乳がん検診・板橋区・女性医師・マンモグラフィ・超音波・女性専用・針生検・乳房CT検査 -26ページ目
A25(その3):乳房超音波検査と乳がん検診 前回説明しましたように、乳房超音波検査による乳がん検診は任意検診です。 自分あるいは会社などがお金を支払って行われる検査です。 あくまで任意検診ですから、自分で納得できる検査を受けたいですよね。 では、どこで受けたらよいのでしょうか。 そこに問題があります。
乳房超音波検査は、検査を行う技師の技量の差が大きくでる検査なのです。 検査時に見つけられなければ、記録が残らず医師の診断が受けられません。 病気を見逃すことになります。 その場合、感度が悪い検査になります。 また、良性あるいは正常の変化を拾い上げすぎても精度の悪い検査になります。 乳房超音波検査は、良性や正常の変化を拾い上げることが比較的多い検査です。 乳がん検診の『異常』あるいは『精密検査が必要』という結果は、『本当に乳がん』と『乳がんではない』のどちらの場合もあります。 そして、『乳がんではない』ほうが大きい検査は精度が悪い検査になります。 この感度や精度に、検査を行う技術の差が大きくかかわってきます。 『異常』や『精密検査が必要』という結果には、大きな精神的負担を感じます。 また、その後の精密検査などにお金がかかります。 結果的に異常がなければ、精神的・金銭的負担は不利益になります。 感度や精度の悪い検査は、この不利益が大きくなります。 支払うお金に見合う検査が受けられるかどうかは、その検査を行う技師の技量に左右されるということになります。 技師の技量の差を見分けることは難しいですね。 信頼できる検査をしてくれる施設は、どのような基準で選べば良いでしょうか? その基準も、残念ながら不明瞭です。 これから改善が望まれるところですね。
A25(その2):乳房超音波と乳がん検診について 乳がん検診は、その有効性が認められたものが行われます。 その検査をすることで、『乳癌発見率が上昇する』 あるいは『乳がん死亡率が減少する』 という結果が統計的に示されることが必要です。 平成 23~25 年度がん研究開発費「科学的根拠に基づくがん検診法の有効性評価とがん対策 計画立案に関する研究班」 が作成した、『有効性評価に基づく乳がん検診ガイドライン 2013 年版』 に、つぎのように示されています。 超音波:推奨グレードI 感度・特異度の報告はあるが、死亡率減少効果を検討した研究はない。このため、超音波検査による死亡率減少効果を判断することはできない。従って、推奨グレード I と判断した。対策型検診の実施は推奨しない。 ただし、任意型検診として実施する場合には、死亡率減少効果が不明であることと不利益について適切な説明を行うべきである。適切な説明に基づく個人の受診は妨げない。 (推奨グレードI: 現段階においてがん検診として実施するための証拠が不十分であることを意味するが、今後の研究成果によって将来的に判定が変更する可能性がある。)
つまり、次のような結論になったようです。 超音波検査を行うことで、乳がんの発見は多くなるという報告はあるようですが、乳がんの死亡率を少なくするという研究結果がないという結果でした。 したがって、区や市などで行う公的助成金を使っての乳がん検診(対策型検診)では、超音波検診を行いません 。自主的な検診や会社などで行っている検診(任意型検診)では、不利益を理解していれば、超音波による乳がん検診を行って良いです 。今後、研究が進めば、超音波検診の評価があがる可能性もあります。 また、これは40歳から74歳を対象 にした基準であり、それ以下の年齢については検討されていません。 現在、マンモグラフィと超音波検査を併用した乳がん検診について研究中です。 超音波だけの乳がん検診についての研究は今のところないようです。
A25:乳がん検診の有効性についての評価 は、 『乳癌発見率が上昇する』 『乳がん死亡率が減少する』 という統計的な結果が必要になります。マンモグラフィ検診 については、視触診に加えることによって、早期乳がんの発見率が高くなることが、たくさんの研究でわかりました。 その結果、現在の乳がん検診はマンモグラフィ検診が主体になっています。乳房超音波検査 については、 『触診とマンモグラフィに超音波検査を加えると、乳がん発見率が17%も上がった』 という研究報告(Kolb 1998年)があります。 あるいは、 『マンモグラフィで検出できなかった病変のうち10%が超音波検査で検出された』 と研究報告もあります。触診とマンモグラフィに超音波検査を加えることは、がん発見率を上昇させる ようです。
ところが、超音波検査だけの乳がん検診 については、研究報告が少ないのです。 したがって、超音波検査だけの乳がん検診の有用性については、現在のところ客観的な評価ができない のです。 また、超音波検査では発見の難しい乳がん もあります。 たとえば、マンモグラフィで石灰化を示す非触知乳がん を超音波検査だけで見つけることは困難です。 さらに、超音波検査は、検査を行う医師や技師の技術の差によって信頼性が変わります。だれがやっても同じ結果が得られるとはかぎらない検査 です。乳がん以外の良性の病変を見つける率も上昇 します。 そのことを理解して乳がん検診を受ける必要があります。
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