第61回 「軒先借りて」
つい最近、自然体の女性経営者の講演を聞いた。
有名大学卒業後、大手メーカーに就職、海外赴任をリーダーとして経験したという華麗な経歴を持つキャリアウーマンが、仕事の価値に疑問を感じた事から退職し、価値観を共有している旦那様と二人で創業されたという起業に至るまでのお話しだった。
なによりも頼もしく思ったのは、妊娠中にビジネスモデルを検証して出産後に起業されたという『実行』する胆力である。そもそも、妊娠をしている最中にビジネスモデルを考えるということが凄い。通常なら、体の調子を慮って慎重な生活をするものである。
にもかかわらず、大きなお腹を抱えて取引会社の方々と商談していたというのだから、実に逞しい。
女性は強いのだ。もちろん、それはよく、とてもよく、誰よりもよく、わかっているのだけど、苦労や努力の疲れを感じさせず、気負いも驕りもなく、自然体で事業を語る奥様経営者には、初めて出会った。
事業内容は、軒先を貸す人借りる人をマッチングするサイトの運営である。あまりにも大胆な発想に基づいたビジネスであるので、経験者が乏しく、始めて出てくる課題も多いと思う。派手さはない上に、力のいる事業だ。発想の原点は、自分のお店探し。

海外在住の経験から、海外製品の販売店を起案。経験もないので、とりあえず試験販売を企画した。実験店舗を物色中、日貸し店舗の根拠の無い高額さに驚き、それなら自分で探そうと思い立ったそうだ。高いと思ったから安いところを自分で探す。実に解りやすい。しかし、その当たり前の発想が、これまでの不動産賃貸の社会では、見過ごされていたようだ。もしくは、業界の人に言わせれば業種そのものが違うのかも知れないが、いずれにしろその発想と実行力に脱帽した。
思えば個人住宅の前とか、マンションのエントランスとか、空き店舗の前とか、駐車場の一角とか、お金が取れるはずの価値ある場所が沢山空いている。
そうはいっても、誰に貸したらいいのかわからないという家主。逆に人通りのあるところであれば短期で物を売りたい宣伝したい、あるいは、古い家の玄関をロケに使いたいだの様々な用途で「ちょっとだけ貸して!」という程度の短期使用ニーズも沢山ある。

サイトを使えば、距離も時間も越えて全ての対応ができる。なので、webで紹介業を構築。そして、ちょっとだけ借りるという意味なのだろう、このサイト名は「軒先.com」である。
これからの時代、誰かに何かを言われるのが怖いから、規制が面倒だからとか考えていたら、何も新しい事業は生まれない。誰かに文句を言われるから新しいのだ。
そもそも、誰でも出来る参入障壁の低い事業は、いわゆるレッドオーシャンビジネス。市場を取るしかない型である。資本が力を発揮する。
それに引き換えこのモデルは、まさにブルーオーシャン。未開の市場であり、かつ無限大の可能性がある。もちろん、モデルを構築するにあたり、リーガル面は考慮されているようだが、お化けは出てから驚くしかない。それに、出る杭は打たれるのが社会の法則なので仕方がない。
それにしても、結婚と起業を一緒にする方は、ままある事だが、出産。しかも、そう若くは無い年齢で、子育てと事業が一緒になるというのは、実に冒険だ。
ベンチャーではなくアドベンチャーだ。
ただ、自営なので、子供を育てながらも、自由に仕事調整が出来るというのは、私も同じ経験を持っているのでよくわかる。勤めていれば、一定時間を拘束されるのだが、自営は自分でルールがつくれる。(それが、企業としての体をなすかどうかは別にして)育児と仕事を時間配分もしくは同時にでもできるので、気持ち的には楽なはずだ。もちろん体力は使うが、この方なら、やりきるし、数年後には、事業もお子様も順調に育っていると思う。
これからも、あらゆる困難を、お二人でさらりと乗り切って素敵な人生を送っていかれると思いながら、講演終了時には、手が痛くなるくらい精一杯の拍手をしていた。
| 2010-03 | インターウォーズ株式会社 常務取締役 Incubation Mother |
第60回 「モチベーションスタイル」
「生まれ変わったら北條さんみたいに我侭で、脳天気で生きたい」と、多少の皮肉を込め諭されても、「その通り、北條になると楽ですよ」と本気で返答する程、自分都合の鈍感さと、面倒な事は無かった事にできる、自慢の忘却力を持っている。
そうはいっても、たまには、人並みに落ち込んで、いわゆるブルーな時もある。

