロに、買いたい資産が無い。

(ドルやユーロの資産を買いたくなれば、110円以上の可能性もあるのですが。。)


今後の1年程度のレンジでは、80-90円まで押し戻せれば

とりあえずは上出来なのかも。


それが10-20%


***


それでは残りの 80-90%は?


更なる円高トレンド。。。はせいぜい10%

そうではなく、さすがに介入を恐れるので、

年内程度はおそらく75円をにらんだ、膠着相場か?


当面は、どちらにも賭けにくい、

比較的狭いレンジが続くように思いますが


***


その先は?

材料が出るのを待つばかり。。。

金融緩和は既に材料になりにくい。


景気か、政治か、それとも外交か?

国内要因は、野田さんだと乏しいですね。

ぼろが出ないように、ひたすら腰を低く、頭を低く。

首相は「死んだふり」って、昔の自民党の誰かに似てるなー。

まったく困ったことです!


為替が75円台の最高値圏で推移しています。

これはどの程度続くのでしょうか?



戌渡の前回(8月21日)の予測では、1ヶ月程度で(9月半ば)ぐらいで

円高のピークを迎えるのでは。。。といっていました。

http://ameblo.jp/inuwatari/archive1-201108.html


それは、円を積極的に買う理由が消えると考えたから。


1. 輸出の黒字減少と、輸出企業の海外立地の動きが明白に。

2. 政治要因も円に対する信認を弱めるのでは、と。

3. さらに米ドルの弱材料(議会での対立)も中立になると考えたから。


それと同時に、中央銀行や、各国政府は動きづらいので、方向性が出にくいとも

書いてはありましたが。。。。

それでも、背景はほぼ間違ってはいないのですが、外しましたね。すいません!


とりあえず振り返り。


1. 輸出の減少と海外投資の拡大、海外でのM&Aなどが目立ちました。

しかし、タイでの洪水問題が、海外への投資のリスクをクローズアップさせ

「さらに海外投資」という動きよりは、まずは目先の自然災害・洪水対策。

要因としてニュートラルになったように思います。


2. 野田内閣は慎重なスタンスを維持し、鳩山・管のマイナスイメージが

ひたすら忘れらされることを期待する姿勢(?)。また、官僚べったりも

とりあえずの信任回復を狙った一定の効果を得ています。

さらに、米国(など外交)に対する関係修復も為替介入の限界を想起させます。


3. 実は一番大きいと思うのは、この3番目です。

米国で議会での妥協が成立して、それなりに米国での政治情勢が安定化するかと

考えたのですが、赤字削減のティパーティ(+共和党)に対して、ウォール街を埋める

景気・失業対策(民主党寄り)の動きが強くなり、本来は現政権にプラスなのですが、

政治情勢としてかえって動きづらくなってしまいました。

また、財政赤字削減(とそれに反対する抗議デモ)が将来の景気停滞を強く印象付け、

米ドルを買いづらい状況にしています。



***


それでは肝心のこれからどうなるか?


。。。現状、為替の予測は非常に難しいです。


これは8月にも書いたとおりで、経済の実態(あるいは期待感)が動かないと、

為替は大きな転換を迎えにくいのです。


目先、売られていたユーロが買い戻されていますが、。。。というか、ドルが売られているのですが、


経済のファンダメンタルは、欧州景気も、米国景気も、先行き(今後数年は)マイナスのまま。

おそらく、政治的にも、金融政策的にも局面打開が難しい、困難な展開が続くでしょう。


そうすると、目先のユーロ買戻しも一過性。


持続は不可能で、ファンダメンタルからは、ユーロ安、米ドルの対円横ばい

。。。が当面続く状況が予測されます。


円もダメだが、先進国(地域)全てがダメなので、

消去法的にリスクからの回避で、円やスイスフラン(CHF)が

買われる展開が続く。。。



それは、まったく困ったことになるわけです。


***


それでは、この局面が変化するのには

何が必要か?

その話は改めて。。。。



とりあえず、いぬわたりが、言えるのは、

短期的な方向性としては、ドル円は横ばいか円高方向 & ユーロ対ドルでも横ばいかユーロ安方向で、

当面 その状況に変化が起こることに賭けるのはリスクが高い。


と言うことです。


つまらない結論。。。。そうかもしれません。

世界経済が不透明感に包まれています。

金融の世界でも、ヘッジファンドなども、

リスクに見合ったリターンが得難い状況と認識しています。


動きづらいので、リスクをとる行動が減っているのです。


無理なリスクは、割に合わない様に思います。