連日 ギリシャ問題で経済ニュースがにぎわっておりますが。。。


「もしギリシャ経済が破綻したら、ユーロ体制が崩壊する」


「世界経済に連鎖反応を引き起こす」



と言った具合に、ギリシャ問題は大問題として扱われていますが、

本当にそんなに大きな問題なのでしょうか?


例えばGDPではユーロ圏のどの程度の割合でしょうか。

IMFのWEOデータベース(2011年9月改訂)のデータで調べてみました。


ユーロ圏の2010年 GDP 121,670億ドル に対して

ギリシャの2010年 GDPは 3,050億ドル ですから


  ユーロ圏GDPに占める割合は 2.5% 程度。

  世界全体に対しては  0.5% です。



さらに、ギリシャの人口は 約11百万人 (国連人口統計2011年推計値) ですから、


  欧州全体の約1.5% 

  世界人口の0.16%



そう考えると、ユーロ圏や世界に及ぼす影響は

そんなに大きくないのでは、 と思ってしまいます。


ギリシャにとって、

あるいはユーロ圏の経済制度にとって

非常に重要な課題ということは十分に理解しております。


それでも、メディアの反応は騒ぎすぎでは?。。。と思うのですが。



***


現在の経済問題の根源はリーマンショック後の景気後退であり、


ギリシャを問題視しすぎると、問題と対応の本質である


景気対策の機動性を損なうのでは?

と心配してしまいます。



***

興味ある方に。 IMF WEOデータベース 生データはこちらから。。。

http://www.imf.org/external/pubs/ft/weo/2011/02/weodata/index.aspx



***


御礼 仕事が忙しくて、なかなかブログを更新できていません。

励ましの「ぺた」ありがとうございます。

もう少しで一段落。。。

また、いろいろな話題・分析で、がんばりたいと思います。

さっそく、 といっては何ですが 出てしまいましたね。


いえ、失言経産相の辞任の話ではなく


管制官が米大統領専用機や、無人偵察機の情報を

「友人に見せたい」 とネットに掲載していた。


以前に自衛官が米国から供与されたイージス艦の

情報が流出。それ以来米国は日本への最新兵器の

売却に慎重になるのだが。。


またも、安全や機密に関する情報に対する

意識の低さを露呈してしまったわけだが


野田政権にとっては、対米外交・国防の観点から

痛い失点に思えますが、皆さんはどう思います?



経産相の辞任で野田総理は頭がいっぱいでしょうが。



***


今回の情報流出は、世界の大部分の国では「スパイ罪」に当ります。

実際にスパイとして報酬をもらっていなくても

国家の安全保障に影響を与えるような情報ですから。


遊び気分でこういう情報を漏らしてしまうのは

なんともお粗末。


日本には、スパイ罪といった法律はないので

国家公務員の管制官ですら、

意識が低いのでしょうか。


わたしとしては、 世界が大きく変動する中の

「平和ボケ日本」 のガラパゴス意識 を象徴する出来事に思える。。

などと言っては言いすぎでしょうか。

発足以来、あまり 野田政権について

コメントしていない いぬわたり。。。 (いまのところ。。と言うことですが 笑)


最近、失言報道が多いのですが。


防衛相の「シビリアン=素人」発言に続いて

経産相の失言などが報道されていますが、

だからといって、野田政権をダメだと言いたいわけではありません。


その影響はせいぜい国内・国会内の問題です。


しかし、そのような失言程度で、我々もメディアも(政治家の皆さんも)

