経済の現状と、不況からの脱出方法を理解したい方がいたら、

ぜひお奨めの本です。


有名なノーベル賞学者のクルーグマン教授の著書


「さっさと不況を終わらせろ」



なぜ民主党の経済政策が間違っているのか?

政治家や日銀が相反する経済政策を主張し、いつまでもデフレを脱出できないのか?

新聞やテレビで報道される経済解説がなぜ間違っているのか?


そのような疑問を徹底的に解き明かしてくれます。


そして、自民党の安倍総裁の「インフレ目標」がクルーグマン教授の主張を

取り入れたものだということがよくわかります。


。。。とは言っても300ページもある本で、日常的に経済分析に接していないと

理解しにくいところもあるかもしれません。


そういう方には、この300ページの最後の訳者解説をまず読んで、

クルーグマン教授について小ネタを仕込みましょう。

そうすると、なぜこの本を書いたのかが少し見えるかもしれません。


そして、飛ばし読みでもけっこうです。

一通り読んで見てください。

そのうえで、テレビや新聞の経済対策についての情報に

よーく耳を傾けてください。1-2週間程度。

すると、おそらく、これまで理解していたことが、


「これって、もしかするとクルーグマン氏の主張する間違った主張?」


と気が付くかもしれません。

その上で、もう一度、この本をじっくり読み直してください。

すると、「なーるほど」と経済の現状と解決策にぴんと来るはず。



。。。まじめな著者と本のご紹介にもどると


日本のデフレに関して2000年前後から警鐘を鳴らし


日銀は 「インフレ目標を鳴らして、量的緩和をすべきだ」 


と繰り返し主張してきた教授による、非常に深いことが、分かりやすく書かれている本です。


経済学書というよりは、「入門 なぜ政治家や中央銀行は不況対策を間違えるのか?」

といった読み方も出来る、間違った議論を終わらせて、不況脱出の根本策をすべきと

一般読者に理解できるようにと書かれた本です。


いぬわたりの 今の イチオシ経済書です。







先日、いくつか刺激的な本(経済関係ですよ!)を読みました。


その一つは

「インフレとデフレ」 岩田規久男 です。


いぬわたりは、以前からデフレ脱却が、若者の失業対策に、

そして現在の日本企業、日本経済の活力回復に重要だと考えているのですが、

この本には、その鍵となる分析がありました。(第十章インフレ目標政策と日本の長期デフレの克服)


それは、インフレ目標を設定しないので、日本がデフレを脱却できないというもの。


そして、(日本のバブル崩壊後のデフレを見て)各国がインフレ目標(ターゲット)政策を

導入したところ、どの国でもインフレが目標以内に収まっているということ。

その国として、豪州、カナダ、英国、ニュージーランド、スウェーデン、ノルウエーが挙げられています。


しかも、インフレ目標採用国はリーマンショック後の2008年-2011年でも、目標を採用していない

仏、独、伊、米国を上回る経済成長をしているというのです。

(ただし、米国は2011年後半に実質的にインフレ目標を採用)


この本には、これ以外にも非常にいろいろな分析がありますが、

ここで提案しているのが、


日本銀行がインフレ目標として2%-3%にコミットすべし


というものです。


そして、中央銀行がインフレ水準にコミットしていれば、(ちまたで一部に懸念されるような)

