癒しの4つの段階と空間
「自己」とは、ひとつの硬い石のようなものではなく、幾つかの層が重なって「私」という輪郭をつくっているものだというふうにも考えられます。
そして、例えば、人間の「自己」を「感覚」「記憶」「価値観」「物語」の4つに分類して考えると、興味深いことがみえてきます。
感覚としての自己
これは、いちばん手前にある「私」です。
暑い、寒い、痛い、心地よい、緊張する、落ち着く──
楽しい、悲しい、腹が立つ、喜び、怖い。
あるいは、部屋に入った瞬間に「ここは重い」「ここは明るい」と感じる、その感じる主体です。
この自己は、非常に身体に近いです。
呼吸、鼓動、筋肉のこわばり、胃の重さ、涙が出そうな喉の感じ。
そうしたものを通して、私たちは世界を“情報”としてではなく、肌ざわりとして受け取ります。
だから人は、頭では平気だと思っていても、身体が先に知っていることがあります。
「この人は少し怖い」
「この場所は落ち着く」
「今日はなぜか無理をしている」
そうしたものは、感覚の層に現れます。
感覚としての自己は、 “私はいま、どう感じているか” を教えてくれる層です。
記憶としての自己
次にあるのが、時間を貫く自己です。
- 昨日のことを覚えている。
- 昔の失敗がまだ心に残っている。
- 子どもの頃の匂いで、一瞬で遠い季節がよみがえる。
これは、時間をまたいで私を私につなぐ糸です。
記憶があるから、人はただその瞬間に反応するだけの存在ではなくなります。
「私はこういうことが好きだった」
「前にも同じことで傷ついた」
「この選択は、昔の自分から続いている」
そうして、ばらばらの瞬間が一本の流れになります。
もし記憶がまったくなければ、毎日は断片になります。
けれど記憶があることで、人は人生を“点”ではなく“線”として生きます。
記憶としての自己は、 “私は何を通ってきた存在なのか” をつくる層です。
価値観としての自己
これは、ただ感じるだけでも、覚えているだけでもない、「 何を大切にするか」という自己です。
たとえば、
- 静けさを大切にする人
- 誠実さを大切にする人
- 美を大切にする人
- 自由を大切にする人
- 秩序を大切にする人
人によって軸は違います。
そしてこの軸が、その人の
選び方
怒り方
愛し方
に現れます。
同じ出来事が起きても、
ある人は「失礼だ」と感じ、
ある人は「悲しい」と感じ、
ある人は「面白い」と感じる。
それは単に性格の差ではなく、何を守ろうとしているかの差でもあります。
価値観としての自己は、 “私は何を大事だと思う人間なのか” を形づくる層です。
ここは、その人の品格や信念に近い場所でもあります。
感情は揺れても、価値観はもう少し深いところで、その人を支えています。
物語としての自己
これはとても重要です。
人は、ただ感じ、覚え、価値判断しているだけではありません。
それらを自分の中でひとつにつなげて、「私はこういう人生を生きている」 という物語をつくります。
たとえば、
「私はずっと理解されにくかった」
「私は傷つきながらも美しいものを育ててきた」
「私は遠回りしたけれど、本当に必要なものへ向かってきた」
「私は人を癒すためにここにいる」
こうしたものは、単なる事実の羅列ではありません。
事実に意味を与えた、自分自身についての語りです。
同じ過去でも、どんな物語として抱くかで、その人の自己は大きく変わります。
「失敗ばかりの人生だった」と語る人もいれば、
「試行錯誤のなかで本物に近づいてきた」と語る人もいる。
出来事は似ていても、自己の形は変わるのです。
物語としての自己は、 “私は何者で、どこへ向かっているのか” を与える層です。
4つの関係
この4つは、別々に存在しているのではなく、互いに影響し合っています。
- 感覚で傷つく。
- その傷が記憶になる。
- 記憶が価値観をつくる。
- 価値観が、自分の人生の物語を編み直す。
逆もあります。
「私はもう大丈夫だ」という新しい物語を持つと、 同じ出来事でも感覚の受け取り方が変わることがあります。
つまり自己とは、 感覚の川、記憶の糸、価値観の軸、物語の空 が重なってできているようなものです。
どれが一番「自己」なのか?
