BB(ビュフェにビール)ジパング旅(その1-Bernard Buffet) | ロドさんの繪ブログ「一期一繪」

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団塊の世代のラストランナー。想い出深い海外駐在当時も振り返りながら「日本再発見」ということで国内あちこちのスケッチを織り交ぜて気ままに、「人生はFESTINA LENTE(ゆっくり急ごう)」

 

日常に飽きた訳でもないのだが、久しぶりに普通電車の乗り継ぎでの「ジパング旅」(片道100kmやや超え)に出かけた。

 

今回の旅のテーマである「BB」の一つは、私の好きなフランスの画家ベルナール・ビュフェ(1928-1999)だ。

 

高校の美術の教科書に出ていた彼の作品や倉敷市の大原美術館でみた強烈な直線と色の作風に惹かれて以来彼のファンになった。

 

その後、時は流れ、社会人になって10年後のロンドン時代の1984年にモンマルトルの丘(彼の生地だったとは知らずに)やノートルダム寺院等を訪ねた時に、寺院の前の土産物屋でハガキサイズのレプリカ写真パネルを買った。

 

 

その年(1984年)に英国からその植民地香港に外外移動。

 

そして香港三越のアートギャラリーでのリアル・ビュフェとの再会に感激して、一枚のリトグラフ作品を衝動買いした。

 

 

このサインが実に美しい。

 

その後、1992年から2003年までの米国、上海駐在時代は横浜の倉庫に家財道具と一緒に保管していたが、2001年から再び我が家に。

 

で、今回の旅行の目的地は、静岡県三島の富士の裾野にある「ビュフェ美術館」

 

電車

 

横浜駅からは、熱海行き普通電車だが、グリーン車(追加800円)の2階席は眺望がよろしい。オーバヘッドラック(古い言葉では網棚)が小さいのが残念。

 

 

電車

 

熱海駅からは島田行きの普通に乗り換える。

グリーン車無し。

その代わり運転席すぐ後ろの追加料金無しの特等席。

 

発車してすぐに丹那トンネルに入る。

 

 

20分足らずの三島駅で途中下車したが、ジパング用の割引切符は100kmを超える104kmの3駅先の「原」まで購入済み。

 

お天気もいいので富士山がよく見える。

 

 

 

「クレマチスの丘」行きの無料シャトルバスに乗り換えて、「ビュフェ美術館」へ。

 

 

富士の裾野を東名、新東名高速道路を越えて登って行き、30分ほどで到着した美術館前のバス停から、森の中の坂道を少し上るといかにもビュフェ?的な世界が視界に入る。

 

 

平日なので人は少ない。

 

 

白い壁にあの憧れのサインが見える。

 

 

美しい円形の美術館(菊竹清訓氏設計)で開かれている特別展「或る画家の航海」(2019.10-2020-19)の100点ほどの作品を、1時間半近くかけてじっくり鑑賞することができた。

 

係の人に借りたゴルフ用の鉛筆で作品リストに書(描)いた備忘録。

 

 

ビュフェが第二次世界大戦後からの50年の活動で残した作品は

8000点を超えるが、ここにはそのうち2000点が所蔵されている。もちろん世界一のコレクションだ。

 

例によって、ここで一枚。

 

 

隣接のカフェ・ショップ「TREEHOUSE」で、休憩方々軽い食事と美味しいコーヒーをいただく。

 

コーヒー

 

 

記念に買ったのは、彼の初期((1945-59)の作品集で、今まであまり見たことがなかったモノトーンの色調で、いわゆる戦後の「絶望のオリジナリティー」が具現化されている。

 

 

巻頭にある彼の言葉:

 

絵画は、それについて話すものでなく

また、いろいろ分析するものでもなく

ただ感じとるものである。

 

いいねグッド!

 

 

屋外には彼が好きなモチーフの蝶やカブトムシの塑像の展示も。

 

 

 

1975年製作だから、この美術館創設直後でもあり、彼が一番脂が乗っていた頃の作品だろうが、彼独特のフォルムに隠されたメッセージがあるような気がした。

 

園内には見事な河津桜。

 

 

河津桜を愛でるのは「7年前の3月の河津」以来かな?

河津桜はソメイヨシノと違って長く楽しめるのが良い。

 

富士に見送られて緩やかな坂道を下って三島駅へ戻る。

 

 

三島駅で伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り換えて、今日の宿の修善寺に向かう。

 

駅横では大きなホテルを建設中。

見慣れたシートの色だ。

 

 

電車

 

初めて乗る路線なので全てが珍しい。

観光客風に一枚。

 

 

約40分で修善寺ターミナルだ。

 

 

駅前からのバスで修善寺温泉へ。

 

NO BEER, NO BLOG?

 

それは次回に!