戌渡がこのブログを開始したのが、2年前の2009年8月です。


その 2009年8月には   民主党が政権交代   


を果たした総選挙がありました。



このブログでも、


開票結果が判明した8月31日の夜中過ぎ

9月1日午前2時(うし三つ時ですね!)には


さっそく民主党の政策について、「これではうまく行かない!」 と

指摘を開始しています。

http://ameblo.jp/inuwatari/entry-10332982275.html


このシリーズ  「経済の今を斬る!」 は このとき スタートしました。



それは、民主党の経済政策には


デフレ対策がない

成長戦略がない



しかし、唯一期待できるのが

中央省庁の改革だ、 と指摘しました。


しかし!しかし!!


天下りを全面廃止と言いながら、

総選挙後数ヵ月後の鳩山総理が自分自身で天下りを

全面解禁したことは、公知の事実。



***

この話は、ベストセラーになった「日本中枢の崩壊」(古賀茂明)

詳しく書かれています。

中央省庁改革について関心のある方必見です。


***


管直人氏が首相になった昨年(2010年)6月には、

「大予測! 管総理は?」 と、

鳩山さん以上に、経済政策が悪化することを予測しました。


その理由は、鳩山氏が、周りの発言でふらふらと意見がゆれるので

流れに任せる形になるのに対して、


管氏は、自分の主張に自信があるらしい(なぜか?不思議ですね!)ので、

独断で間違ったことをやるだろう

さらには 円高になるだろう(背景は国内要因でしたが) と

予測しています。

http://ameblo.jp/inuwatari/entry-10552685807.html


我ながら かなり当っているので、ビックリ!

経済が悪くなることを予測して、当てても喜べませんが。  (T_T)




****

そして、野田氏が首相に就任してまだ数日。

メディアも今のところはお手並み拝見と、

前向きのコメントしか出していませんが。


それも1ヶ月程度の猶予でしょうか。

まもなくマイナスニュースが出始めて、

「支持率も急降下」などと言うことになるのでしょう。


管総理ですら、就任直後は支持率66%と出てビックリしましたから。

http://ameblo.jp/inuwatari/entry-10556127378.html#main



***


さて、民主党は、党として、そして構成する国会議員達は

これまでの2人の総理を通じた経験から


失敗・失政の経験から


どの程度、学んでくれたのでしょうか?


(幼稚園レベルは卒業できたでしょうか?)


戌渡の予測としては、野田総理で

少しだけ改善が期待できるが、

根本というか、経済戦略はほとんど(全く?)学習効果がない

のではないか、と思います。


このあたりは、長くなるので、また個別トピックとして

解説したいと思います。


***


正直なところ、民主党代表選での主張では

経済への影響、回復路線からみると、

野田さんはもっとも期待薄な候補のように見えました。


残念ですが。。。

為替が77円台前半の若干円安に振れているのに対して、


「菅首相退陣表明で円売り強まる」 

などという記事が出ていました。

http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20110826-00934018-fisf-market



この記事を読んで


「なるほど」


と思った方いますか?


そう思われた方には申し訳ないのですが、


この記事は典型的な

「後講釈 記事」 です。


つまり、何でもよいから理油をこじつけて、

あたかも意味のある内容のように見せかける

いうなれば、「埋草(うめくさ)」 記事なのです。


同じようなものに、


株式市場が上昇した、下落した、午後から動いたなど

それに対して、為替の動きや、政府の発言、個別(大)企業の発表など、


何でもよいから、理由にしてしまおう。

という、「うそつき記事」と呼んでもよいぐらいの

内容の記事がほぼ毎日どこかで出ています。


***


なぜ、戌渡のこのような解説が正しいか?

