こんにちは。渡邉利咲です。
今日のブログには何を書こうかと、 フラワーエッセンスの本をさっと開いたとき、 最初に飛び込んできたのが、クリスマスベルでした。
「じゃあ、今日はあなたについて書くね」
そう心の中でつぶやいて、私はそっと本を閉じました。
クリスマスベルは、ニューサウスウェールズ州の砂岩地帯や、湿り気を帯びたヒース、沼地のような場所に育つ多年草です。
細長い葉のあいだからすっと茎をのばし、その先に、赤い筒状の花をいくつも垂らします。
花の先はやわらかな黄色に染まり、その姿はまるで、小さな鐘に光がともっているかのようです。
高さはおよそ60cm。
開花の季節は12月下旬から2月ごろ。
南半球の夏の光のなかで咲くその花は、名のとおり、祝福の気配をどこかにまとっています。
19世紀のイギリスでは、温室で育てられる園芸植物として広く親しまれ、1818年には栽培下で花を咲かせた記録も残されています。
そしてオーストラリアでは、長く美しさを保つことから、切り花としても価値の高い在来植物として扱われてきたようです。
けれど、この花の魅力は、その愛らしい姿だけではありません。
クリスマスベルのフラワーエッセンスは、物質次元と人との関わりに、静かな調和をもたらす花だといわれています。
何かが足りない。 まだ十分ではない。
もっと持たなければ、もっと得なければ――
そんなふうに、欠乏の感覚から世界を見てしまうとき、 クリスマスベルは、その心をやさしくほどいてくれます。
このエッセンスは、豊かさが欠けていると感じるときに、 ただ「もっと与えてくれる」花ではありません。
そうではなく、 すでに自分のもとへ流れ込んでいるものに気づき、 それを受け取り、整え、形にしていく力を思い出させてくれる花です。
それはまるで、
「足りない」から世界を見る心を、
「受け取り、扱い、形にする」心へと移していくこと。
クリスマスベルは、そのような移行を静かに助けてくれるのです。
またこの花は、物質次元における具現化を支えるともいわれています。
願いを、ただ心の中の願望として浮かべておくのではなく、 この地上に根をおろしたかたちへと導いていく。
望んだ結果を、少しずつ現実へと降ろしていく。
そのための力添えをしてくれる花でもあります。
けれど同時に、クリスマスベルは大切なことを教えてくれます。
人生で最も大切なものは、物質そのものではない、ということ。
時間や労力のすべてを、ただ世俗的なものの追求だけに費やすのではなく、 その奥にある本当の豊かさに気づくこと。
魂が満たされてこそ、現実もまた、美しく整っていくのだということを。
ただ豊かさを願うだけではなく、 受け取る器を育てること。
現実を整える手を持つこと。
物質と魂のあいだに、静かな均衡を育むこと。
その性質こそが、 クリスマスベルというエッセンスにあるものなのだと思います。
小さな鐘のように咲くこの花は、 声高に何かを主張するわけではありません。
けれど、その静かな佇まいのなかに、「本当の豊かさとは何か」 を思い出させる澄んだ響きがあります。
足りないものを数え続ける心に、終わりを告げるように。
そして、すでに与えられているもの、 これから受け取っていけるものへと、そっと意識を向けさせるように。
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