乳がん検診・板橋区・女性医師・マンモグラフィ・超音波・女性専用・針生検・乳房CT検査 -3ページ目

乳がん検診・板橋区・女性医師・マンモグラフィ・超音波・女性専用・針生検・乳房CT検査

Dr.ちずこの診療日記
ims東京腎泌尿器センター大和病院レディースセンター乳腺科

運動習慣と乳がん発病リスクの関係についての研究です。

Alpa Patel博士らがCancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention誌に発表しました。

1992~1993年に50~74歳の閉経後女性73,615人を対象とした研究です。

参加者のうち、4,760人が後に乳癌を発症しました。

参加者の約9.2%はどのような運動もしていませんでした。

また、約47%はウォーキングのみでした。

運動量と乳がんの発病リスクを検討しました。

最も運動量が少ない女性:たとえば中強度のペースのウォーキングを週2時間

最も運動量が多い女性:たとえば毎日高強度の運動を1時間以上

上記2グループを比べると、運動量の多いグループの方が乳癌リスクが25%減少していました。

ウォーキングしかしていなかった女性についても

週3時間以下と週7時間以上の比較では、

7時間以上のグループで、乳がんリスクが14%減少したそうです。

毎日1時間ウォーキングすると、乳がんの予防になりますね。


8月18日のニュースで見ました。

血液でがんの診断ができるようになる可能性があるようです。

新エネルギー・産業技術総合開発機構、国立がん研究センター、東レが共同で開発する検査法です。

2018年を目標に開発するそうです。

13種類のがんの有無を1回の採血で診断できるそうです。

http://www.ncc.go.jp/jp/information/press_release_20140408.html

がん細胞の放出するエクソソームの中にある遺伝子・タンパク情報を、わずかな血液から3時間くらいで診断できるそうです。

対象となるがんは、

胃・食道・肺・肝・胆道・膵・大腸・卵巣・前立腺・膀胱・乳がん 肉腫・脳腫瘍

ということです。

そうなれば、マンモグラフィ検診はなくなるのかもしれませんね。

遺伝性乳がんについて簡単にまとめてみます。

遺伝性乳がんは、がん抑制遺伝子の異状によっておこります。

病名は、

遺伝性乳がん・卵巣がん症候群

HBOC: Hereditary Breast and/or Ovarian Cancer Syndrome

BRCA遺伝子の病的な変異が原因です。

親から子へ50%の確率で遺伝します。

乳がん患者全体の約5-10%になります。

変異を持つ女性が生涯にがんを発症するリスク(推測値)としては、

乳がんで41-90%

卵巣がんで8-62%

です。

HBOCを疑う要因は、つぎのとおりです。

若年性(50歳前)

両側乳がん

卵巣がんも発症

疑われた場合は、まず、遺伝カウンセラーに相談します。

詳しいガイドラインの基準に当てはまる場合は、検査になります。

検査は、遺伝子検査です。

血液検査です。

検査費用は、約30万円のようです。

遺伝子検査は、カウンセラーのいる特定の病院でおこなっています。