こんにちは。渡邉利咲です。
今日、ご紹介するエッセンスはセントーリーです。
セントーリーの和名はベニバナセンブリと言います。
このセントーリー(Centaury)は、ギリシャ神話に登場する半身半馬のケンタウロスの種族の医師で、アキレスや医神アスクレーピオスなどの師でもあり、人間に薬草を伝えたとされるケイロンの名前に由来します。
ケイロンは不死身でもありましたが、あるとき、アキレスが放ったヒュドラーの毒矢により傷つきました。
不死身であるケイロンは、毒の苦しみに耐えきれず、不死をプロメテウスに譲って、自ら死を選びました。
夏の夜空に輝く射手座は、ゼウスがケイロンの死を悼んで星座にしたものです。
また、1977年に土星と天王星の間で発見された、彗星・小惑星遷移天体のひとつ、キロンもケイロンにちなんで名づけられています。
「傷ついたヒーラー」とも言われるキロンは、私たちがもつ負いやすい傷の傾向を示しており、心の傷と必要な癒しをみることができます。
さて、フラワーエッセンスとしてのセントーリーは、他者の感情に対して敏感で、自分の力量以上に他者に奉仕する人に適しています。
このタイプの人は、優しくて思いやりに溢れており、不調和や争いを好みません。
人が喜んでいる姿や、周りの幸せを心地よく思う人も多いでしょう。
しかし、優しくて思いやりに溢れる長所も、行き過ぎると他者を依存させたり、人々がもっているエゴを増長させることにもなります。
他者との境界線が希薄になり、人に利用されたり、損な役回りをしてしまって自分の生活を犠牲にしたり、時にはからかいやイジメの対象にさえなりえます。
セントーリーのエッセンスは、他者との間に真の調和を見いだすサポートをします。
必要なときに手を差し伸べ、それ以外のときにはNOと言い、他者だけではなく自分自身にも思いやりを持つようになります。
占星術でのキロンは、自分自身が今生で学び、乗り越えるために設定してきたもののに思います。
全く傷がない人生を送っている人が、他者の痛みを理解することなどできません。
この傷は今生だけではなく、過去生のものもあるかもしれません。
「傷ついた相手に対して、経験していないけれど思いやりを持てる」というのは、何かを経験してきているからではないでしょうか。
自分自身の傷つきやすい面を真に乗り越えたとき、それは他者に対する深い思いやり、相手に流されずに共感すること、他者の痛みに敏感になることができます。
これは、セントーリーのエッセンスのポジティブな面をあらわしているかのようです。
セントーリーの花言葉は「繊細さ」
セントーリーの種小名は赤を意味する「erythraea」なのに対し、花は可愛らしいピンクです。
赤は生命力をあらわし、第1チャクラの色もあらわしています。
赤の持つ課題は、他者をコントロールし、闘争、怒り、グラウディングの弱さ、気弱さ、生命力のなさなどをあらわしていますが、この赤色に純粋さの白が入るとピンクへと変化します。
ピンクがもつテーマは愛と気遣い、無条件の愛の学び。
この2つは共にリンクしているように思うのです。
セントーリーのエッセンスは、繊細な意識の光が内側に入り込み、真の愛と調和へと導いてくれるように感じます。
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
素敵な一日をお過ごしください。
引用元:http://roraima-flower-essence.com/blog/2314