空へのあこがれ

 

フライトトレーニング一日目(~着陸)

 

訓練初日、

とりあえず飛ぼう!という事で、インストラクターが離陸させてくれた.

 

 

離陸上昇中に、"You have control"  と言われ、操縦輪を握りしめ、機長席で生まれて初めて(飛んでいる)飛行機の操縦をした.

緊張と混乱で、何をしているかわからない位舞い上がってしまう状態だったが、時間と共に、落ち着いてきて、状況が分かるようになってきた.

 

ようやく、雲の模様や計器盤を参照し、そして、Kevinのアドバイスを受けながら、飛行機をなんとなく安定させて飛ばせるようになってきた.

 

場周経路上を90°旋回を二度やり、Down  Windに入った.

 

 

場周経路飛行(パタン・フライトともいう)

場周経路とは、滑走路を長辺の一辺に組み込んで、滑走路の倍くらいの長さを長辺とする長方形の飛行経路を指す。

短辺は、滑走路と同じ位の距離〜半分の距離辺りの長さ。

Frederick空港のRwy05-23は5500ft(約1.7㎞)の長さがあるので、DownWindは約5㎞弱ほどある

 
 

 

 

 

 

 

 

Down Wind(場周路の下り)を水平飛行まできて、ようやく飛行機がほぼ真っ直ぐに飛ぶようになった.

 

現在、

 高度:1300ft(1000AGL)

 速度:100KIAS(計器大気速度)

 エンジン回転数: 2000rpm

 方位: 050(滑走路230°の逆向きだから、50°方向・北東となる) 

を維持しながら、水平飛行をしているという状況

 

Down windを数十秒ほど飛ぶと、左に見えていた滑走路の端(終わり)近くが見えてくる.

滑走路には、大きくその滑走路の方位(磁方位)が描かれている(これをビーム番号: beam number という).


現在、Rway23の左トラフィックのDown windを飛んでいるので、左に見えている滑走路は、進行方向の端には23、後ろの方には05と描かれている.


左側に見えていた滑走路の終端に大きく書かれている「23」という数字が見えてきた.


この数字が真横に来る場所を abeam (アビーム:真横の意味)と呼ぶ.

 

滑走路番号の真横(Abeam)に来たところで、

 エンジン回転数:1700rpm

 フラップ:15°にセット

 速度:90KIAS

に調整.

すると、飛行機は、それまでの水平飛行(高度を維持して直線に飛んでいる状態)から、ゆっくりと降下を始める

 

この速度だと、飛行機は同じ高さで浮いていられなくなり、勝手に少しずつ高度を失ってゆく(50〜100ft/minほど).

 

長方形の底辺まで来た時、三度び左に90°旋回Base turnという)をする.


 

Base turn開始の目安は、

「操縦席(左席)から左後ろを見て、翼の燃料タンクキャップの先に、(23と書いてある)滑走路の端が見えた位(約45°左後ろの位置)」.

            操縦席左側窓からの景色の様子



旋回完了(Base legに入る)と同時に、

  エンジン回転数:1500rpm

  フラップ: 30°

  速度: 80KIAS

に調整.

 

これらの値に飛行機の状態をセットすると、降下率がさらに大きくなる(100~200ft/minほど).



base turn直後に、左前方(45°位)に見えていた滑走路が、段々と後ろに移動して行き、左70°位に見え始めたら、右側からの進入機がないかを確かめてから、さらに左に90°旋回(Final turn).

 

 

これで滑走路が正面になった(これをOn final或いは単にFinalという)。

  エンジン回転数:1000~1200rpm

  フラップ:45°

  速度:70KIAS

にセットしてアプローチ、一定の速さで降下を続ける。