新宿御苑の遅い秋 | ロドさんの繪ブログ「一期一繪」

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団塊の世代のラストランナー。想い出深い海外駐在当時も振り返りながら「日本再発見」ということで国内あちこちのスケッチを織り交ぜて気ままに、「人生はFESTINA LENTE(ゆっくり急ごう)」

 

新宿御苑は今年の7月以来なので久しぶりだ。

 

 

第二の会社での現役時代は出勤前、昼休みに年間パスポートでよく利用したが、完全リタイヤー後もパスポートは更新している。4回分で元が取れるし。

 

先ず最初に日本庭園にカエデの紅葉を観に行ったが、紅葉というよりは枝に残った枯葉と緑葉が混在していて本来の秋の紅葉ではない。冷え込みの少なかった短い秋の影響はこんなところにも。

 

早々に移動。

中央の一番広い風景式庭園にある銀杏だけは綺麗に黄葉していたのが救いだ。

 

苑の東端にある整形式庭園のプラタナスも微妙だが絵にはなる並木になっている。

 

2年前にもこの時期にここに来ていた。

 

 

やや斜面になった陽当たりのいいまだ緑が残る芝生に腰を下ろす。窮屈な靴は脱いでソックス越しに快い芝生の感触を感じながら、一枚。

 

プラタナスの樹もカエデ同様にイマイチ、残念。

 

そろそろ4時半の閉園の時間になるので苑の北東角にある大木戸門へ向かう。公園中央部に聳えるユリの木の影も大分大きく伸びてきた。

 

樹木医によって包帯にグルグル巻きにされた樹齢500年とも言われるケヤキの大木も精一杯頑張っている。

 

枯れた色の中で一際鮮やかな群生の花は、園内各所で観られる晩秋の花のツワブキだ。

 

そして、大木戸門を出たところにある四谷区民センターの9階にあるMOS BURGERで、眼下に夕暮れの新宿御苑と隈研吾設計の新国立競技場を眺めながらコーヒー休憩を兼ねて持参した隈研吾の本を読みながらの休憩。

 

隈研吾は、「構造的で且つ人間的」であり「どこかとつながる橋」の役目でもある「建築」に惹かれて建築家になったそうだ。

 

彼は、生まれ育ったた大倉山(里山)の麓で幼少期に感じた「自然(大地)と人(身体)の境」を仲介するのが建築である、とも言っている。実際、彼の作品には、モダニズムの象徴であったコンクリートではなく、竹、木、石など自然の材料が上手く使われているように感じる。

 

横浜市立図書館には横浜出身の隈研吾の本が他にも数冊あったので、しばらくは図書館での学習が続く。