過日、そんな気分が今一つの日に、かれこれ10年来のおつきあいになる、JTBモチベーションズの大塚社長とお昼をご一緒にすることになった。大塚さんは、道々に私の顔色をみてとったらしく、「北條さん、お元気ですか?」(爽やかな笑顔)「北條さんが元気ないと、会社に元気がなくなりませんか?」と話しかけられた。気づかれたかと焦りつつ「おかげさまで、日々調子良く」と、その場は誤魔化したのだが、食事をしながら四方山話をしている内に、ブルーな気持ちが晴れていくので不思議に思っていると、大塚さんとの会話が実に気持ちがいい事に気がついた。
まずは、人の話をよく聞いて肯定してくれる。頭からの否定会話が一切ない。そして、話しを受けて返す時に、豊富なボキャブラリーで、マイナスな意見や、少し間違った解釈をしている知識を匠に「適正変換」して戻してくださるのだ。今更ながら、モチベーションの研究、開発、研修をされてきた本家の方だけに、洗練された人心の掌握術、向上心上昇、やる気の抽出の技と多岐に渡った知識をお持ちなのだという事を確信した。
例えば、「そういう事って、すごく気になるわけよ!」と苛立ちながらいった私に「そうですね、そういう流れになると思考が深くなりますよね」となる。思考が深くなるといわれた背景に、不平を言う前に、もう少し考えよう、人には考える力があるという事をそっと教えてくれている気がした。
普通の話をしながらでも、相手に気付きを与える魔法の話法を身につけられているようだ。

そもそも会話というのはとても大切で、どんなに美しい女性も、どんなにハンサムな男性も、気持ちの良い会話や、コミュニケーションが取れない方と時間を共有するのは苦痛以外のなにものでもない。
大塚さんとの会話は、楽しいだけでなく、深い見識に基づかれているので勉強にもなる。話をしていて、彼の周りに人が集う理由が良くわかった。仕事の悩みも人生の悩みも大塚さんに聞いて頂くと、相談した悩みが前向きな思考に変換され、自分で納得しながら解決できるので、気持ちが良くなるのだ。人間は、本音のところで、他人の言うとおりに動きたくないものだ。自分で解決したいので、気づかされたいのだ。
オリジナルのモチベーションビジネスを築いてこられた背景には、人知れぬ努力や、自分自身との葛藤もあったはずだ。しかし、そんな迷いや苦労を微塵も見せずに、いつも明るく元気で楽しそうに、いろいろな方とお会いされては、その度に素直に感動され、真剣に学んでいらっしゃる。
初めてお会いした時から、どんな時も変わらぬ真摯で暖かいお人柄は、モチベーションという、大きなテーマに向き合える数少ない本物の人物だと思う。
もしも、「やる気」が足りないと感じられたら、JTBモチベーションズのプログラムを活用されて、より早いうちに、本来の「やる気」を戻して、気分の良い毎日を過ごして頂きたい。
| 2010-03 | インターウォーズ株式会社 常務取締役 Incubation Mother |
第59回 「子供の写真」
スタジオマリオというカメラのキタムラが運営している子供写真館がある。
赤ちゃんから、正確にいうと、大きなお腹のお母さんの写真から始まり、誕生、お宮参り、七五三、入園、入学、毎年のお誕生日祝いと大体7歳児くらいまでを対象にした、メイクと衣装つきで写真撮影が出来るところだ。

