INUUNIQ presents SOUND THEATER
君と僕のかたちのない世界 終章 遥
at 梅田 amHALL
写真と物語を織り交ぜて記します。
サウンドシアターを体感した人もしてない人も楽しんでもらいたいシリーズ。
no.4 《結》未来へ
書き手: vo.竹下咲
写真: 森下綾音
※no.1では誰がこう操作して、と事細かに書きましたが、no.2からはそれを省いて物語を書いています。 (今回no.4に関しては後半のみ説明を入れています)
効果音は基本的にサラウンドシステムから出てます。映画館みたいにお客さんの周りで、色んなところから鳴ってるのをイメージしてみてください。
▼▼▼▼▼
目覚め、そして宇宙を駆け抜けたふたりは、
宇宙のハッチを開ける。
ふたりの決意。
それは、地球へ帰ること。
魂となって、
流れ星に乗って、
知る人は誰もいなくなった星へ。
嫌いだった地球、
逃げ出した場所。
生まれ育ったあの星で、
新しい未来を描こうと思うんだ。
『生きて』
ふたりは語り合う。
懐かしいあの頃のこと。
風の音、
雨のにおい。
きっとまた怖いことも悲しいこともあるけれど、
今度はふたりで、逃げずに。
そう、
生きるために。
帰ろう。
星がキラキラと音を立てる。
そうしてふたりは宇宙空間へ飛び出す。
手を繋いで。
しっかりと。
『遥』
大サビ前、
「必ず会いに行く、必ず見つける」
という歌詞の後、ゆっくり後ろの幕が開いていく。
そして地球が現れる。
メインビジュアルへと姿を変える地球。
そう、あの絵は地球を描いたもの。
大サビが終わったら、vo竹下は前へ。
少年と少女が登場し、はじめて3人が触れ合う。
そして曲が終わる。
「ただいま」
『25時の宇宙』の上でエンドロールがはじまる。
1番サビ前まで真っ暗の中エンドロールが流れ、
1番サビからは照明が輝く。
『25時の宇宙』はこの物語の出発を描いた曲。
ワクワクと、ドキドキ、全てが詰まってる。
100年後の25時に流れ星で帰るよ
この曲の最後の言葉。
大音量でカットアウトした後、
vo.竹下以外は暗転。
胸に手を当てたら、鼓動が流れ出す。
消えゆく鼓動と生まれる鼓動のクロスフェード。
それと共に幕が閉じていく。
真っ暗の中、鼓動に重なるように、スクランブル交差点のような雑踏が聞こえてくる。
そう、ここは地球。
そして静寂と暗闇が訪れ、
ふいにアナウンスが流れる。
『本日はご搭乗、誠にありがとうございました。
また次の旅でお会いできますことを、心より楽しみにしております。お忘れ物などございませんよう、お気をつけてお帰りください。』
・・・・・・・・
ふたりの物語は、ひとまずこれにて終わり。
ふたりがどうなったのか、
今、幸せなのか。
それは、もう、あなたの物語。
INUUNIQ presents SOUND THEATER
君と僕のかたちのない世界 終章 遥
これにて終演でございます。
当日お越しいただいた皆様も、
4章にも渡った物語レポートをお読みいただいた皆様も、
心より心よりありがとうございます！！！
あとがき→
・・・
『25時の宇宙』
静かに静かに音を立てず
ドアを開けて さぁ行こう
行き先ヒミツだよ
ふたりだけの宝物
誰にも言わないで、サヨナラ
すべり台を駆けのぼって
夜空へと急ごう
宇宙船まで辿り着いたら
どこまで行こうか
もうすぐ25時
出発まであと少し
広がる地球に、サヨナラ
すべり台を駆けのぼって
夜空へと急ごう
宇宙船まで辿り着いたら
光が踊り出した
星屑のカーテンを蹴散らして進め
もっと 遠く 飛んで
非常線を越えて誰も居ない場所へ
もっと 速く 飛んで
すべり台を駆けのぼって
夜空の果て探そう
宇宙船から見える景色が
真っ白になるまで
もしもしそちらはお元気ですか？
何していますか？
100年後の25時に流れ星で帰るよ