みなさまご機嫌いかがですか?

 

昨日、子供の夏休みが(怒涛のように)終わりました。

一か月というのは、長いようで短いようで。

 

うちの子供たち、今年の夏は風邪に悩まされました。

一か月近く咳が出てばかり。

 

それでも、いましかできないことを楽しめたかな。

思い出に残る夏になっていたら、親としても嬉しいものです。

 

 

さて、夏の最後の宿題といえば、自由研究でしょうか。

息子の今年の自由研究は、「庭に来る昆虫」がテーマ。

 

私はコアシナガバチの写真撮影を依頼されたので、さっそく庭をウロウロ。

 

この時期、うちの庭はミントが花盛り。

 

ハエは暑さを避けてあまりいないのですが、それでもハエ以外のいろいろな昆虫がやってきています。

二ホンミツバチ Apis cerana.

 

35℃を超す気温をものともせず、あくせく働くミツバチたち。

社会のために尽くす、彼らの働きには脱帽です。

 

ヒメハラナガツチバチ Campsomereila annulata.

 

コガネムシの幼虫を専門に狩るツチバチの仲間。

私は専門業者が好みなので、昔から気になっているハチです。

 

ヤマトフタスジスズバチ Discoelius japonicus.

 

こちらは小さなガの幼虫を専門で狩る業者。

スズバチは泥を塗り固めた巣を作るのですが、この小型種は既存の穴を巣にするようです。

 

『さて、コアシナガか。小さめのアシナガバチだよな・・・お、これかな?』

 

ニラに来ていた小さ目なアシナガバチの写真を撮って息子に見せると・・・

「もう!これはフタモン!(=フタモンアシナガバチ Polistes chinensis)」

と、怒られてしまいました(笑)

 

息子よ、ハチに対する父のやる気(のなさ)を、わかってくれ(笑)

 

本物はコチラでした↓

コアシナガバチ Polistes snelleni.

 

いやはや、ハチもいろいろな種類がいて、じつに面白い。

でも、やっぱり私はハエ屋です。

 

最後はこの御方に締めくくってもらいましょう♪

キアシクロメバエ Conopus (Asiconopus) curtulus.

 

どうです?

まるでコアシナガバチでしょう?(ドヤ顔)

 

「え?ハチじゃないの?」なんて言っている人は、このブログをはじめから読みなさーい!(笑)←冗談です~8

 

メバエはハチに捕食寄生する専門業者。

専門業者ってだけでも萌えますが、捕食寄生なんて、も~ぅ、ドツボ♡

 

もうちょっと余裕ができたら、その生態に迫ってみたいです♪

(大人の自由研究です)

 

今年も庭に来てくれてありがとう~8~8~8

 

 

<おまけ>

ヒメウラナミジャノメ 

 

子供のころから親しみのある蝶。

 

蝶もよし。

普通種も亦よし。

 

 

 

今年も、残暑の厳しいお盆ですね。

みなさま、いかがお過ごしですか?

 

お盆シーズン、伊那谷@信州は帰省した人や観光客でにぎわっております。

昨日は、娘とカエルを探しに近所の川へ行ったのですが、川辺の駐車場もあれよあれよと満車に。

 

渓流には、涼を求めてたくさんの人がやってきていました。

青い空、白い雲と緑の山々

 

中央アルプスからの冷たい流れに、子供たちは歓声を上げ、大人たちは癒されています。

 

大切にしたい、地元の自然の一つです。

川のおたまじゃくしと遊ぶ

 

この時期、緩い流れの中にはカジカガエルのオタマジャクシが泳いでいます。

カジカガエルのおたまじゃくし

 

この日、肝心のカエルは見つからず。ちょっと時期が遅かったかな(^^;

 

カエル探しをあきらめ、水に浸かってのんびりしていると、川辺の石の上に小さな虫を発見。

 

よくよく見てみると…

モモボソヒラズムシヒキ Stichopogon gracilifemur.

13.Ⅷ.2024. Ina-valley. Nagano. Japan.

 

ちょこんとしたかわいい頭にきらびやかな複眼、体には黒と銀白色の美しいコントラスト。

「何?このかっこいいハエ!!すごいきれい!」思わず声が出ました。

 

調べてみると、小型のムシヒキアブの仲間。

それも、渓流でニッチな暮らしをする、ちょっと珍しい種だったのです。

 

体長は1センチ未満、遠目には、ただのゴミにしか見えません。

あまり一般ウケする虫ではないでしょう。

 

でも、河原でザクロ石を探すように眼を皿にして探すと、たま~に見つかります。

見つけた時の、「おっ!」と思うところは、ちょっとした宝探し。

 

しかも、渓流の清らかな環境を代表する希少なハエです。

 

これはもう、ハエ屋の宝探しとして、川をウロつかないと!

子供の自由研究には早々に終止符を打ち、大人の自由研究に取り組まなくてはー!!(使命感🔥)

 

…娘の怪訝そうな視線を感じつつ、ひとり鼻息を荒くする父なのでした(笑)

 

 

 

連日、暑い日が続きますね。

 

みなさまいかがお過ごしですか?

 

伊那谷@信州でも、毎日30℃を超える日々が続いています。

夕立があると、涼しいし、畑の水やりも省けるので、ありがたいのですが・・・

 

我が家では、卵を採るためにニワトリを飼っているのですが、ニワトリたちも暑い日々を送っています。

コケー!

 

暑さ対策として、日差しを遮ったり、風通しを良くしたりして、なんとか毎日卵を産んでもらっています。

 

が、ニワトリたちの敵は暑さだけではないようです。

 

朝、ニワトリの世話をしていると↓

ジョロウグモ・・・ではなく、その巣に点々と何かがついています。

 

拡大すると↓

ニワトリヌカカ Culiocoides arakawae.

7.Ⅷ.2024. Ina-valley. Nagano. Japan.

 

鳥類が専門の吸血者、ニワトリヌカカです!!

しかも、腹にはニワトリのものであろう血がいっぱい入っています。

 

さらに↓

捕食者であるジョロウグモの巣を、単なる足場として使っている大胆不敵な行為!

 

いつの間にか、我が家の鶏小屋はヌカカたちの宴会場になっていたようです。

 

ニワトリヌカカは人の血こそ吸わないものの、ニワトリたちには厄介な相手。

吸血するだけではなく、時に深刻な病をもたらします。

 

血液に寄生する寄生原虫ロイコチトゾーンによる「ロイコチトゾーン症」です。

 

ロイコチトゾーンという寄生虫はヌカカの吸血によってニワトリの血液内に侵入します。

そして、ニワトリの血管の細胞や赤血球に寄生し、分裂、増殖します。

さらに、血管や赤血球を破壊することでニワトリが貧血に陥るのです。

 

成鶏では死亡するほどにはならないようですが、幼い雛や中雛(30日令前後)では突然血を吐いたり、お腹の中で大出血があったりして死亡することがあります。

 

この病気に特効薬はありません。

 

運び屋となるニワトリヌカカの対策が必要と言われますが、その対策は一筋縄ではいかないようです。

 

なんせ、ヌカカです↓

家庭の標準的な網戸の目でさえ、簡単に潜り抜けてしまうほど小さいのです!!(体長1㎜強)

 

ロイコチトゾーン症は全国で散発はしているものの、さいわい大流行している病気ではありません。

注意深く様子を見守っていくしかないようです。

 

さしあたって、鶏小屋にかける虫よけを探しに行くとしますか・・・。