決断
ICUで落ち着きを取り戻しマスクを外しました。
普段と変わらない呼吸がそこにはあります。
苦しみから解放され、
心地良い朝でもありました。
そして、
しばらくの間…
考えました。
ずっと避けていた事を決断しないといけない。
あまり時間がないこと。
そして、
午後になり一般病棟へ移りました。
主治医と会い、選択を迫られます。
答える前に、
私は涙しました。
一つの節目を終え、長かった闘いが終わったような。
そんな感じがしました。
私はALSと診断されてから、
人工呼吸器はつけないと決めていました。
そこまでして生きたいとは思いませんでした。
しかし、
今はそう思いません。
なぜ気持ちが変わったか。
もうすでに、
ほとんど喋れなくなっていたのと、
この息苦さがなくなるのならと、
気管切開の怖さはありませんでした。
病気のマンネリです。
そして、
この病気は近い未来に必ず治りそうです。
その時が来る日まで、
もう一度、人生を取り戻すまで、
頑張ろうと思い決断しました。
それと、
自分の運の強さを信じます。
「あの時の決断は正しかった」と
そう言える日が来るまで。
どっちが勝つか!
博打のような…
いや投資です。
ICU
救急車に乗るのは何十年ぶりでしょうか。
幼少ヤンチャ期を思い出します。
何回頭を縫ったことか。
ALSになったのはこのせいかも…
なぜなら、
アメフトなど激しいスポーツ選手に多い病気みたいですから。
話を戻して、
病院到着時の血中酸素濃度は80%。
通常値は95~100%です。
炭酸ガス(二酸化炭素)の値は、なんと90%!
ピンときませんが、45%以上は呼吸不全です。
二酸化炭素をうまく排出できていません。
これがALSの特徴で、酸素不足ではありません。
処置中はあまり覚えていませんが、
1~2時間で容体は回復しました。
そして、
そのまま入院ですが、
夜中に何か起きても対応できるようにとICUへ。
ICUでは、
朝方になるにつれてだんだんしんどくなりナースを呼びました。
ナースはモニターを見て言います。
「酸素は十分足りてますから大丈夫ですよ」と
こういったことを2,3ど繰り返し、
身体は酸欠に。
そして気絶。
意識がなんとなく戻りだした時、
酸素マスクがつけられ何やら処置されていました。
この時の思いは、
「こんな感じで死んで逝くのか
、短い人生やったな
、もうなにもしなくていい
、戻る気はない
、今までありがとう
、約束を果たせなくてごめん
、さよなら
、さらば我が人生」
と…
大袈裟ですが、
覚悟を決めたから呪文のように唱えていました。
すると…
意識が朦朧とする中、
はっきりとした言葉が聞こえました。
『もう大丈夫、安定しましたよ』
私は、
「えっ! そうなの?」と…
心の中でビックリすると共に、
今、生きていることに感謝しました。
早とちりでした(笑)
今日で入院11日目、術後1週間。
あくびの度に痛むノドですが、
呼吸が楽になり元気一杯です。
そろそろ抜糸かな。
酸欠
気管切開に到った経緯をブログします。
オペナヒ使って書くので少々雑になりますが。
一週間ほど前のこと、
寝る前に催し、ウインチで吊上げ便器に移動しました。
きばっているとだんだん気分が悪くなり、
酸欠気味に。
もうやめようとしたんですが、
声が出ない…
何度も首を横に振るが、
伝わらない。
苦しい。
息ができない。
ベットへ行けど、
もうまともな呼吸ができる状態ではありませんでした。
多少の酸欠は日々ありましたが、
こういった激しいのがいきなりやってくるなんて、
ほんとびっくりです。
そして救急車で病院へ。