あれだけあれだけあれだけ細かい事に大騒ぎして責め立てて手に入れたものはその場限りのくせに要求だけは平気な顔で膨らませて行き好意としてやり過ごしてしまえば切り抜けられるとでもお思いか?体裁を調える為の工作なぞそんな見え透いた行動なんてもう要らないのにその上まだ惑わそうとするのか?随分と甘く見られたもんだ。まぁ解ってはいたし予想もしていたけどいい意味での裏切りも期待していたのだがやはり無駄だった。要らないよと言うのはどっちが先かなんて答えは明白でそんな事有り得ないと目の前の事実を捻じ曲げるのならもう何も応えなくていいだろう?解らないと誤魔化し続けるならそれもまたいいのかも知れないがそうやって損得すら帳消しにしてしまうのならこの先も何事も得る必要は無いだろう。期待なんて自己満足自業自得つまらな過ぎるゲーム展開にイカサマかけ引きすらする気も起きないから手札は回収させて貰うよ。変わらず笑っていてあげるから並べられたコイン見つめて滑稽で空虚な有益をいつまでも探っていればいいさ。
ねぇ
愛してる…?
浮かぶ涙に視界を曇らせ
気が狂いそうな程の高揚感
本能の欲求を発して
嗄れる喉に押し込まれた狂気
甘い屈辱を浴びながら
平伏した影で微笑む唇
限界など無い快楽に
ゆっくりと堕ちて行く身体
そこで終わりじゃないよと
囁く声が奥底に甘く響いた
貴方だけしか要らない
だから誰も何事も邪魔しないで
私にはもう他は見えないから
過去は要らない
見えない未来も要らない
今、貴方と在る全てが真実
貴方だけが在ればいい
貴方を失う事は
私の命を失う事と同じ
貴方が去る日は
私が歿する日になるのだ
伝え切れない想いを飲み込んだのなら
それはもう伝えてはいけない事だろうか
待っていたのはわたしも同じ
割り切れない想いを割り切ろうと我慢していた
いつでも笑って居られればいいのだけ ど
ほんの些細な事でもちくりと刺さる針は
どうしても痛くて痛くて
その場から逃げ出したくなる
例え上手に笑えたとしても
嘘の微笑みは徐々に曇り
押し潰されそうな想いに支配されそうで
はらはらと零れ落ちる涙に
覚られてはいけない心を静かに吐き出し
何も無かったかの様に
乾いた頬でまた笑ってみせるのだ
声の奥に潜む震える感情は
聴こえない音域に変えて届けよう
気付いてくれなくてもいいよ
本当は気付いて欲しいけど
今は・・・いいや
もっとちゃんとしっかりと
真っ直ぐあなたの眼を見て言える様になったら
その時は聞いて下さい
濡れるような囁きを
痺れるような支配を
甘く
その指にこの指に
絡まり伝う情欲
包み込んだ傷口が
今にも張り裂けそうに
紅く艶めいて
揺れる鼓動の先に一瞬
止まる呼吸と
押し寄せる波
このまま深海まで拐われて
二度と浮かび上がらないように
冷たく暗い海底の柩で
悦びの涙と共に
朽ち果てるまで
愛して…
急に取り残された私は
途切れた糸を握り締めたまま
ただただ呆然と
座り込んで考え込んで
震える手で
何度も繋いではみても
沈黙が覆い被さり
不安に押し潰されそうで
何も解らず
泣きそうになるのを我慢して
それでも待って
不安で
不安で
不安で
あまりにも急だから
何かしたのならどうしよう
何かあったのならどうしよう
それでも沈黙は続いて
不安で
こんな時に
結局何も出来ないでいる自分に
苛つきと怒りと哀しみと
「意味無いじゃん」
って吐き棄てて
心配だけは拭えないから
ぎゅっと抱き締めながら
朝を待とう
きっと無理をしてくれていたんだね
我儘を言ってごめんね
いつだったか気紛れに種を蒔いた
たまたまあった雛芥子の種
華奢で小さな芽が出て嬉しい反面
きっと私は無意味にこの芽を
枯らしてしまうのだろうと言う予感
育てるのは苦手ではない
花が咲くのも嬉しい
でも花を見る前に枯らしてしまうのだろう
咲いて枯れる花の寿命より先に
私がその命を終わらせる・・・
欲求と安定は秤には掛けられない
壊したい訳ではない
でも余裕なんて無い
こめかみがギシギシ言って
緊張する身体に
奪われて行く体温
割れる程の頭痛の向こうに
思い出す言葉
一度だけしか言わないと
よく聞けと
だけど不安には勝てない
怖くなって自我を失う
あの言葉があるのに
ただ従えばいいのに
笑えない
くだらない
莫迦な女
くだらない
サヨウナラ
最後の夜は寝ないで過ごした
眠るあなたを想いながら過ごした
私が貴方を手に入れるのではなく
私が貴方のものになりたいの
逃げられないように支配して
離れられないように依存させて
跪いて見上げる私の
頭を撫でて頬を撫でて
いい子だと言って
可愛いと言って
愛してると言って
溺れるようなキスを下さい
堕ちるまで抱いて下さい
永遠に続く夜を貴方で満たして下さい