ここ数日、米国債のデフォルト・格下げ問題をきっかけに、
世界中の株式が売られました。
しかし、肝心の。。。
というか、格下げになった米国債はというと、
全然売られていません。
かえって安全な避難先として、価格が上昇しています。
米国債のデフォルト・格下げ話題で、
国債の危機が 「日本国債にも波及する!!」
とメディアは叫び、
ネットでは悲鳴のような投稿があふれました。。。。
しかし、ここまでは何も起こらず、 日本国債の価格も、値上がりしています。
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なぜでしょう?
欧州の国債、ギリシャやポルトガル、スペイン、イタリアの国債は
ボロボロにたたき売られているのに、
同じ財政問題を抱える
米国や日本の国債はなぜたたき売られないのでしょうか?
それは、米国ドルには米国債、日本円には日本国債しか無いからです。
ちょっと、ネガティブに聞こえるかもしれませんが、
これは実は本質的な問題にもつながっています。
つまりはマクロの、金融に直結した状況なのですが。。。
そして、ポジティブなことなのですが。。。
それはまた別の機会に。
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ユーロ圏には、ギリシャ国債やポルトガル国債の代わりに
ドイツ国債やフランス国債などがあるから、
「ギリシャがだめなら、ドイツを買おう」 ということが出来ます。
つまりは、ドイツとフランス(イタリアも含めユーロ中心国)以外の
ユーロ中小国の国債は、国債というのは名ばかりで、
実際には普通の民間企業の社債と
同じように考えなくてはいけないのです。
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その意味で、過去に日本の国債を格下げしたのも、
今回米国債を格下げしたS&Pも
根本的に、間違っているのです!!!
日本国債がだめだと思っても、
他に買うものがないから売られないのです。
米国債も同じです。
そして同じ理由で、デフォルトは起きない(起きにくい)のです。
そして債券ディーラーはそんなこと先刻承知
売られるはずも無いのです。
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戌渡が繰返すように、国債の暴落はありえないのです。
「ありえない」というと、ちょっと強すぎますが、
少なくとも、現在見通せる、数年程度の期間では暴落は起こらないと予測します。
逆に、日本でも米国でも、大幅な財政赤字の削減策は景気を悪化させる
リスクが非常に大きいのですが、
それを財政支出の削減という、間違った方策で無理やり実施すると、
結果として(今、日本で進行しているように)経済体制の崩壊や
円やドルの信認が下がり、
そのときこそ、国債の暴落が起こると思われます。
(その場合も、日本ではおそらく5年や10年はとりあえず持つと思いますが(笑))
過去のブログになぜ暴落しないかの背景をいろいろと書いています。
ついでのときに見てください。