残念ながら、証明は出来ませんが、

明日以降のニュースを注意してみてください。



例えば、為替の動きが来週に。。。


円安が続けば、

「菅首相の退陣後の政策不在で、円売りで円安」


円高にもどれば、

「菅首相退陣後の混乱で、円高対策に遅れが生じて円高」 


などと、どっちでの菅首相退陣や、


あるいは新首相のせいにされる記事が出るでしょう。


あるいは、菅首相も新首相も関係なく

そのときにあるインパクトの強いネタを

適当に理由付ける記事が出るはず。


***


結局、信頼できるのは「事実関係の記事」で

それ以外の、「解釈」的なニュース・記事は、

あまり当てにならないと考えた方がよいと

戌渡は思っています。



***


それに。。。管首相退陣は、景気にプラスでは?(笑)


国債格下げ! 「大暴落の始まりか??」



なんて。。。


そんなことは戌渡のブログを

読んでいる方なら、


そんなことを戌渡が言うわけない!

ということはよくご存知。


理由。。


繰り返しになるので、以下などこのブログ内を参照ください。

http://ameblo.jp/inuwatari/theme-10032402778.html



しかし、S&Pが米国債の格下げをしたので、

日本国債の引き下げも今回はS&Pかと思ってたら。。。


また懲りずに、ムーディーズが引き下げましたね。


***


懲りずにというのは、どういうことか。。。


ムーディーズは、2002年あたりから、日本国債の格付を引き下げて

どんどん下げていって、

アフリカの新興国並みに引き下げました。


その後、市場が全然反応しないし、

国債発行残高もどんどん増える

それでも、市場が反応しないので、


数年後、ムーディーズは、不可解な(理由にならない)理由で、

(頭を掻き掻き?)格付を引き上げました。(笑)


***

今回、懲りずにまた引き下げた、ので、

格付会社はまだ何も学んでいないなーと

思ってしまうのです。


そして本日の 日本の国債市場は、みんなが びっくりして国債を叩き売る。。。

なんてことは起こらずに、


国債市場は、ほとんどがプロによる売買ですから、

結局、静かなごくごく普通の平穏な動きでした。


おしまい。

7月末に76円台に再突入(3月以来)して、まもなく1か月。

ドル円は、とうとう75円台に突入してしまいました。


ここからの為替はどうなるのでしょうか。



7月末時点での戌渡は:


1. この円高は、欧米の財政問題で消去法的に円が買われている

2. ここまでの80円前後ですら貿易黒字はかなり縮小する見通し

3. 震災・政治の問題で、冬以降に景気に深刻なマイナス作用が出る

4. 米国債発行について米議会の妥協が成立すればドル売り要因が消える

5. 75円台では財務省は介入を検討するだろう

結論 その結果、8月半ばまでには円高から、円安に転換するだろう


このように予測しました。

http://ameblo.jp/inuwatari/entry-10969036801.html  


しかし、金曜日の8月19日に最高値の円高となって、

8月半ばを過ぎても 反転する兆しは見えません。

どこかが間違っていたのでしょう。


さっそく、チェックしてみましょう。


1. この円高は、欧米の財政問題で消去法的に円が買われている


→ これはそのままですね。昨日も政府から同様のコメントも出ております。


2. ここまでの80円前後ですら貿易黒字はかなり縮小する見通し


→ 貿易黒字の縮小見通しは、いろいろなニュースで報道されています。企業も、国内での製造から、

為替リスクを避けて海外での製造拠点の拡充など、海外での設備投資を急ピッチで

進めているようですね。



3. 震災・政治の問題で、冬以降に景気に深刻なマイナス作用が出る


→ 史上最高値の円高のショックで忘れられているようですが?

震災後の混乱は、明らかに政治の空白。

民主党の代表選で、あたかも政治の空白が埋められたような印象になるかもしれませんが、

民主党内の分裂状態は続いており、代表に選ばれるために主義主張を捨てて、

あいまいな主張をする代表候補たち。

残念ながら、混乱と、経済への悪影響は続きそうです。



4. 米国債発行について米議会の妥協が成立すればドル売り要因が消える


→ これは、戌渡の誤算でした!!

