フランク・ロイド・ライトに浸る | ロドさんの繪ブログ「一期一繪」

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団塊の世代のラストランナー。想い出深い海外駐在当時も振り返りながら「日本再発見」ということで国内あちこちのスケッチを織り交ぜて気ままに、「人生はFESTINA LENTE(ゆっくり急ごう)」

 

たまたまDMで知った、凄い、待ってました!的な、フランク・ロイド・ライト(FLW)についてのイベントがあったので、台風+線状降雨帯の大雨の中、汐留まで出かけてみた。

 

 

その道すがら、パナソニック汐留美術館で開催中の「ルオー展」に立ち寄ってみた。ルオーに特化したオールルオーの展示会を観るのは始めてだ。

 

ルオーの絵は、新入社員の岡山勤務時代に倉敷の大原美術館で観て以来なので50年ぶりかな?

 

デフォルメした厚塗りの人物画が特徴だ。中にはキャンバスの表裏両面に描かれたものがあった。

 

もちろん撮影は不可だったが出口にあった数点は撮影できた。

 

「音楽と建築」の前に思いがけない「絵画」の後は、汐留から、雨の中を、築地にある「朝日新聞社浜離宮朝日ホール」へ。

 

ひっそりと佇む「銀座に残された唯一の鉄道踏切信号機」

 

この道路は旧汐留駅から東京中央卸売市場(築地市場)への貨物用引込線の跡らしい。鉄道は消えても、地元の保存活動によって1987年に信号機だけは永久保存されることになったという隠れた名所史跡だ。

 

道路の突き当たりは築地市場跡地。

 

築地市場には6年前ぼ2017年以来だ。

 

かつての広大な東京ドーム5個分(23ha)の築地の中央卸売市場は跡形もなく、中央には新しい豊洲市場に向けて東西を貫く新しい道と橋ができていたが、仮囲いの中の様子はわからない。

 

立地条件が最高の跡地は、公募型の事業提案で、2029年度には最大級のウオーターフロント再開発が完成するようだ。

 

国際会議場、ホテル、はたまた専用自社球場を持たないYGの新ドーム?(噂だけ)

 

18時も開場時間少し前に着いた。

 

なかなかゆったりとしたホールのアプローチだ。

 

あらかじめPeatixで予約していたので入場もスムーズ。

とりあえず最前列に席を確保。

 

開演前に、最後部の席から、一枚。

 

パンフレットはこれ。

 

第1部:演奏会

 

(ピアノ:細川千尋)

・ライトが生きた時代の音楽

・ライトに影インスピレーションを受けた映画作品からの音楽

・ライトが日本に来た頃の音楽

 

(解説:水上優)

NYKのグッケンハイム美術館、ロサンジェルスのエニス邸、サンプランシスコのマリン郡庁舎、日本の帝国ホテル(二代目)、自由学園明日館他数多くのFLWが設計した建物が映画に使われている。その映像の説明と?な点を面白おかしく説明された。

 

第2部:講演会

「四十八人目のサムライ」(遠藤現)

FLWの愛弟子の遠藤新のお孫さんで建築家の遠藤現さんによる、古い写真を交えながらのFLWと遠藤新の深い絆とエピゾード。

 

日本に残るFLWの作品は次の4つ。

 

1)林愛作邸[1917年] 

  ※現 電通八星苑(非公開)

 

2)帝国ホテル二代目本館[1923年]    

  ※一部が明治村に移設保存

 



3)「旧山邑邸ヨドコウ迎賓館」

   (芦屋市)[1923年]

 

4)「自由学園明日館」(豊島区南池袋)[1926年]

 

帰りの新橋駅までは、暴風雨の中を歩いて、雨に浸かってずぶ濡れ。リュックのFLWのカタログも雨に浸かってしまった。

 

来年の年明けには、パナソニック美術館で少し違う形のFLW展

 

その前に明治村に行かなきゃ。

 

これを書き終えた土曜の午後4時には、昨夜の嵐が嘘のように完全に夏日の太陽が窓から差し込んで来た。