面白いのは、どれか一つだけが本当の自己なのではないことです。
感覚だけでは、その瞬間ごとに揺れすぎる。
記憶だけでは、ただ過去の蓄積になる。
価値観だけでは、少し硬くなる。
物語だけでは、作り話になりうる。
でも、この4つが重なると、 人は初めて「生きてる私」になります。
感覚・記憶・価値観・物語の連動
人は、自己を4つの分類にわけた部分で連動しています。
フラワーエッセンスやヒーリング、ホメオパシーなどで癒されると、痛みの感覚は軽くなっていきます。
息が詰まるような感じの感覚から自由になったり、
張り詰めていたものがほどけたり、
自然に涙がでてきたりします。
感覚が緩むと、次に記憶との結びつきが変化します。
同じ過去を思い出しても、以前ほど刺さらなくなります。
思い出しても潰れなくなります。
これはとても大切なことで、記憶は感覚とともに保存されているからです。
ですから、癒しが起こると「その記憶に再び触れて傷つく」ことはなくなります。
痛みがやわらぐと、価値観への変化も起こってきます。
- 私は我慢しなければならない。
- 愛さなければならない。
- 安心してはいけない
このような前提を持っていることがあります。
ところが、こうした前提がほどけてくると、前提が揺らぎ始めます。
もっと柔らかくて良い
守られていい
人から好かれる私でいい
このような価値の置き方に変わってきます。
そして、最後に変わりやすいのが「物語」です。
人は、傷を持つと、傷を通して人生を語るようになります。
- 私はいつも傷つく側だ
- 私は人に愛されにくい
- 私は人から批判されやすい
というように。
でも、感覚、記憶、価値観が変化してくると、物語も変化していきます。
- 私は、傷ついたけれど、そこから回復している
- 私は、痛みで自分を定義しなくていい
- 私は、自分を許してもいい
ここまでくると、癒しは一時的なものではなくなり、自己の再編成になってきます。
4つの流れを妨げるもの
しかし、この4つの美しい連動を妨げる、5つ目の要素があります。
それが、環境です。
とくに私たちが長い時間を過ごす場所は、主に自宅とオフィスでしょう。
オフィスでは、私たちは「外の顔の私」として在りやすく、無意識のうちに緊張したり、防御的になったりしやすいものです。
一方で、家は心身をほどき、深くくつろぐ場所です。
多くの方にとって、自宅はもっとも無防備になりやすく、もっとも深い回復が起こる場所でもあります。
私たちは家でくつろぎ、眠り、力を抜いているあいだにも、癒しのプロセスを静かに進めています。
人の生理機能は、眠っている間にも肉体の修復を行い、不要なものを排出し、傷ついた部分を整えようとします。
それと同じように、目には見えないレベルにおいても、私たちの内側では、感情の滞り、思考の疲れ、心に残った痛みをほどき、手放し、回復しようとする働きが起こっています。
フラワーエッセンスやヒーリングは、そうした本来の癒しの流れを、やさしく後押しする存在です。
本来、私たちの内側には、自ら整い、回復しようとする力があり、それらはその流れを思い出させ、促進してくれます。
けれども、もし部屋の空間に、重たい感情、張りつめた思考、過去の痛みの名残のようなものが滞っているとしたら、その回復の流れはスムーズに進みにくくなります。
本来なら自然に外へ流れていくはずのものが、途中で滞ってしまう。
あるいは、ようやくほどけかけた心や感覚が、空間に残る重さによって再び引き戻されてしまう。
そのようなことも起こりうるのです。
ときには、部屋に漂う重い空気が、ただ「気になる」というだけではなく、私たちの内側に入り込み、感情や思考の流れにまで影響を与えることもあるでしょう。
こうして、本来ならば静かに、美しく流れていくはずの癒しのプロセスが、 渋滞を起こし、混線し、ときに逆流することがあります。
心が軽くなりかけても、また重くなる。
少し癒えたはずなのに、同じところに戻される。
そんなとき、私たちは自分の内面だけでなく、自分を包んでいる空間そのものにも目を向ける必要があります。
癒しは、自分の内側だけで完結するものではありません。
感覚、記憶、価値観、物語、そして環境。
これらが美しく響き合うことで、人はより深く、より自然に、本来の自分へと戻っていくのです。
空間浄化の必要性
空間浄化をすることは、単に部屋を軽くするだけでなく、こうした癒しのプロセスを促進する手助けにもなります。
私たちは、本来の自己治癒力を発揮するために、身体に良い食べ物、運動、癒しの時間などを行いますが、それとともに環境を整えることも大切です。
フラワーエッセンスは、内側の自己治癒力を支えるものであり、
T Series Essencesは、その癒しが静かに進むために、外側の環境を整え、守るもの。
癒しには“治す力”だけでなく、“守る力”も必要だと考えています。
最後に
実際には、この4つの流れだけでは人間を語りきることはできません。
4つの分類は、「表層の機能の整理」であり、存在の全深度ではない、ということも念頭に置く必要があります。
言いかえると、今生の人格が、日常の中でどのように感じ、覚え、選び、意味づけるか を説明するための、比較的わかりやすい地図になります。
しかし、T series Essencesが大切にしている視点をお伝えするのには、十分な説明だと感じています。
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