さて、社会人デビュー1年目。初任給は20万円くらいでした。手取りにして15~16万円。独身寮があったので家賃は1万円程度。配属先は経営企画部でしたが、東京の本社ではなく工場だったので社食もあったりして、食費も限られていました。さあ、明るい社会人生活の始まり!工場の朝は早い。7時には出社。工場の作業員は3交代制で24時間操業。アドミの私はというと、出社7時。自宅に帰るの22時以降。。。最初は色々と習得するために会社の人たちも新入社員に寄り添ってくれているのかな、ああ、これが残業というやつなんだ、という前向きな感じでした。朝食、昼食、夜食、全て工場の食堂で食べる日々。お金と栄養バランス的には申し分ない。人間、慣れというのは恐ろしいですね。起床6時、会社に7時~22時、家事して寝て起きて会社、そんなリズムができるとそれが普通と感じてしまう。

 

数か月経過して、部署丸ごと東京の本社に異動。そうなるともう少し過酷になる。工場が勤務先の時は寮から工場までは自転車で10分程度。東京本社の社員にあてがわれる寮は埼玉県の片田舎。通勤時間、いや、痛勤時間が約45分。埼玉、東京の満員電車の過酷さは半端ではない。学生時代には経験したことない、アメリカ留学時代にも勿論経験したことない。ドア付近に立っていて、降りる人優先するために降りてあげたら、再度乗り込めないということも多々あり。過酷です。それも慣れてくるとどの時間のどの車両、ドアが狙い目、なんて身についたりして。

 

本社異動後、通勤時間が加算されても勤務時間には変動なし、というかさらに生活時間に踏み込む。本社の開始時間は8時過ぎのはず、しかし、上司が7時半までには出社するため、その前には出社しないといけない。7時出社とはいっても、工場時代よりも早めに起きて早めに出社です。更に、上司が帰るまでは帰れないという暗黙の決まり。私の上司は22時過ぎまで会社にいる。結果、寮の最寄り駅に着くのは24時近く。

 

工場時代も、本社時代も毎日5時間くらいが言ってみれば残業時間。実際に何かを生み出したかどうかは別にして、会社にはいました。本社の時はもっと会社にいました。今でいうブラック企業か?といわれれば、ブラックではないかもしれません。残業時間代は割り増しで払ってくれました。月80~100時間で、10万~15万円だったでしょうか?残業代をちゃんと支給してくれたので、ブラック企業ではないといえると思います。東京のオフィスに異動して、自分の知り合いなどと話したら少し異常という見解だったので、転職を検討することに。つづく。。。