ハイパーインフレにはならないと、過去の様々な国での統計から分析しています。



この本は一般(大学生程度)向けに、数字や、表などがたくさんのっています。

もし、数字は苦手という方は、飛ばしてもいいですから、

とりあえず一通り、表面をなぜる程度でよいので、読んでみてください。

全体像を眺める程度でけっこうです。

出来れば、軽く一通り見たら、改めて、十章を読んでみてください。


日本においての厄介な経済の病気=デフレは、

日銀がコミットすれば、2-3年で払拭が出来ると、理解できると思います。



***


「インフレとデフレ」

分かっているつもりで、理解が微妙なこの問題。

なんといっても日本の大問題デフレを解決は、

日本人の全てにとって、重要な問題です。


デフレが解決しなければ、経済の基盤である

民間企業の収益がさらに圧迫され、

そのしわ寄せは、失業問題や、従業員の給料や家族の生活の圧迫、

さらに税金の減少となって、国の赤字拡大につながっています。


経済の基盤がしっかりとしなければ、

災害からの復旧・復興も、次の災害への備えも

思うようには行きません。


老朽化したインフラが放置され、いざというときの人命救助の

妨げにすらなります。


これからの総選挙で各政党の主張が、


本当に失業と景気低迷が蔓延する日本経済を、

問題から脱出させてくれるのか

正しく理解するためにも、おすすめです。



ギリシャの再選挙


ユーロ圏からの支援と(その条件である)財政緊縮策を支持する旧与党の新民主主義党が勝利宣言を出しました。


緊縮に反対しながら、ユーロ圏に留まることを主張する急進左派が敗北宣言です。

つまり、ギリシャ国民は 「緊縮はいやだけど、支援はちょうだい!」 は、無理でしょうと、

そしてユーロからの 「離脱にNO」と 判断したということになります。


***


半年間 ブログをお休みしていた直前に、いぬわたりは、日本の選挙について少し書きましたが、

そこに書いたことが、 約一ヶ月前の5月と今回のギリシャ総選挙で起きたと思っています。


つまり、経済(など)が停滞した局面での選挙を左右するのは、 「変化への期待」 と 「感情」

ギリシャでも、財政が崩壊寸前で、ユーロ連合からの財政削減=緊縮策 が余儀なくされる。。。


これを受けての公務員の削減、失業率の増加で閉塞感が高まり

国民の間では イライラ「感情」 と 「変化への期待」 が高まっていた。


この国民感情をを受けて躍進したのが、ラジカルな緊縮策反対の 急進左派各党でした。


***


しかし、連立による組閣の失敗により再選挙が決まり、 約一ヶ月半の間に、

「緊縮策の拒絶」 = 「通貨ユーロからの離脱」

という強い国際世論で、現状よりもさらに悪くなるという

「最悪シナリオ」 が 見えてきました。


ちょうどこれが、「感情」 から頭を冷やす時間となり、


また、5月の同じ日に当選したフランスの新大統領 オランド氏の経済成長路線が、

ユーロ圏全体での緊縮一辺倒から、成長・失業対策へ転換する期待感をもたらしたこともあり、


今回のギリシャの選挙結果につながったものと思われます。


***

おそらく日本のメディアは、前回総選挙後の組閣失敗があるので、今回のギリシャでの組閣にも

暗い(玉虫色?)メッセージを流すのではないかと思いますが、戌渡の観測は少し違います。

今回の敗北を受けて、緊縮反対の各党も国民の支持がラディカルな方向にはないことを

理解したはず。


もし彼らが理性的ならば、躍進をもたらした緊縮反対の野党を貫くことでは、

政党の基盤を確立するためにはならないことを理解したはず。

思いがけず組閣がスムーズに進む可能性があるのではないかと見ています。


***


もし仮に、「変化への期待」 と 「感情」 で選挙が動いた後はどうなっていたのか?


それは、日本の民主党政権で起きたことと同じです。

急に人気が出る政党は、「夢」 と語ります。

「夢」 は 「単純」 な方が説得力があります。

現実を無視した 「単純」 な 「夢」 の方が、有権者を酔わせます。 


しかし、その 「単純」 な 「夢」 を実現しようとすると、現実というハードルがあり、

実際には実現不可能であったことを国民はすばやく学習し、夢から覚めます。


この結果、躍進の影には、ほとんど常にゆり戻しが起きる理由がここにあります。


(日本で言えば)衆院選で大躍進した政党は、(次の)参院選で大敗北します。

。。。過去10年以上日本で繰返されてきた、不毛の政治力学の原因です。)


ある意味ギリシャはラッキーだったのではないでしょうか?

