みなさまいかがお過ごしでしょうか?
9月も中旬。
伊那谷@信州では、朝晩の気温が20℃を下回るようになりました。
ようやく、平地でも秋を感じられます。
しかし、夏の高温が影響しているのか、ハナアブの方は今一つ。
近所の山へ行っても、イタドリの花にナミハナアブやシマハナアブsp.がちらほらいる程度。
秋の賑わいには程遠いのが現状です。

イタドリの花を訪れたキョウコシマハナアブ Eristalis kyokoae ♂.
8.Ⅸ.2025. Ina-valley. Nagano. Japan.
最近、気になっているのがシカの影響。
シカの数が多い場所では、ハナアブ好みの草花がほとんど見当たりません。
その代わり、チカラシバなど丈夫なイネ科ばかり。
高温により、ただでさえ少ないハナアブたち。
花がなければ食糧難になってしまうのでは...と危惧しています。

交尾しながら小花を訪れるニトベハラボソツリアブ Systropus nitobei.
10.Ⅸ.2025. Ina-valley. Nagano. Japan.
チカラシバが優占する中、半日陰に小さく咲いていた花。
辺りにハナアブの姿はなし。
秋の七草のうち、オミナエシやフジバカマなどは、ハナアブ好みの花を咲かせます。
これらの花は身近にあり、昔は道端でも普通に見られたものです。
シカの食害もそうですが、人間による草刈り作業も、こうした花の減少に拍車をかけています。
近所の高原では、役場の方が気を利かせて花の咲く植物を残すようにしてくれています。
しかし別の高原では、きれいな芝生だけが広がっていて、花の姿は皆無。
これは見た目は良いかもしれませんが、生物多様性の観点から見ると砂漠みたいなもの。
暑い中、頑張って草刈りをしている人たちには申し訳ないですが、
「汗水垂らして砂漠をつくっている」というのは、何とも味気ない話だと思います。
人が変われば、変えられる世界があります。
生物の多様性を守るため、
いきものの賑わい溢れる「本物の自然」を知る人を、
もっともっと増やさなくては。
地道にコツコツ、進めていきたい仕事です。
さて、話は変わって、
先日、東京で開かれた双翅目談話会の「関東同定会」に参加してきました ~8 ~8
陸の孤島、信州からバスと電車で3時間半。
関東のほか、遠方からもさまざまな方々がいらして、
みなさん、思い思いの標本やお土産話を持ってこられて、
とても楽しい一時でした。
また、「ハエハンドブック」の著者の方々ともお話しでき、
いろいろ面白い制作裏話を聞くこともできました。
若い方々の姿も見られ、徐々に双翅目も盛り上がってきたように感じました。
(当ブログの読者の方もいらっしゃいました♪感謝感謝です~8)
宣伝がてら、一般向けハナアブの図鑑を作成しているお話もさせて頂いたのですが、
みなさん口々に「図鑑、楽しみにしてるよ!」と言って頂き、
改めて、気合いが入りました。
双翅目ファンのみなさまのご期待に応えられるよう、
帯を引き締めて、全力で執筆します!
応援よろしくお願いします!~8 ~8 ~8

オオハナアブ Phytomia zonata ♀
撮影は終盤。追い込みです ~8
追伸 - 心残りといいますか、
自分の性格として、話を聞くことに集中してしまうため、
あとになって「あれ聞いてみたかった」ということがよくあるのです。
今度からテキストで箇条書きにしておこうかしらん・・・