乳がん検診・板橋区・女性医師・マンモグラフィ・超音波・女性専用・針生検・乳房CT検査 -25ページ目

乳がん検診・板橋区・女性医師・マンモグラフィ・超音波・女性専用・針生検・乳房CT検査

Dr.ちずこの診療日記
ims東京腎泌尿器センター大和病院レディースセンター乳腺科

A27:(その2)乳房超音波検査で乳がん検診を受けることについて。

前のQA27で説明しましたように、乳房超音波検査の判定の幅は、かなり広いものです。

本当の病気の入っている確率は低いです。

また、多くの良性や正常の所見が含まれています

せっかく受けた検診なのですが、

結果の判定で安心は得られず、

かえって心配されている方も多いかと思います。

あまり思い悩むことはありません。

現状では、精度の低い検査であることを前提にして考えてください。

正常も良性もたくさん入った結果です。

ただし、本当の病気のこともあるます。

必ず精密検査を受けてください。

本当の診断は、検診では出ないのです。

現状では、たくさんある検診施設の質を高めることは難しいと考えます。

そして、質の良い検診施設を選ぶ方法も難しい状況です。


検診施設での経験から、私は現状の超音波検査による乳がん検診は限界があると感じました。

そして、自分は『精密検査を行うことで、検診の精度を高めよう』と考えました。

私は、責任をもって検診の精密検査を行っています。

その結果をよく説明して、ご安心していただけるようにしています。

A27:乳房超音波検査で乳がん検診を受けることについて。

前回Q25で、乳房超音波検査による乳がん検診は任意検診で、検査を行う技師の技量の差が大きくでる検査であることをお話ししました。

皆さんは、お金を支払って、検査を受けることになります。

その金額に見合う適切な検査が受けられるかどうかを考えたことがありますか?

超音波検査が適切かどうかは、その検査を行う技師の技量に左右されます。

その品質は見えにくいものです。

私も自分の知らない技師さんの技量は判断できません。

そして、信頼できる検査をしてくれる施設を選ぶ基準も不明瞭です。

自分の経験をお話しします。

私はこれまで主に大学病院などの総合病院で精密検査や治療をしてきました。

短い期間ですが、検診施設で働いたこともあります。

もちろん、私の経験が、超音波検診のすべてではありません。

一例として、その時の状況をお話しします。


そこは、ドッグ検診学会の認定検診施設で、かなりの人数の検査を行っていました。

乳房超音波検査を行う技師の方もたくさんいらっしゃいました。

ベテランも経験の浅い技師さんも超音波検査をしていました。

技師さんのなかには、乳がんの超音波所見を教科書の写真でしか見たことがない方も多くいらっしゃいました。

乳がんの知識や経験が少ないということになります。

その方たちが、自身の最善を尽くしても限界はあります。

その結果、正常や良性の所見を多く拾い上げ、かつ見落としもありました

また、検診施設に乳腺専門医や認定医が在籍していることは少なく、別の診療科の医師が写真の診断をしますが、技師の所見を変えることはありません。

したがって、感度と精度の悪い検診になっていました。

不利益の高い検診であったと考えます。

ドッグ検診学会の評価をうけた立派な検診施設であっても、精度の高い乳房超音波検査が受けられるとは限らない例です。

乳がん検診は何歳から受ければよいでしょうか?

前回、平成 23~25 年度がん研究開発費「科学的根拠に基づくがん検診法の有効性評価とがん対策 計画立案に関する研究班」が作成した『有効性評価に基づく乳がん検診ガイドライン 2013 年版』について説明しました。

このガイドラインは40歳から74歳を対象にした基準です。

それ以下の年齢については検討されていません。

30歳台から若い方の乳がん検診はどのようになっているのでしょうか。

乳がんにかかる年齢は、40歳から増加して45歳ころにピークになります。

30歳台で乳がんになる方もいますが、頻度は低いです。

乳がん検診の目的は、症状のない方を検査して乳がんを発見することです。

乳がんになる確率の低い年齢層に積極的に検診を勧める根拠はないようです。

ただし、乳がんのリスクの高い方は、20歳から必ず乳がん検診が必要です。


乳がんのリスクは、つぎのサイトに詳しく掲載されています。

「遺伝性乳がん・卵巣がん症候群の情報サイト」http://www.familial-brca.jp/

まとめると、次のような方がハイリスクとされています。

☆40歳未満で乳がんを発症した血縁者がいる

☆年齢を問わず、卵巣がんになった血縁者がいる

☆年齢を問わず、血縁者に原発乳がんを2個以上発症した人がいる

☆血縁者に男性乳がんになった人がいる

☆乳がんになった血縁者が自分を含め3人以上いる

☆遺伝性乳がんの遺伝子(BRCA)変異が確認された血縁者がいる

☆トリプルネガティブ乳がん(ホルモン受容体陰性+HER2遺伝子増幅なし)の血縁者がいる

以上です。

家族に乳がんの方がいなくても、20歳台から30歳台で乳がんになる方はいます。

症状のある方は、検診ではなく、乳腺科や乳腺外科に受診してください。