子供は可愛い、ましてや、赤ちゃんの、あのコラーゲンたっぷりの、ぷりぷりの柔らかさ、そして、あの心の中を見透かされるような瞳の清らかさには、悪意というものを一切消し去る力がある。赤ちゃんを愛しいと思うのは、人間の本能に秘密があるそうだが、その生まれたての天使の時から、小学校にあがるまでのたった7年の間に、子供は目まぐるしく成長する。あっという間に、はいはいをして、立って、歩いて、話し始めて、気がくと幼稚園、小学校入学と、子供が生まれることで親の生活もたったの7年で著しい変化がある。
その成長の変化の記録を子育ての一環として、提唱しているのが子供写真館マリオの事業だ。子育て応援隊という事で、マリオクラブという刊行物や、ホームページ上で、年中行事のマナーや子育てのノウハウ等の情報提供もしている。

日常や、家庭のイベント毎に自分達で撮った写真を残しておくのも大切だが、「写真を撮る」という、そのものに力を入れて、子育て応援隊の手腕にまかせてスタジオで撮影してみるのも、とても素敵な思い出つくりになると思う。
スタジオマリオのプロは、カメラの性能を熟知して写真の構造を理解して撮影するプロではなく、子供の笑顔を引き出し、最高の瞬間を外さないという技を持つプロだ。女性スタッフだけで構成されているので、子供達は安心して優しいお姉さんと遊んでいるうちに、自然な形で写真を撮られている。後は、気に入った写真をスタッフと一緒にじっくり選んで、記念のフォトアルバムを完成させる。
最近は、晩婚化の流れで晩産化も進んでいるそうだ。遅かろうが早かろうが、子供が生まれるということは、素晴しい事なので、生める方はどんどん生んで頂きたい。早い遅いではなく授かった命を大切に育てて欲しい。それでも、親子は、いつかは、親離れ、子離れの時が必ず来るが、そんな折にも、思い出の写真は必ず役に立つ。

最近の親御さんは、こんなに身近に気軽に写真スタジオを使えるので実に羨ましい。子供の時には出来なかったので、孫が生まれたら必ず連れて行こうと思っている。
弊社でも、最近お目出度い話があった。創業メンバーの一人が、まだまだ、お若いのに、来年Grandpaになるという。
満面の笑みで、孫の写真を眺める彼の姿が今から想像できる。
http://www.studio-mario.jp/index.html
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第58回 「プロフェッショナル」
プロフェッショナルとは、神に誓いを立て、これを職とする事をいうと大前研一さんの著書の中に書いてあった。
最近、社内のライブラリーが出来たので、時々ふらりと手に取る本の中で見つけた言葉だ。
なるほど、神は絶対である。なにしろこれ以上の絶対は無い。その絶対に対して誓いを立てるのである、もう裏切らないと言ってしまうのだ。神様に。後に引けるわけがない。そして、それを職とするというのは、それで報酬を頂くということである。大変な事だ。中途半端な気持ちでプロと言ってもらいたくない。
では、プロと呼べる方とそうでない方は、どのような区別をすればいいのだろうか。
今まではその仕事で、関わる仕事において報酬を頂く人はプロという認識でいたが、それは違うようだ。
まずは、神に誓いを立てるという絶対行為、認識がなければプロではない。つまり、誓った以上は、その仕事を全うする、その仕事に対して忠実でなければならないという事である。背筋が伸びる思いである。

先週、代々木の体育館でインターウォーズが応援しているバスケットリーグの試合の観戦に行った。最近面白いので頻繁に行っている。
そこで見えるのは、プロとして生きている人達の必死な試合シーンである。
彼らバスケットボール選手に限らず、プロのスポーツマンは、知力も体力も精神力も維持する為にあらゆる誘惑に堪え、トレーニングに励んでも、スター選手になれる人は数少ない。それでも、神に誓った仕事を全うする為に、その仕事に忠実にやるべきことをやっているのだと思う。
やるべきことをやる、やり続ける事は、簡単なようで大変難しい。無理ばかりでは続けられないし、無理をしないでいると存在価値が無くなっていく。
やるべきことをやって、正々堂々と自分の地位を確保する、その為には小さな努力を怠らずに大きな無理をしないで常に冷静な心を保つ訓練をする事だと思う。

