令和元年5月1日、ついに、令和の時代の始まりを実感した。
前回の代替わりの時は香港に駐在中だったし、天皇のご逝去によるものだったので、国内でも今回のような華やかな雰囲気ではなかった。
しかし、今回の代替わりは、皇紀2679年の中で二百年ぶりの生前退位でもあり、日本国中、そして海外からも新天皇への祝賀一色。
改めて、日本人として世界に例を見ない長い歴史と営々と守られてきた伝統を誇りに思う。
午前中の即位式典は素晴らしくいい天気であったが、午後からは小雨。そんな元年初日、上海、中国関係の集まりに呼ばれて駒込まで出かけた。
JR山手線駒込駅で降りたのは初めてだ。
駅前にはアザレア通りという商店街があるだけに、この駅のホーム脇のツツジは素晴らしい。
集合時間まで1時間早めに来たのは、近くの「旧古河庭園」を観るためだ。
南口には同じく都立文化財公園の「六義園」があるが、ここは何回も行ったので、今回はこの公園へ。
北口から西ケ原駅方向へ本郷通りの坂道を10分ほど上ると重厚な石垣が見えてきた。
65歳以上は70円!
小池知事ありがとう!
この土地は、もともと明治の元勲・陸奥宗光の邸宅で、宗光の次男が古河家の養子になった時に古河家の所有となった。
この庭園は、国分寺にある同じ都立文化財公園の「殿ヶ谷戸庭園」と同じく、武蔵野台地の斜面(ハケ)の高低差をうまく利用した素晴らしい庭園で、高い丘には洋館、斜面には洋風庭園、低地には日本庭園を配している。
この洋館は、1919年建造。明治から大正にかけて、鹿鳴館、ニコライ堂、旧岩崎邸庭園洋館、旧岩崎家高輪別邸(現三菱グループ倶楽部「開東閣」[一般非公開])などを設計した有名な英国人建築家のジョサイア・コンドルだ。
英国貴族の邸宅に倣った古典様式で、外壁は真鶴産の新小松石(安山岩)で、雨に濡れた落ち着いた色調がいい。
集合時間まであと40分、木陰に丁度いいテーブルがあったので、霧雨の中、雫を気にしながら急いで一枚。
洋風庭園から見上げる洋館は洋風庭園とマッチして荘厳にして優雅な異国情緒を感じさせる。
バラのシーズンには少し早かったようだが、洋館前のバラの植え込みに「プリンセス・ミチコ」を発見!
1966年にイギリスのディクソン社から当時の皇太子妃だった上皇后美智子に献呈されたものだ。
因みに、都立文化財公園9つあるが、今日の旧古河庭園、殿ヶ谷戸庭園、六義園、浜離宮恩賜庭園以外の5つ(旧芝離宮恩賜庭園、小石川後楽園、旧岩崎邸、向島百花園、清澄庭園)はまだ観ていない。楽しみが増えた。
気がつけば、あと20分、早足で駒込駅へ坂を下る。
集合予定者が集まったところで、今日の発起人である地元在住のK氏による駒込駅横の染井吉野桜記念公園の紹介から。
この一帯は昔は染井村と呼ばれており、江戸時代(中期から末期)に、園芸の盛んだったこの村で誕生したのがソメイヨシノ(染井吉野)らしい。桜の名所吉野山の桜(山桜)にあやかって、「吉野(桜)」と呼んでいたが、紛らわしいので「染井吉野桜」としたそうだ。
今年も各地で楽しませてくれたこの桜は、オオシマザクラとエドヒガンの交雑種で、挿し木、接ぎ木で増えたもので、種子からは育たない、一代限りのクローンだそうだ。
全員が上海駐在経験者だが、出身地の異なる異業種、異年代の会(全員昭和生まれ)の令和第一回の会合は、すぐ近くにある発起人の住むマンションのバンケットルームで開催。
今日のテーマである「私の平成の健康法」のため?、「アルコール抜き」であったが、そこは、素面で酔えるスキルを持つ海外百戦錬磨、海千山千、経験豊富、話題豊富な面々の持ち時間オーバーの自己紹介兼ミニトークで盛り上がった2時間、余韻を残して最後にビールで乾杯!
閉会後も雨は一段と激しくなったが、まだ空は明るい。
翌日の令和2日目の夕方は、絶好のということで、相方を誘っておなじみの「CRAFT BEER MARKET神田店」での、2日間限定の令和記念「初春の令月にして、氣淑く風和らぎ、VERTERE 30タップテイクオーバー」へ。
銘柄の「VERTERE」はあの伝説の奥多摩地ビールだ。
3年前に奥多摩までトコトコ出かけて行き、初めて飲んで好きになって(Love @First Sip)、昨年9月も出かけた東京(都下)の地ビールだ。
まずは、定番ペールエールを
VERTERE Erecto Pale Ale ,5.4%(左)
VERTERE American Pale Ale, 4.5%(右)
二杯目は、VERTERE Red IPA (6.4%)
横には、猫舌にはかなり熱い明太子アヒージョ、バケットお代わりしていただいたが、これが令和で一番美味かった一品。
R1sing REIWA!
令和が平和で穏やかな時代であるように、令和をビールでお祝いだ!
NO BEER, NO LIFE