ウクライナの「ロシア系住民の保護」を理由に
軍事介入や、エネルギー供給のストップをちらつかせるプーチン。
2008年のグルジア侵攻も、「ロシア系住民の保護」が表向きの理由でした。
→グルジア戦争(南オセチア紛争) Wiki
ロシアにとって、エネルギーと
「不凍港の確保」 そして、大国としての地位を守るために
非常に重要な戦略の一環です。
日本の現政権は、北方領土の交渉を通じての返還を
目指していますが、
ロシアにとって、海軍が氷に閉ざされるリスクを下げるために
北方領土の島々を自国の支配下においておくことは、
非常に大きな意味があります。
→南下政策 Wiki
元KGBのプーチン氏なら、いろいろと戦略的に考えているに違いありません。
そこで、ちょっと 「思考実験」 をしてみましょう。
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仮に、今すぐに 北方領土が日本に返還されるとします。
そこには、既に多くのロシア系の住民が暮らしています。
仮に返還されたとしてもその人達を全て追い出すのは、
おそらく不可能でしょう。
また、ロシアの軍事・経済政策的にもロシア系住民の居住権の保護と
ロシアの軍事施設の維持は、返還の重要な前提条件になるでしょう。
。。。「在日露軍」。。。 (沖縄の在日米軍よりも 楽? 厄介?)
そして「ロシアが失う権益」 漁業や軍施設などの代償として、
少なからぬ金額の援助や投資を求められるでしょう。
そして、ロシア系住民のほとんどが、そのまま北方領土に暮らしたまま、
日本人の漁業関係者などが、移住します。
しかし、漁業権は既にロシア側が行使しているものに配慮せざるを得ない。。。
政策的に(戦略的に))支援を受けて現地で生活しているロシア人に比べて、
本州や北海道本島に比べても、自然条件が厳しい北方4島。
戦前も定住者は非常に少なく、大部分が漁期のみの季節住民だったようです。
返還後もおそらく、定住する日本人は少なく、漁期に住む人がほとんど。それでも少ない。
島の住民はロシア人が大多数。
その状況が長く続くと思われます。
→ 北方領土の人口 戦前・現在
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その状況が、20年ー30年続いたとします。
そして、日本の政権が、反ロシア的な政策を打ち出したとします。
(ちょうど現在のウクライナのように。)
そうすると、ロシアは何をするでしょうか。
「ロシア系住民の保護」のためにロシア軍が展開。
住民投票で、多数派のロシア系住民は
日本からの分離独立、ロシアへの帰属を決議。
ロシアは並行して、ガス・石油の日本への供給を停止などを
ちらつかせて、日本政府の足元を揺さぶります。
鳩山・管の民主党のような支離滅裂政権でなくても、
エネルギーで揺さぶられると、政権内の主張は四分五裂で腰砕け。
頼みの米国は、20世紀後半からの対外干渉と失敗で
国民の外交への意識も疲れ果てていますから、
強国ロシアとの直接戦闘を含む抑止効果は期待できず。
国連での非難決議も、ロシアの拒否権と
中国の暗黙の反対で採択できず。
自衛隊がロシア軍(自称自警団)とにらみ合いをするなか、
足元を見た中国軍は、尖閣・沖縄・小笠原で、領海侵犯を繰り返す。
これは米国をけん制する意味合いもあるのでグアム島あたりまで行くかも。
多方面での紛争継続能力のない自衛隊。
政権も野党も 「平和的解決」 を望む国内世論に押され、戦闘に踏み出せず。
(紛争が続く事態を前提としていませんから、武器弾薬は戦闘継続数週間で枯渇します)
(数年間のにらみ合い後?)自衛隊は撤退を余儀なくされる。
結果として北方領土は多数派のロシア系住民の支持で、
日本国内の独立自治区となり、ロシアもこの自治区に影響力を保持する。
時が経つに連れて、日本国民、政治家も問題が希薄化。、
住民が少ない北方領土のために、国防および地域振興予算を割くことに
難色を示すように。
またロシア側の強硬姿勢に、国民も、政治家も疲労感が。。
結局、高い代償を支払った北方領土は実質ロシアの支配下に戻る。
さらに北方領土におけるエネルギーは、ロシアに依存。
日本の保護が得られない日本系住民は、本州・北海道などに徐々に避難・転出。
新たな日本政府の「棄民政策」だ、と。
さらに日本政権・野党の弱腰を受けて、
中国軍が尖閣、西表(イリオモテ)、石垣など、
そして 「琉球」 についても挑発を誘発する事態に。
更なる領土紛争の火種を残す。。。。。
そして、日本人住民の高齢化と過疎化の進む対馬では
韓国からの観光業などで増加が続く韓国系住民による
独立・韓国への併合を目指した活動が始まる。。。。
→対馬で韓国資本が土地購入
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いかがでしょうか。
元KGBのプーチン氏なら、この程度のシナリオを描いて、
「北方領土の形だけ返還」 → 「代償の獲得」 → 「再奪還の布石」
程度のシナリオの一つとして考えているはず。
日本の政治家のどのくらいが、このような潜在的リスク・シナリオを
検討しているでしょうか?
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このシナリオは、いぬわたりが、勝手に考えたものです。。
もし間違いや勘違いなどがあれば、ご指摘ください。
また、個人的な仮説と、ご容赦ください。