冷静な心を保つ一番の方法は深呼吸だそうだ。無理を感じたら深呼吸をして、小さな努力を積み重ねてプロとしての仕事をして欲しいと思っている。
BJリーグは、今から7年程前に夢と希望の塊のプロの卵の集まりから始まった。小さな努力を重ねて、今やっとプロ集団として花が開いてきたように思う。
選手の方ももちろん、リーグに関わる全ての方々に、神に誓った仕事を全うして下さることを祈り、将来NBAと戦える日を願っている。
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第57回 「不老長寿」
人間は欲で生きている、食欲、性欲、名誉欲が3大欲だそうだが、物欲も才能に対する欲も美に対する欲も、それなりにある。そして、究極は不老長寿でありたいと願う欲である。
ともかく、老いた姿より、いつまでも若々しく、かつ長生きしたいのである。
21世紀長生きの年齢枠は、どんどん延びて、本気で120歳を目標にしている方もいる。ほんの100年も前の平均寿命は40歳台だというのに。3倍の人生を望んでいるのだ。
という事もあるのか、最近の年齢に対しての感覚は概ね7掛けで見るそうだ。例えば、120歳は84歳、60歳は42歳、40歳は28歳、30歳は21歳 となる。自分を含めて精神年齢というか思考の分では当たっている気がする。

ということは、思考にあわせて外見も体調も50歳は35歳にしなければ格好がつかない。
なので、昨今、サプリメント、エステ、美容整形、薄毛治療、栄養補助食品を扱う業界は不景気など何処吹く風で市場拡大し続けている。まさに現代は「目指せ!不老長寿社会」まっしぐらである。余計な事だが、世界には未だに平均寿命が40代の国もある。もちろん原因は生活環境である。先進国という治安も高度医療技術も水道高熱のインフラにも恵まれているところだからこそ可能な長寿なのである。
もちろん、私も10年前から不老長寿を自ら宣言し、いや、周辺から300年は生きると、深い意味で太鼓判を押されているので、その多くの方のせっかくの期待に応える為にも、化粧品や健康グッズにかなりの投資をしてきた。おかげで、通販雑誌やテレビショッピングに紹介される殆どのものが我が家には存在している。
そんな徒労の私の日々に大きな変化を齎してくれた社長がいる。新潟に本社をおく「マイコロジーテクノ株式会社」の津野社長だ。何の会社かは、流れで想像はつかれると思うが、「目指せ!不老長寿」を実現する為に不可欠な免疫力、抗体力を絶妙に保てる食材を製造している会社である。

その食材は「きのこ」地元新潟で発見された新種のきのこである。私も、この「きのこ」のおかげで、100歳は確実に見えてきた。ともかく体調がいい。
津野社長は、この食材を製品化するまで、何度も大きな試練に遭われたようだが、外見が実年齢より10歳以上は若いので、苦労されているイメージが薄い。場面によっては微妙だが、証明としては確実である。数年前より大手ベンチャーキャピタルの方にも期待され、本年、グリーンシート市場に上場した。
新しい商品を開発し世に送り出すというのは、膨大な資金も必要だが、応援してくれる人脈も大切な資源である。津野氏も企業内起業家であるが、まったく違うジャンルの挑戦であるがゆえに、多くの協力を得て始められた訳でなく、コツコツと自分なりの人脈を築きあげていった苦労人である。
この津野社長の本気の想いが、益々の賛同を得て、大きく花開く世界一の「不老」長寿国日本の実現に貢献して頂ける事を願っている。
マイコロジーテクノ株式会社 ≫http://www.mycologytechno.com/
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