日本の周辺で何が起きているかを、

忘れたり、見失ってはいけないと思います。




中国の監視船の尖閣付近の領海侵犯


ロシアの爆撃機の周辺空域進入



発足後の野田政権を揺さぶろうと隣国が領土問題で

探りを入れてきます。


党内でも、国会内でも、そして国民の間でも

支持基盤が弱いだろうと。。

鳩山政権の普天間失策


管政権の尖閣失策



野田政権では、どうやら防衛相は

軽量級の人事だったようですが


党内人事、国会対策ばかりを見ているように思われる動き、


この2年間の外交・国防上の失策から学んで

それを繰り返さない自覚を、

ぜひとも持っていただきたいと思います。



菅さんの様に、総理になってから

「自衛隊の統帥権を知らなかった」などと

笑っている場合ではありません。


***


例えば、尖閣問題の対応で、レアアースで中国にひれ伏し、

屈辱外交をした管政権。

当然 二度と同じことが起きないように

緊急に本格的に、対応策を手配するべきでした。


他国や国産レアアース資源の開発・確保に

数千億単位 長期の視点でお金を出してもおかしくない。


なぜなら、裾野の広い自動車、電機など

日本の基幹産業(GDPで年間数十兆円)が

大きな影響を受けるのだから。


いうなれば、日本の基幹産業の

安全保障の問題。


そしてそれが長期の経済、外交上の

切り札として使えるならば。

さらに、リサイクル、海底からの開発などの

国産技術として使えるならば。


全く安いものです。




***


日本が太平洋戦争(第2次世界大戦)に突入したのは、

いろいろな要因がありますが、教科書の知識を思い出すと

当時の資源(インドネシアなどの石油など)の対日禁輸が

一つの背景だったはず。


領土問題、エネルギー・資源は、いつの世でも

国際紛争の火種です。


尖閣周辺海域や、海上ガス田開発など

中途半端な対中国譲歩を繰り返してきたツケが

火種を大きくしていることを理解しているでしょうか。



***


たしかに経産相の発言は軽率(と言うより稚拙)ですが、

あくまで国内政治の話です。


今、起きている中国とロシアの侵犯問題は、

長期の国益の問題です。


長期の策と、短期の対応の両面を

しっかりと考えていただきたいと思います。

戌渡が忙しいのは。。。


機関投資家向けの運用方法の研修がありまして。。。


(以前、ここで 「そのうち書きます」 といいながら

全然書いていない、それです ^^)


先週は東京で、今週は大阪で、来週はまた東京で。

それぞれ、違う内容の研修なので、資料作成やら準備に追いまくられています。


今年は、ずっとこんな感じです。(笑)



****


機関投資家の、数百億円の資産運用というと、

なんかものすごいことをしてそうですが、


実は、意外に(というか)常識的な運用をしています。


なんといっても、数百億とか数千億とかを運用するのは、

個人が小額を運用するのと違って、

人のお金を仕事として運用するのだから、失敗できないのです。(笑)


ですから、必要な収益を計算して、

そのためにはどの様なリスクを取ってもよいかを

慎重に検討して、資産配分を決めて、

適切な運用商品を選択する。。。。



続きはまたの機会に。。。

本当は戌渡自身がいろいろと書きたいのだけれど。。。


また、仕事でむちゃくちゃ忙しさが戻ってきて

身体壊しそうです。


ホント。(笑)


***


そんなこと言いたいのではなくて。。。





おとといのブログでも紹介したこの本


 「日本中枢の崩壊」(古賀茂明)   ← クリックでリンク



筆者の 古賀茂明 氏 はテレビにも出ているし、

政治経済の本としては、ベストセラーにもなっていますから、

ご存知の方も多いかも。


まだ読んでなければ、買って読む価値はあります。


出来れば、一度読んでから、 1-2ヶ月おいて

数回は繰り返し読んでください。


それだけの重要な主張・分析があります。

(だから買う価値があると思うのです)


そして、財政再建も、支出を削減するのでは財政再建にならないことが

はっきりと書かれています。

多くの経済学者(そして戌渡も)と同じ主張です。



***


現在の日本の低迷について、根本的な改善の方向性です。

10年はかかるでしょう。

政治家達が本当の意味でこれを理解して進めば、日本は変わります。


クリックでリンク →  「日本中枢の崩壊」(古賀茂明)