修善寺温泉の朝、夜来の雨も上り心配した天気もなんとか持ちそうだ。
朝食の後、やや急な雨に濡れた坂を温泉街の中央を流れる桂川沿いに歩いて「修善寺温泉駅」(バス発)着場までの道の途中、「楓橋」から「桂橋」に向かう「竹林の小径」を抜ける。
桂橋から見える明治5年(1872年)創業の老舗の「新井旅館」の「花の棟」は登録無形文化財だ。
この風景が、日本の温泉場の原型だ。
新井旅館はここまでの桂川左岸一帯を占めていて、3000坪の敷地内には15件の国の登録有形文化財の建物があるらしい。
さらに川沿いに温泉街を下る。
新館の下にあるのは、修善寺温泉発祥で伊豆最古の湯「独鈷の湯」、今は足湯として利用されている。
実に繪になる風景だが、スケッチする時間がなかったので、今度来る機会に。
バス停までの道を散策。
修禅寺に参拝。
河津桜の蕾に雨の名残。
そしてすぐ東隣の日枝神社へ。
そして、バスで「修善寺駅」まで出て、昨日来た電車で「伊豆長岡駅」へ。
10分ほどで伊豆長岡駅到着。
インパクト満載の看板の世界遺産「韮山反射炉」が目的地。
あれっ、BB?
反射的に反応した「Baird Beer」には夕方行く予定。
韮山反射炉へは、韮山駅から?と思ったが、この伊豆長岡駅が便利、との修善寺での情報は正解だった。
駅からタクシーで5分余りで到着。
反射炉見学の前に、先ず反射炉とは富士山が望める茶畑へ登る。
反射炉への橋の手前には、江戸末期の反射炉建造の立役者、伊豆代官「江川太郎左衛門」の銅像。
資料館と反射炉では、団体さんのガイドの説明を横で聞きながら、その概要は理解できたので、河津桜の横の眺めの良い芝生で一休み。
そして、例によって一枚。
さて、そろそろ食事かな?と思ったら何と、待ってたようにここにも地ビールが。
「ロドも歩けば地ビールに当たる」
「飲まない、という選択肢はないやろう!」
ネーミングにローカル色があふれている。
あらまあ、Pale Aleが2種類も。
窓の外の反射炉を眺めながらいただいたは、
もちろん、反射炉建設の父、江川太郎左衛門に因んだ
English Pale Ale「太郎左衛門」5%
大好きな琥珀色の誘い。
味もなかなかいける。
折しも、新型コロナウイルスの影響で、インバウンド観光客も少ないので、のんびりと静かなひとときを満喫。
裏メニューには挑戦出来なかったのが残念。
次回は是非!
そして、帰りもタクシー、とは思ったが、たまたま停車中の巡回バス「歴バスのる〜ら」に飛び乗って韮山駅へ。
この辺りは苺の名産地だそうだ。
いちご狩りにも惹かれたが、先を急ぐ。
菜の花畑と苺のビニールハウスの向こうに富士。
そして韮山駅から修善寺駅の電車に。
確かにこの駅は、伊豆長岡駅に比べて反射炉の玄関口には小さすぎる。
NO BEER, NO LIFE
の旅は次回へと続く。