FLWの桜に浸る | ロドさんの繪ブログ「一期一繪」

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団塊の世代のラストランナー。想い出深い海外駐在当時も振り返りながら「日本再発見」ということで国内あちこちのスケッチを織り交ぜて気ままに、「人生はFESTINA LENTE(ゆっくり急ごう)」

 

いよいよ桜も満開、これぞ正に我が日本の春。

 

年明けからの(ほぼ正確な)開花予想、そして待ちに待った開花から春爛漫の満開へ、という恒例の歳時記。

 

今年は特に多くの内外の人が昼、夜と平成最後の桜を楽しんでいるようだ。

 

自分的には大好きな巨匠Frank Lloyd Wright設計の「自由学園明日館」(西池袋)の桜は外せない場所なので、今年も池袋まで出かけてみた。

 

自宅から駅までの道ではこの大学のキャンパスの桜並木が美しい。

 

 

ちょうどお昼前なので、桜並木越しに野球場が望める学食で「季節限定・数量限定!」のお花見弁当で「No 🍺健康的花見」を満喫した。

 

 

東都大学1部「春季リーグ戦」に向けて、野球部の球音と掛け声が爽やかだ。(カープと同じ色なのがいい)

 

 

そして、渋谷経由の副都心線乗り換えで約1時間、久しぶりの明日館に到着。

 

秋の夜のボジョレヌーヴォーの会には来れなかったので、昨年夏の「年に一度のビヤテラス」以来かな?

 

 

暖かい天気でちょうど良い感じの咲き具合。

 

 

平日なので人は少ない。

 

 

庭の反対側の西校舎の事務室横の外廊下から一枚。

 

 

特徴あるディテイル

 

 

有名なホールの大きな窓。

 

 

食堂の歴史のある食卓と椅子。

 

 

右の小さい椅子は1922年当時の使われていたオリジナルの椅子、左は2001年に作られたレプリカで我が家の玄関にも1脚(^^)

 

今日の目的は、桜を3倍楽しむための!「桜にまつわるエトセトラ」のレクチャー。講師は明日館のご近所の「豊島区立目白館」の石井詩織園長。参加者は8名で、ジイジは自分一人だ。

 

まず庭のソメイヨシノの下での説明、そして風が強いので観察は教室で。

 

小学生用の低いテーブルと椅子で楽しくお勉強。懐かしい理科の虫眼鏡。

 

なるほどなるほど、と、童心に帰る。

 

 

真面目に4ページもメモった。

 

(詳細は省略)

 

で、1日置いて、今度は夜桜!

 

 

18時の開門前に来たのは初めて。

 

 

すでに塀沿いに20人位の行列、とは意外だった。

 

 

ほとんどの人は建物内へ移動する中、ただ一人レアなスポットへ。2日前のスケッチポイントだ。

 

 

ちなみに昼はこんな感じだった。

 

 

外は少し冷えたが、夜桜花見酒は外に限る。

お酒メニューは、NO 🍺 BUT 🍶 で、神戸・灘の「櫻正宗」

 

まずは、定番のコップ酒は、「櫻正宗大吟醸」

 

 

次の珍しい日本酒「Bonds Well with Beef」は、ビーフに会う日本酒で、ワインのような飲み口。確かに、ローストビーフによく合ってよろしゅうございました。ハイ!

 

 

1時間ほどするとさすがに寒くなったので、「年寄りの冷酒」はやめて、若い方々にテラス席を譲って教室に戻ることにした。

 

 

 

 

ホールは立ち飲み屋。年に数回季節限定で、学校がバーに変わる非常に貴重な場所。だから好きなんです!

 

オカリナの生演奏も。

 

 

FLWの窓越しの夜桜、贅沢だなぁ!

 


 

もう少し身体を温めるために?2日前にレクチャーのあった教室の小学生の小さい机に座って飲み直したのだが、相席となった初対面の夜桜見物仲間との楽しいお話でお酒がさらに進んだ楽しい限定夜桜だった。

 

 

平成最後の夜桜イベントの終わりに近くなった頃、教室までお酒の販売に来られた先日のレクチャーの進行役だった明日館の女性職員とのお話で、櫻正宗との関係をお聞きしたところ、FLWの設計作品で日本に現存(動態保存)されている明日館以外のもう一つの建物の「ヨドコウ迎賓館」は、元々は「櫻正宗」の八代目当主山邑太左衛門の別荘のためにFLWが設計した建物(重要文化財)だったので、同じFLWの縁で、明日館の夜桜にはこのお酒が使われているらしい。なお、FLW最も有名な作品の「帝国ホテル中央玄関」は有楽町から愛知県犬山市の「博物館明治村」に移築保存されている。

 

名前だけは聞いたことがあった「ヨドコウ迎賓館」を早く観てみたくなった。