前回「数値を公表しようかな」と書いたあと、すっかりブログを放置してしまいました。続けて記事を書くこともあれば、一度サボるとそのままになってしまうのは良くないですね。
さて、本題ですが、フロリダの物件を今年売却しました。きっかけは、テナントが契約更新のタイミングで退去したこと。COVID以降、フロリダの不動産は人口流入で活況が続いていましたが、直近は市場がやや冷え込み、家賃も下げざるを得ない状況になり、売却を検討しました。
テナントが退去したのは2025年2月。当時は関税交渉をきっかけに株式市場が急落し、先行き不透明感が漂っていました。周辺の相場は家賃2,600〜2,700ドル程度。これまでの家賃2,900ドルより下がりますし、空室期間や持ち続けることによる大規模修繕リスクも考えると、売却に傾きました。
エージェントに売却査定を依頼すると、42万〜46万ドル。購入時は39万ドルでしたので値上がりはしているものの、手数料や修繕費を差し引けば大きな利益は見込めません。それでもリスティング価格は45万ドルに設定し、オープンハウスを準備しました。
修繕は遠隔で業者を探す必要がありましたが、写真やビデオを活用しながら進め、最終的に6,500ドルで依頼。対応も丁寧で仕上がりには満足でした。
オープンハウス初回では買い手がつかず、しばらくして入った最初のオファーは46万ドル。ただし「Seller’s Credit 3%」付きで、実質44.6万ドル。交渉の末、クレジット額を1万ドルに調整し、45万ドルで合意しました。しかし買主はFHAローン利用者。審査も厳しく時間もかかる上、最終的に買主が失職し契約は白紙に。手付金も返して振り出しに戻りました。
その後もオープンハウスや内覧を繰り返しましたが、条件の良いオファーはなかなか出ず…。2週間後、ようやく「45万ドル、Seller Credit 1%」という現実的なオファーが入り、これを受け入れました。今回は無事に契約が進み、1か月半後に売却完了。
テナント退去から売却成立まで約3か月。家賃収入が途絶える中でローンを払い続ける日々は不安でしたが、ようやく区切りをつけることができました。
とまあ、前置きが長いですが、本物件の数字を全公開。
賃貸による収支
賃料収入
+$106,600 (約3年間)
借入金利
−$27,000
保険、固定資産税
−$28,000
修理関係
−$38,000
管理費、ガーデナー等
−$15,000
合計
−$1,400
修理には屋根、フェンス取替、大木の伐採、エアコン取替、ペイント、売却前の全体修繕等を含んでおり、結構コストがかかっており、3年間の賃貸収支はほぼトントン。
売却による収支
売却額
+$450,000
購入額
−$390,000
購入時諸費用
−$10,000
売却時費用(不動産屋の手数料)
−$27,500
合計
+$22,500
賃貸収支と合わせて$21,100のプラス。
購入時の頭金として$125,000を投入しているので、3年間で16.9%、年利にして5.6%といったところ。現在価値とかに引き直しておらず、単純計算ですが。所得税も考えたら、残念ながら大したプラスにはなりませんでした。
