令和元年5月7日(火)
第35回👏
みなさん、こんにちは!
最大10連休のGWが終わり
今日から仕事を始められている方が
多いと思います。
私は新しいプロジェクトが
複数進行しており
更新が滞っておりました(泣
また今日から頑張って
定期的に更新していきます!
さて前回は
地鎮祭について
お伝えしました。
今回は上棟祭について
お伝えします!
上棟祭とは?
上棟祭とは
建物の守護神と
匠の神を祀って
棟上げまで工事が
完了したことに感謝をして
引き続き無事に建物が
完成することを祈願する
祭祀です。
この祭祀は
平安時代初期から行なわれはじめ
当初は居礎(いしずえ)、事始め
手斧始め(ちょうなはじめ)
立柱、上棟、軒づけ、棟つつみ等
完成までの建築祭祀が数多くありました。
また江戸時代になって
建築も簡素化され始め
これらの建築儀式を代表する形で
上棟祭だけが行なわれるようになりました。
このように昔は建築祭祀が
たくさんありましたが
時代の変化とともに祭祀(上棟祭)も
変わりつつありますね。
上棟祭が生まれた当時の
建築資材や建築技術を考えると
1棟の建物を建てるのに
数年の時間と延べで
数百人の人工を要した
ことを考えると
これだけの祭祀を行う
時間と人、資金の余裕が
あったのでしょう。
現在では
最短で3ヵ月程度の工期で
1棟の家が完成することを考えると
上棟祭も行われなくなっています。
上棟祭では
魔よけのための幣束(へいそく)を
鬼門に向けて立て
四隅の柱に酒や塩、米などをまき
天地四方の神を拝みます。
地域によっては
お餅やお金(硬貨)をまくところもあります。
同時に棟札に上棟年月日
建築主などを書き
棟梁が一番高い棟木に
取り付けなどを行います。
古い家を解体していると
この棟札が取り付けられているのを
見ることがあります。
その際には丁寧に取り外して
氏神様にお持ちして
お祀りしていただきます。
家づくりには
本来このような神事に則って
進める祭祀が沢山ありましたが
地方になると
このような祭祀を尊重して
丁寧に行われる地域もありますが
建築の公理化と共に
このような伝統祭祀が廃れてしまうのは
とても残念だと思っています。
日本の生活文化には
神と共に生活し
住まう文化があります。
日本人として
世界にも誇れる文化を
意図や背景と共に
今後も伝えて行ければと思ってます!
んじゃあ!