仮に急進左派が政権を取っていたらどのような混乱になっていたでしょうか。


実際には、5月初の総選挙で国民の 「感情」 が政局を動かして、国民も、政治家も 「夢(悪夢)」 を再認識する。

その結果、世界中のメディアが注目し、いろいろな分析が国民の目に触れ、約1ヶ月の間、考える時間が与えられ、「夢」 から徐々に覚めることになった。


そして、やり直し総選挙の実施により、 「感情」 と 「変化」 とさらには 「リスク」 を理解したうえで、投票する機会となり、


その結果として、現実的な選択肢が選ばれた。。。ということでしょう。



もし、日本で今、衆議院選挙が行われたら、国民の 「変化の期待」 と 「感情」 はどの様に動くでしょうか。  そしてその結果がもたらす 「リスク」 は、鳩山や菅と比べてどの様なものになるでしょうか。

日本でも選挙を2回行う制度にすれば、もしかするともっと良い選択が行われ、政治家達ももっと良く考えるようになるのかも知れません。


「火星年代記」 と聞いて、ピンと来る方はどのくらいいるでしょうか?


「華氏451度」で 中学生のいぬわたりは 「焚書」 という言葉を知りました。


日本のアニメの根底を流れる思想に(おそらく)影響を与え、

日本の往年のスターSF作家たちに 小松左京、星新一、筒井康隆。。。などが

衝撃的な(SFを書き始めるきっかけ?)影響を受けたと言われるSF作家


レイ・ブラッドベリが91歳で亡くなりました。



SF小説にはまっていたのは中学生当時。

学校の近くの図書館にあるSFを片っ端から読んでました。


アメリカ系のSFは  舞台は未来だけど、中身は単なるアクション物語

ちょうどハリウッド映画のように、面白いけど中身が薄い。。


それに対して日本のSFは  未来を舞台にした人間物語や、

ドタバタの話の裏にも人間を描いている


。。。と、中学坊主の私が 何となく感じていたなかで


ブラッドベリだけは別格。


中学生の戌渡は、筆者が描いているものを、十分に理解できないながらも


人間と社会、人間と生命 人間を人間たらしめるもの


そんな何かが根底を流れていること、を感じて

惹きつけられたように思います。



中学前後で卒業したSFですが、

あのころ、おぼろげにしかブラッドベリの言いたいことが理解できなかった私。

久しぶりに「火星年代記」を読んでみたくなりました。




。。。ついでに、 


 「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」 なんて本もありましたね。


書名は良く覚えているのですが 内容は記憶が微妙に薄れて。。。

これは若干娯楽的でしたが、ちょっと考えさせられたような。。。。

ハリウッド映画風だったかなー?




大阪のダブル選挙 大阪維新の会が大差で勝利したようです。


この結果と、2005年の小泉衆院選の自民大勝、2009年の民主党政権交代選の大勝、

そして、その間の参院選での与党の敗北。


共通点はなんでしょう?


そして、そこからうかがえる、

「不況下の選挙の必勝法」 は?




なんで自民党が、鳩山、管と続いた不人気な民主党政権を

覆すまでの勢力になれないのか?


何で民主党が、政権交代まであれだけ時間がかかったかも、

透けて見えてきます。



****


答えは、非常に簡単です。


「変化への期待」 の存在


です。





明日は早いので、今日はここまで。


「そりゃ、そうだよ」 と分かった方は考えてみてください。。。


それでは 「自民党はどうすれば世論の支持を得られるか?」

「改めて政権の座につけるか?」


を考えてみてください。


***

今のままでは、自民党も民主党も、支持率を減らして次の選挙は大混戦になりそうな予感です。

国民は支持すべき政党を持たずに、浮動票化あるいは投票棄権が増える可能性があります。

そうすると組織票の強いあの政党や新党などが躍進??


世界規模での経済の危機で

厳しい環境が続きます。


橋下 維新の会が、国政でも躍進する可能性も

無視できなくなるのかもしれません。