梅雨入りしても晴天が続く中、横浜山手にある県立神奈川近代文学館での「ドナルド・キーン展」に行ってきた。
テレビドキュメンタリー等でも幾度も取り上げられた日本人以上に日本に詳しい日本研究家ドナルド・キーン博士(1922-2019)の生誕100年を記念した没後初めての展覧会だ。
ドナルド・キーン博士(1922-2019)は、学生時代の源氏物語との出会いをきっかけとして、戦時中の海軍日本語学校に始まりコロンビア大学、ハーバード大学、ケンブリッジ大学で日本文学の研究に生涯を捧げ、1971年に日本へ転居、2011年の東日本大震災を機に日本への永住(国籍取得)を決意し、遂に60歳で日本に帰化した。
小学校から高校までは常に1番、大学は16歳で飛び級入学。成績優秀、日本語堪能、好奇心旺盛、話題満載のスーパーマンだ。日本名は、彼独特のユーモアで「鬼怒鳴門」とした。
キーン博士に鬼のように怒鳴られそうにイントロが長すぎた。
「県立神奈川近代文学館」は、山手の「港の見える丘公園」に隣接。市営地下鉄桜木町駅から出発する有名な観光用の周遊バス(赤いくつバス)もあるのだが、関内駅から少し歩いて、敬老パスの使える路線バスに乗った。
急で狭い谷戸坂の上の停留所の目の前にあるのが、バラが終わった「イングリッシュローズの庭」
ここの有名なバラは終わっていたが、「横浜イングリッシュガーデン」で存分に観たので良しとする。
横浜でもう一つ有名なイギリスの横浜市イギリス館(旧英国総領事公邸)は絵になる。
(2012年4月)
(2010年5月)
梅雨時の今は紫陽花が見頃で、その中でも大きな塊で咲くアナベルが良い。
色を変える紫陽花の花言葉は、「移り気」「浮気」「高慢」などとあまりいい意味がないが、アナベルの花言葉は、「ひたむきな愛」「辛抱強い愛情」、なるほどね。
公園の一番奥にある会場に向かう。
ベイブリッジを背に満開の紫陽花。
霧笛橋方向へ。
霧笛橋手前の広場に少しだけバラが咲いていた。
近代文学館を最初に訪問したのは、2012年1月だった。
(霧笛橋)
前回の訪問は、2018年3月だった。
(下から見た霧笛橋)
そして会場へ。
ビデオも含め貴重な原稿、手紙、所蔵本などを観終わった後、建物の美しいアングルで、一枚。
振り返れば山下埠頭の向こうに巨大なベイブリッジが見えた。
帰りがけ、午後の太陽を浴びて一層美しいイギリス館を正面入り口から。
野毛のお馴染みの浅草風居酒屋で食事して、ハシゴなしで大人しく帰宅。
よく歩いた本日の歩数は、月ベストの17,458歩
展覧会でお土産に買った記念本と作品2点。
司馬遼太郎絡みで、帰りがけに桜木町の本屋で買った雑誌。
サライとはペルシャ語で「宿」、「ふるさと」、「心のオアシス」の意らしい。
でも、団塊の世代としては、この歌だ。