残暑厳しい毎日ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

 

日中は暑い伊那谷@信州ですが、朝晩は涼しい季節になってきました。

里地にはウスバキトンボが、高原ではアキアカネが、群れ飛ぶ季節です。

 

この夏、我が家に居候していた1羽。

家族総出で世話をしてきましたが、先頃ようやく卒業しました。

(昆虫食はいろいろと世話が焼けます・・・)

夏休みに毎日面倒を見てきた子供たちも、良い経験ができたことと思います。

「元気で暮らしていってね~!」

 

さて、ちょっと余裕ができたので、久しぶりに子供たちを連れて近所の高原をブラブラしてきました。

 

「ほら!すごいモサモサしてる!」

キベリタテハが毛深いことに気付いた娘。

見慣れた昆虫も、視点を変えると面白いものが見えてきます。

 

「あ、ここにも!」

不自然に壊された丸太の椅子。

アリを狙うツキノワグマの仕業です。

 

特段変わりのない夏の山の光景なのですが…。

(鈍感で過敏なヒトは何て言うでしょうね)

 

朽ち木に産卵するオオイシアブ Laphria mitsukurii.

 

こちらは丸太のベンチに産卵するオオイシアブ(ムシヒキアブの一種)。

穴の周りにはネズミが囓った痕が見えます。

おそらく、ネズミが朽ち木の中の幼虫等を狙ったのでしょう。

 

ネズミのおかげでオオイシアブはふかふかのおがくずの中に産卵できます。

その卵から孵った幼虫は、同じ木の中に住む他の虫の幼虫を捕食していきます。

 

ほら、生きものたちの見えない「つながり」が、見えてきませんか?

 

今年、私が住む小さな村で、これまた小さな自然観察クラブを立ち上げました。

大人も子供も、自分が住む地域の自然や生き物を知らないなんて「もったいない」!

 

クラブでは、生き物を探すだけでなく、その面白さも伝えられたらと思っております。

 

「よっ!ひさしぶり!」

サマツモドキ Trichomopsis rutilans.

嗚呼、美しき毒きのこ!!

 

最近は雨が少ないのですが、ちょっとした雨を捉えて出てきたのでしょう。

カワイイきのこたちがあちらこちらで顔を出していました。

(きのこの勉強も再開しないと・・・!)

 

最後に↓

高原で採集したヒゲナガハナアブ属の一種 Chrysotoxum sp.

 

「ハナアブハンドブック」の仕事では、多くのハナアブに出会うことができました。

それと共に、多くの「よくわからないハナアブ」とも出会うことになりました。

 

おかげで、たくさんの宿題が生まれたわけですが、このハナアブもその一つです。

腹部の斑紋が白色のヒゲナガハナアブが、数は少ないもののたまに家の近所で採集されています。

(ニセサッポロヒゲナガハナアブ p29にやや似てますが、形態が異なる点がチラホラあるのです)

 

「国内未記録?」とも囁かれていますが、未だによくわかりません。

見つけたヒトは、ぜひ情報を(できれば標本を)頂きたいです。

 

ぜひ、ぜひぜひ~8

おねがい致します~8 ~8

 

 

 

 

はじめに、熊本の大地震で被災された皆様に、深くお見舞い申し上げます。

 

 

早いもので、8月になりました~8

 

猛暑が続いていますが、みなさま夏バテしていませんか?

 

暑さの中でも、伊那谷@信州ではセミたちが元気に鳴いております。

 

私はというと、もう2週間も前になってしまうのですが、7月の下旬、調査で地元の高山に行ってきました!

 

昨年に引き続き、地元博物館を中心とした高山帯調査チームに混ぜて頂いての参加です(要許可案件)。

(いつも本当にありがとうございます!!)

 

調査用具や食料を背負っての登山はキツかったですが、それに余りある成果が得られました!

 

ハクサンボウフウ(セリ科)など高山の花で見られたカバケクロハナアブ (p79)

今回調査した高山ではよく見られました。

 

高山の貴婦人オオヨコモンヒラタアブ(p35)

カラマツソウに飛来~8

 

ツマトリソウに飛来したクナシリムツモンヒラタアブ(p43)

高山にいる2・2・2型のヒラタアブは、けっこうアツいです♪

 

そしてそして、ハナアブハンドブックの取材時にはお目にかかれなかった高山のマル珍ハナアブにも、初めて出会うことができました!~8 ~8

マルガタヒゲナガハナアブ Chrysotoxum sp.1 (near ramphostomus) ♀.

高山帯のお花畑で見られるヒゲナガハナアブ。

高山でどのような暮らしをしているのか、大変興味深い種。

 

今年はあまりフィールドに出られていないのですが、それでも未だに初見のハナアブに出会えます。

 

ホント、地元信州の自然、山々は奥深いなぁと改めて思いました~8

信州の山並み(梢の上にはカヤクグリ)

 

未だ見ぬハナアブとの出会いを求めて、まだまだ冒険は続きます♪

 

【おまけ】憂いごと

高山帯の稜線で見かけたシカの足跡。

私が子供の頃には、この山塊にシカはいませんでした。

この先、高山植物や高次生態系にどのような影響が出るのか、じつに心配です。

 

それに暑さも。

今回標高2,700m付近でも、日向で無風の場所の気温は25℃を超えていました。

 

自然や生きものたちが、これからどうなっていくのか?

見える人がしっかり見守っていかないといけません。

 

 

 

みなさまいかがお過ごしでしょうか?

 

7月も、早いもので折り返し目前です。

 

ブログの更新が滞っていて、申し訳ない日々です(ごめんなサイ~8)

 

伊那谷@信州も梅雨明け間近でしょうか。

 

じりじりと焼け付く日差しと、モワッとした空気。

外気温を見ると、今日は35℃!

 

いったい地球はどうなってしまうのでしょう?

 

先日、標高1600m付近の道路で路面のアスファルトの表面温度を測ってみました。

長野県の標高1600m、日向の路面温度(7月10日)

 

一瞬、目を疑ったのですが、これが現実なのだと思い知らされました。

 

先日、生態学の権威M先生とお話しした際も、

 

-「昆虫の一番の減少要因は何だと思いますか?」

 

「いろいろな要因はあるけれど、やっぱり一番は温暖化だと思います。裏付けるデータはないのだけれど、感覚的にそれが一番」

 

そう、仰られていて、私も大きく頷きました。

 

昆虫のような微小環境(マイクロハビタット)に暮らす生きものにとっては、狭い環境の変化であっても大きな影響が出る場合もあると考えられます。

 

とくに、逃げることができない幼虫や植物にとっては、生死に関わることもあるでしょう。

 

これから先、気温や日照が生きものたちにどう影響していくか、温度を測りながら見守っていこうと思います。

キアシマメヒラタアブ(♀) ※ハナアブハンドブックp30

微小なハナアブで高温にも比較的強い。

でも、真夏の真昼にはどこかに隠れて出てきません。

 

信州といえども、厳しい夏。。。

 

そろそろ高山に逃げたいところですが、それはもう少しガマンですね。

 

おまけ【夏のハナアブギャラリー】

シロスジナガハナアブ♂ ※ハナアブハンドブックp110

林床の倒木の周りでメスを待ち伏せ

 

ハチモドキハナアブ♀ ※ハナアブハンドブックp94

クヌギの樹液場に集う姿は夏の風物詩