乳がん検診・板橋区・女性医師・マンモグラフィ・超音波・女性専用・針生検・乳房CT検査 -28ページ目
A21(その7脂肪注入):
豊胸術後の乳がん検診についての続きです。
豊胸術の種類は、大きく分けると次の2つの方法になります。
①バッグになったものを一か所に入れる
②脂肪や薬品を乳房の色々なところに入れる
今回は、脂肪注入と脂肪幹細胞注入について説明します。
脂肪・脂肪幹細胞注入は、自分の体の他の部位から取った脂肪を乳房内に注入する豊胸術です。
自分の体の脂肪ですから、アレルギーはおきません。
生きた脂肪組織を砕いて、脂肪細胞や幹細胞を乳房に入れます。
乳房内で、注入した細胞がすべて生きるわけではありません。
脂肪細胞は、血液がめぐらないと死んでしまいます。
脂肪細胞の生着率(どのぐらい生きるか)と壊死(細胞の死)が問題となります。
たとえば100個の細胞を入れても50個死んでしまうことがあります。
注入食後のボリュームは、半分になります。
死んだ細胞は、体の中では不要な細胞です。
片づける必要がありますから、炎症細胞が出てきて掃除します。
炎症がおこり、その後は、硬くなります。
そして、しこりができます。
注入部位が複数ヶ所あれば、その部位には、しこりが出来る可能性があります。
しこりの周りには、石灰化が起こります。
また、生着した脂肪塊の周りに線維性の被膜ができて硬くなることがあります。
これも、しこりになります。
しこりは、外から触れて分かるものと、触れないものがあります。

脂肪注入の場合は、注入から時間がたっている場合は、マンモグラフィを行うことは可能ですが、石灰化などの影響で診断ができない場合もあります。
超音波検査も石灰化の程度や場所によって診断がむずかしいことがあります。
やはり、一般的な『乳がん検診』では対応できません。
豊胸術を行っているクリニックで、乳がん検診をしているところもあるようです。
診察してくれるクリニックを探して、定期的に診察をうけるようにしましょう。
A21(その7):
豊胸術のために乳房にヒアルロン酸を注入した場合を考えてみます。
まず、注入の方法です。
これは、注入を行う医師の技術の違いによって色々です。
例えば、注入する場所、それが一か所か複数ヶ所か、注入する量など様々です。
また、使われるヒアルロン酸も、色々な種類があります。
純度の高いヒアルロン酸
ヒアルロン酸に不純物の混じったもの
純粋なヒアルロン酸に効果を持続させる薬品を加えたもの
これらを注入すると、純粋なヒアルロン酸以外の副作用があります。
その結果、下記のようなトラブルが発生することがあります。
乳房内にしこりができる
注入されたヒアルロン酸のまわりに、カプセル被膜が作られる
注入に伴って、感染や出血などが起こる
その後に、炎症がおこり乳房が硬くなる
被膜などに石灰化をおこす
などです。

それでは、乳がん検診では、どのように対応する必要があるでしょうか?
まず、豊胸手術がいつ、どの方法で行われたのかをきちんと記録することです。
できれば、乳房の絵に注入場所を書いてもらうと良いでしょう。
使用した薬品名も記録が必要です。
外見上は問題ないと考えられる場合でも、通常の乳房とは違います。
自分の体について、正しい情報を持っていることは、とても大切なことです。
また、検診を受けるときは、必ず豊胸術を受けていることを伝えてください。
ヒアルロン酸注入後の乳房の検査について説明します。
まず、マンモグラフィ検査です。
マンモグラフィは乳房全体を圧迫して撮影します。
被膜を作り、バッグ状になっているヒアルロン酸注入部位には、マンモグラフィによる圧迫を行わない方が良いでしょう。
上記以外でも、マンモグラフィによる圧迫で、せっかく注入したヒアルロン酸をつぶして周囲にまき散らしてしまいますので、行わない方が良いでしょう。
触診でも腫瘤を検出できない可能性が大きいです。
(正常な乳腺であっても、触診だけの乳がん検診はお勧めできまません。)
乳房超音波検査はどうでしょうか。
超音波検査で、本来の乳腺が十分に観察できるかどうかは、その方の乳房と豊胸術の状態で違います。
また、豊胸術後の乳房超音波検査に対して知識のない技師の方が診断することは難しいと考えます。
知識のあるクリニックで診察をうけて相談されることをお勧めします。
A21(その6):
豊胸術後の乳がん検診についての続きです。
豊胸術の種類は、大きく分けると次の2つの方法になります。
①バッグになったものを一か所に入れる
②脂肪や薬品を乳房の色々なところに入れる
①の豊胸のために乳房内にバッグを入れている場合は、前回まで説明しました。
②脂肪や薬品を乳房の色々なところに入れてある場合について説明します。

豊胸手術で乳房に入れるものは、次のような種類があります。
ヒアルロン酸を注射する
脂肪注入
脂肪幹細胞
注入バッグを入れて脂肪注入する
その他、過去に行われていた色々な方法があります。それらは、豊胸術を受けられたご本人に確認しても、どのような方法だったか分からないことが多いです。
これらは、乳房に乳腺や脂肪以外のものが含まれる状態です。
このため、普通の『乳がん検診』は難しくなります。
ヒアルロン酸はムコ多糖の一種です。
普通の人の体の中にあるものです。
関節や皮膚、目、脳などにあります。
ヒアルロン酸は、保水力や粘度が高いという性質があります。
皮膚や組織のはりや潤いを補うために使われています。
保水性は、1グラムのヒアルロン酸は、2~6リットルの水に対し水和能を持っているようです。(赤坂、日出道ら フレグランスジャーナル 1986,78,42 より引用)
保水性と粘度があることで、ヒアルロン酸を組織内に注入した場合、注入したところに留まって、水分をあつめて膨張する効果が期待できます。
また、たんぱく質を含まないので、アレルギーをおこしません。
ただし、効果は徐々になくなっていきます。
ヒアルロン酸が、体の中で代謝されて無くなっていくからです。
このように、良いことがいっぱいのヒアルロン酸ですが、豊胸術で使うと、色々なトラブルが見られます。
次回、乳房に注入されたヒアルロン酸のトラブルと乳がん検診についた考えてみます。