妥協の過程で、米議会で共和党がかなり強硬な支出削減策を主張しました。

これは「ティーパーティ」という、右も左もなく、何でもいいから支出削減という

むちゃくちゃな(しかし分かり易い)主張をする人達を取り込むため。

米共和党が、結果に責任を持たずに、来年の大統領選を勝つだけの戦術を取ったためです。

これは、ある意味日本の2009年の民主党のマニュフェストと同じ。


選挙に勝つためなら、実現不可能でも、対抗政党を陥れることが出来ればそれでよい。

しかし、株式市場(米国・世界)は、その景気への悪影響を織り込み、大幅下落。

経済と政策のダブルバインド状況がドル安圧力として続いています。


この赤字減らしの間違った(分かりやすい)主張と、景気への悪影響。

これは今も続く日本の失われた20年と同じ構造です。


5. 75円台では財務省は介入を検討するだろう



→ 8月初めに76円台で介入があったので、これは当りと言えますが、

欧米の財政問題関連での混乱が続いているため、

各国政府、中央銀行も、介入だけでの為替対応に慎重姿勢です。

そうなると、根本原因に本格的な解決があるまでは、政府・財務省の介入も手詰まり。



***


と言うことで、現状を踏まえて改めて予測すると、

正直なところ、新しい展開は、各国中央銀行と財務当局の出方待ちということになります。


投機筋は、当面のドル安を見込んでいますが、

同時に、ユーロについてもあまり強気には見ていません。

結局、消去法の円高が続くものの、


一方、円については政府・財務省の介入が入る可能性があります。

その場合も単独介入に終わる場合は、75円が歯止めとは言い切れない状況です。


根本策は、主要国相互の信用補完制度の(ようなものの)導入でしょうが、

「そんなもの過去になかった!」

と言うことで、議論されているかどうかも不明です。


そうなると根本策が出ない以上、

消去法による円高が続くのかも知れません。


***

それでは、消去法以上に、日本のマイナス面がクローズアップされるのは

どのような状況でしょうか?


あまり考えたくないのですが、その一番の可能性は


新しい首相が選出されて、

国民や、世界の投機筋が 改めて首相に失望する まで、

。。。新民主党代表に失望するまでは、円高が続くのかもしれません。

つまり、民主党代表代表選の実施後 数週間 でしょうか。。。


あるいは日本の景気のマイナス面が明らかになるまで

と言うことかもしれません。


もう一つの可能性は、欧米日の株価の下げが極端すぎると、

各国の財政面の協調や金融緩和協調が合意される可能性も

無きにしも非ずです。


市場参加者も、既に下げすぎたと、そろそろ利食いの反対売買の

タイミングを狙っているはず。

その時期は、消して遠くはないと思われます。


国内(民主党要因)あるいは、国際政策協調。


目先の円高圧力は、解消されにくいものの、

いずれにせよ今後1ヶ月程度で転換するのではないでしょうか。



6月のびっくり退陣表明。。。不信任案否決騒ぎ


それから、2ヶ月もよく持たせました。


管総理の能力。そこだけは「すごい」と思います。


それ以外は、世間の皆様と同じで、支持率1%台 (というか不支持99%(笑))



***

しかし、これだけひどいと、疑いたくもなります。


さすがに、最後のあがきで解散・総選挙はやら無いでしょうね。




次の方が誰になるか分かりませんが、(ちょっと期待薄ですが)


震災復興がきちんと動く体制を作って欲しいものです。



ところで、なぜ自民党がこれほどまでに

支持率を回復できないのか


いぬわたりは考えてみました。


そうしたら、けっこう単純なことなのですね。


次回にそのあたりを一緒に考えてみたいと思います。



「もしもし菅さん、菅さんよ」

「どうしてそんなにのろいのか!」


今回は、さすがに 国民をだまさないでしょうね??


スッキリと辞めていただきたいものです。